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小仁聡さんが語る、UTJにおける重要マインドと松田社長の魅力とは(第2弾)

ユームテクノロジージャパン(以下UTJ)でビジネスプロデューサーを務め、ラーニングシフト代表取締役、そして初の書籍出版と、多方面でご活躍をされている小仁聡さん(以下小仁)。

小仁さんへのインタビュー第2弾は、小仁さんが仕事に向かう際に大事にしていること、そしてUTJ代表の松田さんの魅力についてお伺いしました。

前回の記事はこちら

◼︎小仁さんは、研修・学びに関わる仕事に携わる際、大事にしていることはありますか?

小仁:まず、企業内学習の領域においては、学習を成果に結びつけることにこだわらないといけません。これまでの企業の研修は、仕事の成果に向き合ってこなかったという課題があります。

その点UMUは、「学習」を事業成長につなげていくためのシステムですので、ライバル企業からは脅威に感じられるかもしれません。

ソートリーダーシップという言葉があります。この言葉が示す通り、私達は先導者として業界を引っ張っていく存在にならないといけないと思っています。デジタルを活用した人材開発というのは、まだまだ私達が経験をしてきていない領域であり、多くの研修会社も試行錯誤している段階です。

私自身、以前いた会社がそうだったのですが、コンサル・研修会社の方が得てしてアナログな部分が強く、デジタルには疎いところがあります。

実際に、私たちを導入してくださっている事業会社の方が、はるかに人材開発のデジタル化が進んでおり、研修会社よりも詳しいという状況が発生しています。多くの先進事例を、一緒に作り発信できる立場にいるというのは、すごく良いポジショニングであり最高に楽しい環境です。

一方でその為には、2つの大切にしている意識や行動があります。

1つは、圧倒的に自分達が実践者でなければならないということ。

UTJの企業文化の一つに、少しでも新しいものが世に出たら試してみる、遊んでみる、やってみる、というものがあります。これはUMUに限らずあらゆるテクノロジーツールに対してではありますが、UMUについても私たちが誰よりも使ってみて、どのような新しい変化を生み出せるのかということに挑戦し続けてきています。

もう1つ意識していることは、情報の仕入れ方を変えるということ。

世界中から仕入れる情報の半分以上は英語だったりしますが、言語に関わらず、極力日本語以外のリソースのインプットを心がけています。

得てして仕入れる情報の多くは、日本語がベースのものになりがちです。また多くの翻訳された書籍もありますが、これは情報の鮮度が数年遅れているということを意味します。

私たちUTJの社員は、Googleのトップマネージャーであった、UMU創業者のDongshuo Liから紹介される海外の記事や本を数多く読んでいます。彼の紹介する本は自己啓発的なものではなく、大学などで研究されている認知科学ですとか、行動科学に関する書籍ばかりです。この分野で最新のものに触れるという情報の仕入れ方を、皆がやり続けています。

こうした環境では言葉の壁があると思われるかもしれません。実際のところ、私たちはKindleなどで書籍を購入して、Google翻訳などをフル活用して、また全員で対話をすることを通じて、書籍の重要なポイントを押さえていくという学び方をしています。

1つのコツをお伝えすると、書籍の中で、図や表などで表現されているものは得てして、大切なことを言っている事が多く、そこを中心に分析をすると多くの気付きを得ることができます。

実際に書籍の内容を、スライドにして配布していたりもするのですが、そういった活動を通じてソートリーダーシップを発揮する存在でありたいとも考えています。

◼︎それでは高い成果を上げるために意識していること、スタンスを教えてください。

小仁:人との付き合い方において、私ともう一度会いたいと思ってもらえるように、コミュニケーションのゴールを設計しています。

仕事とは、人と向き合うことが全てで、そこにしか仕事に答えはないと思っています。

この人とビジネスをしていきたいな、と信頼を得ることがとても重要ですね。

また仕事の成果の定義を「相手の期待値を超える」こととしています。まずは相手に期待値を聞きますし、正直、これ以外に定義はないと思っています。

そして、自分がアウトプットするものは作品だと思っています。

自分がアウトプットするもの、例えばプレゼンテーション講師としての講義もそうですし、資料を作るにしてもそうですし、メールをしっかり書くのもそうです。作品を作り上げる過程には想いがありますし、出来具合のチェックをしますよね。

業務をタスクとして捉えるのではなく、誰かに届ける作品とした場合、アウトプットの質ですとか相手側の見え方、作品(業務)への感情移入が大事です。ロジカルなだけでなく、心を込めることが大切です。

仕事においては、これら基本的なことを疎かにしないようにしていますし、仕事がうまくいかないときに振り返りますと、どこか基本的なことができていないので、こうしたことを意識していると、反省がしやすいですね。

