【ボスキャリ2024初参戦レポート】熱狂の3日間!私たちがボストンで出会いたかった「未来を切り拓く」仲間たち
はじめに
昨年、私たちエー・アール・システム株式会社はアメリカ・ボストンへ飛び立ちました!
その目的は、世界最大級の日英バイリンガル向け就職イベント「ボストンキャリアフォーラム(通称ボスキャリ)」への初参加。未来を共に創るグローバル人材と出会うための、重要な一歩でした。
この記事では、昨年のボスキャリというイベントの熱気、初めての採用イベントで私たちが奮闘した様子、そしてそこで出会った素晴らしい学生たちのエネルギーについて、当時の臨場感をお伝えできればと思います。
なぜ、私たちがボスキャリへ?
「なぜ、今まで新卒採用を本格的に行ってこなかったエー・アール・システムが、いきなりボストンへ?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。理由はシンプルです。私たちエー・アール・システムは、「グローバルな視点で社会課題を解決し、日本のものづくりをより良くする」というミッションを掲げ、グローバル環境での成長を目指しています。現在、社員の約40%が外国籍という多様性あふれるチームで、日々イノベーションを追求しています。
このグローバルなチームをさらに加速させ、世界で本気で戦っていくためには、学生時代から国際的な環境に身を置き、語学力はもちろん、異なる文化や価値観を理解し、臆することなくチャレンジできるマインドを持った人材が不可欠だと考えたからです。
ボスキャリには、まさにそんな学生たちが世界中から集まります。海外の大学で専門知識を磨き、広い視野を持つバイリンガル人材。彼ら・彼女らこそ、エー・アール・システムが次のステージへ進むために必要な「未来の仲間」だと確信し、私たちはボストンへの挑戦を決意しました。
未知への挑戦:ボスキャリ準備秘話
とはいえ、私たちにとってボスキャリ出展は初めての経験。しかも、名だたる大手企業がずらりとブースを構える中、どうすれば私たちのようなまだ知名度の高くない企業に注目してもらえるのか?これは大きな課題でした。
渡航の3~4ヶ月前から、担当チームを中心に何度も議論を重ねました。私たちの強みは何か?学生は何を求めているのか?
出した答えは、以下の2点でした。
- リアルなグローバル環境: 社員の40%が外国籍。日常的に多様なバックグラウンドを持つメンバーと協働できる環境。
- 圧倒的な成長機会: 少人数の組織だからこそ、若いうちから責任ある仕事を任され、スピード感を持って成長できるチャンス。
このメッセージを軸に、求人票やスカウトメールを作成。「母国を離れてでも日本で成長したい」「海外での経験を活かして日本の企業の成長に貢献したい」そんな強い想いを持つ学生に響くように、言葉を選び抜きました。
結果、事前応募だけで多数のエントリーが集まりました。想定を上回る反響に手応えを感じつつ、担当者がオンラインでの一次面接では、学生たちのレベルの高さに驚かされました。自分の意見を堂々と述べ、将来への明確なビジョンを持つ学生たち。担当者が同じ年齢だった頃には考えられないような、自信とエネルギーに満ち溢れていました。彼らとの対話は、むしろ私たち自身が力をもらうような、刺激的な時間でした。「この素晴らしい学生たちと、ボストンで直接会って話したい!」その想いは、日増しに強くなっていきました。
いざ、決戦の地ボストンへ!
そして迎えた11月。私たち担当チームは、期待と少しの不安を胸にボストンへ飛び立ちました。空港に降り立つと、すでに多くの日本人学生の姿が。ここがアメリカであることを忘れるほどの光景と、想像以上の寒さが印象的でした。
イベント前日には、少しだけボストンの街を散策。名物のロブスターを堪能しました。味が濃くて絶品!…でしたが、お値段もなかなか(笑)。社長、ごちそうさまでした!
夕方からは、いよいよ会場でのブース設営です。周りを見渡せば、大手企業が華やかで凝った装飾のブースを次々と完成させていきます。初めての私たちは、正直、少し圧倒されました。それでも、「私たちのシステムやビジョンを、少しでも分かりやすく伝えたい!」という想いで、限られた時間と資材の中、試行錯誤しながら約1時間半かけてブースを完成させました。
熱狂の3日間:学生との出会い
【Day 1: 嵐のような幕開けと、初めての交流】
イベント当日。開場と同時に、リクルートスーツに身を包んだ学生たちが、まるで堰を切ったように会場へ流れ込んできました。その数、推定2000人!熱気と緊張感が会場全体を包み込みます。
多くの企業が時間を区切って会社説明会を行う中、私たちはあえて違うアプローチを取りました。ブースに来てくれた学生ひとりひとりと、10分から15分程度の「1on1形式」で向き合うことにしたのです。
「エー・アール・システムって、どんな会社なんですか?」
「グローバルな環境って、具体的にどんな感じですか?」
「若手でも、本当に大きな仕事に関われるんですか?」
学生たちの真剣な眼差しに応えるべく、私たちも会社のビジョン、事業内容、働く環境のリアルを、情熱を込めて伝えました。通りすがりに声をかけ、「面白そうだから」と、その場で履歴書(レジュメ)を渡してくれる学生も。
事前応募に加えて、この日だけで多くの学生が新たにエントリーしてくださいました。嬉しい悲鳴とはこのこと!
