- Others
- Sales / Business Development
- 行動を生み出すプロデューサー
- Other occupations (16)
- Business
- Other
株式会社Doooxの根幹をなす事業、「特命社長室」。そのユニークな名前は、一度聞いたら忘れられないほどのインパクトを持っています。今回は、この革新的な事業がどのようにして生まれ、どのような軌跡を辿り、そしてどこへ向かっているのか、その全貌を伺いました。
―₋まずお伺いしたのは、事業の根幹である「特命社長室」という名前の由来です。初めてこの名前を聞いた時、誰もが「一体どんな事業なのだろう?」と強く惹きつけられるのではないでしょうか。この名前に込めた由来や想いなどを教えてください。
もともと、前職時代から多くの経営者の方々とお付き合いする中で、経営者の皆さんが熱量を持って「やりたいこと」やどうしても前に進めたい「課題」を感じていても、結局は構想のままで終わってしまい、前に進んでいないケースが非常に多いと感じていました。こうした熱量やアイデアを持っている方々の「Do(実行)」を前に進めることができれば、世の中はもっと活性化するのではないか。それが、この会社とサービスを立ち上げた原点です。「特命的な社長直轄の部署」があれば、世の中は大きく変わるのではないかと考えたんです。
ただ、この事業を普通に説明すると、いわゆる「経営コンサル」のように聞こえてしまいます。しかし、私たちがやりたかったのは、企画戦略を立てるだけで終わるのではなく、本当に「Do(実行)」する部分にフォーカスすることでした。なぜなら、良い企画や戦略も、実行されないと何も起き得ないですし、やってみないと正解はわからないからです。
そのためには、普通ではないインパクトが必要だと考え、「社長の直轄であること」「特命であること」が伝わらなければ意味がない。様々な検討の末、「社長の特命事項を一括で請け負い、全社を巻き込みながら前に進める役割」という思いをギュッと凝縮した「特命社長室」という5文字に行き着いたのです。
「明日から会議には出ない」属人化からの脱却を促した代表の覚悟と、組織成長のターニングポイント
―₋実行にこだわる「特命社長室」は、創業当初からDoooxの軸となる事業です。久保寺さんお一人の時代から始まり、5期目を迎える現在に至るまで、その道のりには多くの試行錯誤があったことでしょう。事業を軌道に乗せる過程で最も苦労されたこと、そして組織としての成長のきっかけとなったターニングポイントについて教えてください。
一番の課題は、私が頭の中で描いて一人で始めた事業を、いかにして標準化し、チームとして一定以上の品質を担保できるサービスにしていくか、という点でした。属人化からの脱却ですね。ここには多くの時間がかかりました。
大きな転換点となったのは、ある決断をしたことです。それまでは全ての案件の打ち合わせに私が入っていましたが、ある日突然、「明日からクライアントの運用の打ち合わせには一切入らないから、あとはよろしく」とメンバーに伝えたんです。
もちろん、不安はありましたが、私が立ち止まっていては、掲げているビジョンには到底到達できない。このままでは、メンバー自身の成長にも繋がらないと感じていました。
この決断を機に、メンバーは自分たちで考え、動かざるを得なくなりました。「この場合はどうすればいいか」という具体的な相談が来るようになり、それを一つひとつ会社としての方針に落とし込み、言語化していくことで、組織としてのノウハウが確立されていきました。今に繋がる大きな一歩だったと思います。
「支援」から「共創」へ。特命社長室が描く、クライアントと共に創る未来
―₋社長の覚悟ある決断を経て、組織として大きな成長を遂げた「特命社長室」。それは単なる事業ではなく、Doooxで働くメンバーの成長の土台そのものであることが伺えました。最後に、この事業を通じてDoooxが目指すネクストステージを教えてください。
この事業の最終的な目標は、経営者の方々が思い描いていることを確実に世の中に反映させていくことです。それによって、停滞しがちな日本の雰囲気を変え、国全体を活性化させたい。日本のポテンシャルはこんなものではないはずです。
「特命社長室」は、クライアントの役に立ちながら、同時にDoooxのメンバーを育てる「教育の基盤」でもあります。実際に、地域活性化を目指す「街盛」やインド事業も、この「特命社長室」での経験から生まれています。
そして今、私たちが目指すネクストステージは、単なる「支援」に留まらず、クライアントと「共創」するパートナーになることです。共にリスクを取り、新しい事業を立ち上げ、成功も失敗も分かち合う。そんな関係性を数多く生み出していきたい。この「特命社長室 進化系」を通じて、世の中にさらなるインパクトを与えていきたいと考えています。
編集後記
「特命社長室」その一度聞いたら忘れられない事業名の奥には、Doooxという企業の確固たる哲学がありました。今回のインタビューは、その核心に触れる貴重な機会となりました。
久保寺代表が語る「実行(Do)」へのこだわりは、単なるビジネス上の差別化戦略ではありません。それは、多くの経営者が抱える「構想はあれど、形にできない」というもどかしさに寄り添い、共に汗を流すパートナーでありたいという強い意志の表れです。クライアントの課題解決の最前線が、そのまま自社のメンバーを育てる「教育の現場」となる。この極めて合理的で、かつ熱量の高い仕組みこそが、Doooxを「コンサルティング」ではない、唯一無二の存在たらしめているのだと深く納得いたしました。
そして今、Doooxは「支援」から「共創」へと、新たなステップを目指そうとしています。単に事業を拡大するのではなく、クライアントと共に未来を創るという、より大きな志への挑戦です。完成された組織で働くのではなく、自らが当事者として会社の未来、ひいては社会の未来を創り上げていきたい。そう願う方にとって、Doooxという船に乗り込むことは、この上なく刺激的な環境といえるでしょう!