うちのスパルタ広報さんの趣味は、漫画です。
なんでも昔、仕事のストレスでメンタルが折れそうになったときに、日経新聞の「ビジネスに効くおすすめ漫画」特集で『キングダム』を知り、それ以来、週末に長編漫画を一気読みするのが習慣になったそうです。
読み始めると、一切ソファーから動かず、ひたすら何十巻も読むそうです。
そんな彼女が今週、
「みぎーさん、これ、読んだほうがいいですよ」
と勧めてきたのが、『ナースのチカラ』という訪問看護師さんを主人公にした漫画でした。
この作品はシリーズ化されているのですが、その中の『ナースのチカラ plus』第1巻では、SNSを使って看護師を採用する場面が描かれているとのこと。
その話を聞いて、僕は思わず、
「ああ、ここまで“現実”になったんだな」
と感じました。
看護師採用の厳しさは、もはや専門誌や業界セミナーだけで語られる話ではありません。漫画という身近なコンテンツに描かれるほど、現場感覚として誰もが共有するテーマになってきている。
そんな変化を、あらためて実感した瞬間でした。
紹介手数料、冷静に考えるとかなり重い
看護師の紹介手数料は、だいたい年収の20〜25%。
年収500万円なら、1人採用するだけで100〜125万円です。
しかもこれ、「長く働いてくれる保証込み」ではありません。東京・神奈川では、12〜13人に1人以上が離職していると言われています。
つまり、
- 採用する
- 辞める
- また採用する
このループが、ずっと続いている。
現場としては「人がいないから採用しなきゃいけない」
でも経営的には「このコスト、いつまで払い続けるんだろう…」
という状態ですよね。
給与を上げても、応募が増えない理由
看護師の平均年収は、確実に上がっています。それなのに、
- 求人を出しても応募が少ない
- 条件を良くしても反応が薄い
という声は、むしろよく聞きます。
これ、単純に「条件が悪いから」じゃないと思っています。
今の看護師さんたちは、条件よりも「実際どうなのか」を知りたい。
- 忙しさはどのくらい?
- 人間関係はギスギスしてない?
- 自分が入っても大丈夫そう?
でも、その情報って、求人票にはほぼ書けないんですよね。
現場が一番つらいのは、ミスマッチ
採用の現場で一番しんどいのは、「頑張って採用したのに、早期離職になること」。
- 既存スタッフに業務が集中する
- 雰囲気が一気に重くなる
- 「また辞めるかも」という空気が広がる
これ、数字には出にくいけど、確実に現場をすり減らすと僕は思っています。
今は何とか回っていても、「急に1人辞めたらどうしよう」「この先、もっと人が取れなくなったら?」そんな不安を抱えながら、採用を続けている医療機関は多いと思います。
正直、これはもう個々の病院の努力でどうにかなる話じゃない。
後編では、「じゃあ、どう変える?」という話を、メドエックスが新しくローンチするLINEという身近なツールを切り口に書いていきます。