ボスキャリの最大の特徴は、「3日間で内定がゲットできる」こと。私たちも、そのスピード感に対応すべく、ブースでの説明と並行して、迅速に選考プロセスを進めていました。
長い一日が終わり、夜は選考を経て「ぜひ一緒に働きたい!」と感じた学生たちとディナーへ。最初は少し緊張気味だった学生たちも、美味しい食事を共にし、語り合ううちに、徐々に素顔を見せてくれました。私たちも、会社のリアルな姿を率直にお伝えしました。お互いの理解が深まる、貴重な時間となりました。
【Day 2: 見えてきたリアル】
2日目は、初日ほどの混雑はないものの、前日にエントリーしてくれた学生たちの一次面接がメインとなりました。
「今は〇〇社と△△社を見ていて、インターンを探しています」
「将来的には、技術力で世界にインパクトを与えたいです」
面接を通して、学生たちが今どんな状況で、何を考え、どんな企業に関心を持っているのか、リアルな就職活動の状況が見えてきました。
会場の雰囲気も、初日とは少し変わったように感じました。学生たちの表情に笑顔が増え、ボスキャリを通じてできた友達と一緒にブースを回る姿も。「エー・アール・システム、面白かったよ!」なんて、学生同士の口コミでブースに来てくれるケースもあり、嬉しい連鎖が生まれていました。
この日の夜も、選考に残った学生たちとディナーへ。美味しい料理とお酒も手伝って、初日以上にリラックスした雰囲気の中、お互いの価値観や将来の夢について、より深く語り合うことができました。
【Day 3: 最終局面と、学生たちの覚悟】
最終日。会場の学生の数はぐっと減り、多くの学生が最終選考に臨んでいる様子でした。インタビュールームの前では、必死に面接対策をする学生、緊張した面持ちで連絡を待つ学生の姿が。この3日間に自分の将来を賭ける、彼ら・彼女らの真剣な想いがひしひしと伝わってきて、胸が熱くなりました。
私たちも、最後の最後まで学生と向き合い、面接を実施。あっという間の3日間が幕を閉じました。
~ボスキャリを終えて~
帰国後も、内定者へのフォローアップ面談や、当日残念ながら最終面接まで進めなかった学生への連絡など、やるべきことは山積みでした。そして年が明けた1月、すべてのプロセスが完了し、最終的にご縁に恵まれ、数名の内定承諾をいただくことができました!
もちろん、内定に至らなかった学生の中にも、素晴らしい方々がたくさんいました。「ギリギリまで悩んだのですが、別の会社に決めました」と丁寧に連絡をくれた学生。「エー・アール・システムの〇〇な点に惹かれたのですが、自分のキャリアプランを考えた結果…」と、正直な気持ちを相談してくれた学生。
わずか3日間という短期間で、人生の大きな決断を迫られる。昨日聞いた話と今日聞いた話で、気持ちが揺れ動く。ボスキャリは、学生にとって本当にタフな就職活動だったと思います。その中で、真剣に悩み、考え抜き、私たちエー・アール・システムにも向き合ってくれた全ての学生に、心から感謝しています。
今回のボスキャリ挑戦を振り返ると、私たちが打ち出した「リアルなグローバル環境」と「圧倒的な成長機会」というメッセージは、ターゲットとしていた学生たちに、確かに響いていたと感じます。方向性は間違っていなかった。これは大きな収穫です。
同時に、これから私たちがどんな人材を、どんな方法で採用していくべきか、多くの学びと課題を得ることができました。この貴重な経験を必ず来年、再来年の活動に活かし、エー・アール・システムの魅力をもっと効果的に伝えていけるように改善していきたいと考えています。私たちの会社が、すべての学生に響くとは思っていません。でも、「この会社で成長したい!」「この仲間たちと挑戦したい!」そう強く思ってくれる一部の尖った才能に出会い、共に未来を創っていく。そんな採用活動を、これからも続けていきます。
最後に:未来のチャレンジャーたちへ
採用担当として、この3日間は学生たちからとてつもないエネルギーと勇気をもらった時間でした。「まだ社会人にもなっていない若者たちが、こんなにも自分の将来に真剣に向き合い、世界を舞台に挑戦しようとしている。自分も負けていられない!」そう強く思わせてくれる、熱い出会いの連続でした。
これからボスキャリへの参加を考えている学生の皆さんに伝えたいのは、「自分自身の軸をしっかりと持つこと」の重要性です。
短期間で多くの情報に触れ、たくさんの魅力的な企業や人事担当者と出会う中で、気持ちが揺れ動くのは当然です。そんな時、立ち返るべきは「自分は何を成し遂げたいのか」「どんな環境で成長したいのか」「何にやりがいを感じるのか」という、あなた自身の心の奥底にある「軸」です。
なぜその軸を持つに至ったのか、過去の経験と紐付けて深く掘り下げてみてください。ボスキャリに参加する前に、改めて自分自身と向き合い、ファーストキャリアで何を成し遂げたいのかを考える時間を持つことを強くお勧めします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
この記事を通して、ボスキャリの熱気、そして私たちエー・アール・システムの挑戦や想いが少しでも伝わっていれば嬉しいです。
もし、エー・アール・システムの「リアルなグローバル環境」や「圧倒的な成長機会」に少しでも興味を持っていただけたら、ぜひお気軽にコンタクトしてください。未来の仲間と出会えることを、楽しみにしています!