出社回帰の流れが強まる中、
私たちは今も完全フルリモートを続けています。
それは、流行りだからでも、楽だからでもありません。
今回は、代表の大野にその理由を聞きました。
――なぜ、フルリモートに?
大野:
これまで、ライフイベントや家庭の事情を理由に
本当は続けたいのに退職していく人を何人も見てきました。
能力もあるし、仕事も好き。
でも、働く場所や時間の制約でキャリアを止めてしまう。
それがずっと心に残っていたんです。
起業を考えたときに思いました。
「働き方を理由に、キャリアの可能性を閉じない会社をつくろう」と。
完全フルリモートは、その決意から始まりました。
――リモート=楽、という印象もありますが?
大野:
正直に言うと、楽ではありません。
オフィスにいれば自然と情報が入ってきますが、
リモートでは自分から取りに行く必要があります。
だからこそ大切なのは、
自分で考え、学び、動く姿勢。
受け身のままでは、
働きやすい環境にはなりません。
でも、それを前向きに捉えられる人にとっては、
すごく面白い環境です。
やらされる仕事ではなく、
自分の工夫や提案がそのまま支援の質につながる。
自分のキャリアも、自分で描いていける。
その実感が持てる働き方です。
――リモートのコミュニケーションに不安は?
大野:
そこはよく聞かれますね。
だからこそ、、私たちは“つながる仕組み”を整えています。
週に1回は必ず全員で顔を合わせる定例ミーティング。
チャットはタイムリーに動き、返信も早い。
困ったときは、すぐにオンラインでつなげる。
研修動画や資料も整備していますし、
分からないことがあればすぐ相談できる環境です。
リモートだからといって、
孤立することはありません。
自由度はありますが、
ひとりで抱え込ませることはしない。
それが私たちのスタンスです。
――働く時間の制約については?
大野:
リモートでも、時間の制約はありますよね。
子どものお迎えや急な発熱。
家族の事情。
誰にでも起こり得ることです。
だから当社では、月間フレックスタイム制を導入しています。
一時的に業務を中断することもできますし、
その分を月内で調整することも可能です。
“休むか、働くか”の二択ではなく、
“続ける”という選択ができる。
もちろん、成果に向き合う前提は変わりません。
でも、働き方の制約があることと、
キャリアの可能性はイコールではない。
そう考えています。
――フルリモートにして、変わったことは?
大野:
大きく2つあります。
ひとつは、業務の仕組み化が進んだことです。
「あの人しか分からない」という状態をなくし、
誰が対応しても一定以上の支援ができる体制を整えました。
その過程で、AIもかなり積極的に活用しています。
面談内容の整理や情報の構造化、業務の効率化など、
テクノロジーは日常的に使っています。
実は最近、自社の業務改善アプリもつくりました。
私はシステムエンジニアではありません。
専門的なバックグラウンドがあるわけでもない。
それでも、AIを活用すれば
「やりたいこと」を形にできる時代なんだと実感しています。
でも目的は、効率化そのものではありません。
キャリアアドバイザーが、
求職者としっかり向き合う時間を増やすためです。
AIは、人の価値を下げるためではなく、
人にしかできない支援に集中するためのもの。
働きながら、自然とAIスキルも身につく。
それは、私たちの環境の特徴のひとつかもしれません。
もうひとつは、
メンバー1人ひとりが主体的に考えるようになったこと。
「どうすればもっと良くなるか」を
自然と考える文化が生まれました。
リモートだからこそ、
自分の仕事に責任を持つ意識が育ったと思います。
――どんな人に来てほしいですか?
大野:
働く場所や時間に制約があっても、
自分のキャリアをちゃんと描いていきたい人。
そして、人に向き合う仕事を
丁寧に続けていきたい人ですね。
リモートだから選ぶ、ではなく、
リモート“でも”挑戦したい人。
私たちは、
任せきりにする環境ではありません。
でも、受け身で待てば何とかなる環境でもありません。
自分の意見を持ち、
学び続ける姿勢がある人にとっては、
確実に力がつく場所だと思っています。
働き方=キャリアではない。
働く場所や時間に制約があっても、
キャリアは広がる、描ける。
その環境を、これからもつくり続けていきます。