もう一つ意識して行動しているのが、「アンラーン」。

知識をとり入れることの逆で、今まで自分自身が学び積み重ねたことを手放して、新しい価値観を取り入れる手法です。

人は自分の中で仕事に関する正解を持っています。それは正しいことではあるのですが、それに固執するがあまり、特にスピードの早い企業で働く中では、視点を変えることができなかったり、成果を上げる為に邪魔になったりすることがあります。

私自身、これまでの「こうあるべきだ」という考えが、柔軟な考えを邪魔してしまうことを普段から意識していますね。成功体験を手放すことが大事です。

新しい価値観をいかにして取り入れるのか、これは内省の仕方でもあります。この2〜3年間で磨き上げてきた私のテーマです。自己内省力をどのように高めるかについて、日々訓練をしています。

具体的な訓練としては、仕事相手との対話内容を書き出しています。自分の考えは。過去の経験やこだわりから自分を守りたくて出てきた意見なのか、相手の意見は、相手のどのような経験から出てきたものなのかを推測し、相手を理解し合意するにはどうしたらよいかまでの内容を書き出しています。

この作業を通じて、アンラーン時に発生する自分自身の葛藤を乗り越えてきました。

UTJで一緒に働くならば、プロであることは基本です。そして次のレベルに到達するには、経験を活かしつつも、次の領域に行くためにアンラーンをし続け、新たな価値観を取り入れられることが大事ですね。

◼︎それでは松田さんの魅力ついて教えてください。

小仁:魅力ですか。そうですね、一言で言うと、ぶっ飛んでいるところではないですかね!

その魅力を分けると、大きく3つあります。

1つ目は、彼自身が思考の限界を決めていないところです。これまでと別の枠で考えることで、これまでの延長線上にないものを実現しようということを、常に意識されていますし、そこから発生する行動を楽しまれています。同じ経営者として素敵だと思っています。

UTJの考え方に「物事を10倍に捉えるとどうなるのか:ten times thinking」という概念があります。また「Be Bold・大胆になれ」という価値観もあり、社長の松田さん自身が、これらを体現しているのが魅力ですね。

時に現場にカオスを引き起こす発言もあるのですが、その一言をきっかけに、新しい取り組みや、強みが創造されることもあります。

2つ目は、投資の仕方がとても上手です。もともと彼は投資家ですので、人に対する投資の仕方や、何に対してお金を投資すべきかをわかっています。

緊急事態宣言下において、自宅で仕事をすることになった際、速やかに社員全員の家に物資をしっかり送られましたし、全員の仕事環境を整えることもそうですが、必要なものに投資するという視点を持っています。会社のブランディングに対しても同様です。意思決定スピードはとてつもなく早く、ときには大丈夫か?と思う時もありますが(笑)。

3つ目には、人を大切にしたいという想いとその行動です。誰しもフラットに接して、人の多様性や良さや強みを最大限活かし、支援の姿勢を絶やしません。褒め上手で人の心を動かすのがうまい、一言で言うとずるいんですよ!

松田さんは、社員の得意なことや実現したいことなど社員の想いに耳を傾け、社員をどうやって世の中にプロデュースしていくかを、真剣に取り組んでいるところがあります。

多くの経営者と接してきましたが、新たな市場を創造する、松田さんのような思考の枠の限界を作らない人が持つ共通点は、好奇心だと思います。

全ての成果の起点は好奇心で、私自身も好奇心を解放することを、人生のテーマとしてやっています。それがずば抜けているのが松田さんですね。プロフェッショナルを目指すのであるならば、松田さんのような人に認められたいと思うようになるでしょう。

松田さんの魅力は別の視点から語ることもできます。それは彼に協力をしてくださる方々の存在です。

UTJのHPで顧問、経営陣を見ていただくとわかるのですが、マーケティングの第一人者の神田昌典さんをはじめ、人事・営業・マーケティング・採用、それぞれの分野のトップクラスの方が顧問として協力してくださり、ダイレクトにアドバイスを下さっています。顧問があれだけ集まるのも松田さんの魅力。このステージで、各分野のトッププレイヤーが顧問として関わってくださるのは珍しいです。

UTJは現在20数名の会社ですが、関わっていただいている方々の広がりを考えると、どこの大手企業にも負けない人的ネットワークを有している会社でありますし、その根底には松田さんの魅力があると言えますね。松田さんは社内外のメンバー全員をチームとして考えているので、組織という垣根がないんだろうな、と思います。

このようにUMUは様々な魅力に包まれ支えられています。この魅力の集まりが、UMUの1番の強みではないかとも思っています。

次回のインタビュー第3弾はUTJの組織としての魅力とUTJで働く意義について伺ってまいります。

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