Doooxでは現在、インドのハイデラバード大学から3名のインターン生が事業に従事しています。彼らは異文化である日本で日々奮闘し、プロジェクトに貢献しています。今回は、そんなインド人インターン生の皆さんにインタビュー。第2弾はアンシュルさんの登場です。彼の日本での挑戦と成長の物語を、ぜひご覧ください!
日本との出会い、そしてPocket Japanへの情熱
―― 本日はお忙しい中、インタビューにご協力いただきありがとうございます。まずは自己紹介と、数ある選択肢の中からなぜDoooxを選んだのかについて教えていただけますか?
私はインド工科大学ハイデラバード校の工学物理学科の学生、アンシュルです。ビデオゲーム、筋トレ、映画鑑賞などが趣味です。
Doooxでのインターンシップに惹かれた最初の理由は、日本を訪れる機会があることでした。また、Pocket Japanという、これまでに開発されたことのないようなプロジェクトに携わることにも非常に興味がありましたね。このプロジェクトは農家の生活に大きな影響を与えるものでもあるため、挑戦できることに本当にわくわくしました!
未経験からの挑戦!ウェブ開発の最前線で掴んだやりがい
―― 「Pocket Japan」のチームで活躍されていると伺っています。具体的にはどのような業務を担当され、その中でどのような瞬間にやりがいを感じますか?
Doooxでは、ウェブベースのエンターテイメントプラットフォーム「Pocket Japan」の開発に携わっています。主にフロントエンドとバックエンドの両方を担当していますが、3名のチームなので、UI/UXデザインやシステムアーキテクチャといったウェブ開発の重要な側面にも関わっています。
特にコーディングは、大きなやりがいを感じる部分ですね。最新のAIツールを活用することで開発は効率的になりましたが、自分で問題を解決したり、新しい機能を構築したりすることには、今でも大きな達成感があります!
コミュニケーションの壁を乗り越えて見えた、日本の「規律」と「形式性」
―― 日本のビジネス環境では、インドとは異なる文化や仕事の進め方に戸惑うこともあったと聞きました。特にコミュニケーション面で苦労された点と、どのように乗り越えられたのか、具体的なエピソードを交えて教えていただけますか?
日本の職場に来てまず感じたのは、コミュニケーションの壁でした。私は早口な方なので、最初は同僚が話についてくるのに苦労したようです。同時に、慣れない発音の違いから、彼らの英語を完全に理解するのも難しかったですね。でも、継続的に協力して会話を続けるうちに、彼らの話し方やアクセントにも慣れて、コミュニケーションはだいぶスムーズになりました。
もう一つの課題は、社内のコミュニケーションがほとんど日本語で行われることです。翻訳ツールもあまり正確ではないので、議論されている内容を完全に把握するのが結構大変だと感じています。
また、インドと日本の職場文化で大きく違うと感じたのは、規律が非常に重視されている点です。日本では時間管理や時間厳守がとても厳格で、私たちがオフィスに遅刻した際、それが軽く受け止められなかったことで、すぐにその重要性を実感しました。インドの一部の企業では、時間に関して比較的柔軟なところもありますからね。
日本の文化で際立っているもう一つの側面は、形式性を重んじることです。例えば、名刺交換一つとっても、非常に敬意を込めて正確に行われます。「お疲れ様です」のような挨拶は、役職に関係なく、オフィスに出入りする際にとても重視され、頻繁に使われます。こういった小さな、でも意味のある習慣が、日本の職場文化に深く根付いた敬意とエチケットを反映しているんだと感じています。
温かいサポートとDoooxの文化が育む成長
―― Doooxの職場の雰囲気について、率直な印象をお聞かせください。日本人社員との交流で印象に残っていることや、助けられた経験があれば教えていただけますか?
職場の雰囲気は、すごく友好的で協力的です!みんなが、とても親切に温かく迎えてくれました。特に覚えているのは、浅香さんとの初めてのミーティングですね。ChatGPTなどAIツールを提供してくれて、それが「Pocket Japan」のフロントエンド開発作業を本当に大きく助けてくれました。末廣さんも最新のAIのツール等をレクチャーしてくださり、それがバックエンド開発に信じられないほど役立っています。
永瀬さん、坂田さん、藤原さん、南さんとは素晴らしい交流があって、彼らといると本当に楽しく、会話はいつも有意義なんです。齊藤さんもオフィスにたくさんのエネルギーをもたらしてくれて、職場全体が楽しく活気に満ちたものになっていますね!
Doooxでの6ヶ月間のインターンシップを通じて、本当に幅広いスキルを習得しました。参加前はウェブ開発の経験がほとんどなかったのですが、私たちのプロジェクトがウェブ開発に大きく依存していたので、フロントエンドからバックエンド開発まで、すべてをゼロから学ぶ必要がありました。また、チームで効果的に働き、同僚と密接に協力する方法も学びましたね。
Doooxには「Do First(まずやる)」「Do Bold(大胆にやる)」「Must Do(必ずやる)」という3つの核となる原則があります。これらは、効率性、時間管理、そして企業環境での立ち回りに関する貴重な教訓を私に教えてくれました。さらに、日本の職場文化に深く触れることで、以前より規律を重んじるようになったりと、将来どんな課題に直面しても対応できる心構えができたと感じています。
未来への架け橋:異文化での経験が拓くグローバルキャリア
―― 日本で実際に働いてみて、来日前の日本のテクノロジーやビジネスに対する印象は変わりましたか?そして、このインターンシップ経験がアンシュルさんの将来のキャリアパスにどのような影響を与えると思いますか?
日本に来る前は、日本のテクノロジーやビジネスはすごく進んでいて、何事もきちんとしているという印象を持っていました。実際にここで働いてみて、その印象は変わりません。ただ、ハードウェアや品質の高さは素晴らしい一方で、最新のソフトウェアツールを取り入れるのには時間がかかることもある、ということに気づきましたね。
本当に感銘を受けたのは、職場環境の規律の正しさ、チームワークを重視する姿勢、そして細部まで徹底的にこだわる点です。
このインターンシップは、技術スキルが向上しただけでなく、異文化の中で働く方法を学べたのも大きいです。そして、異なる国の人たちと一緒に仕事をする自信もついたので、将来のグローバルキャリアに向けて、より前向きになれました!
期待を上回る日本での生活、そして未来の後輩たちへのメッセージ
―― 日本での生活で最も記憶に残ったこと、驚いたこと、感動したことは何ですか?そして最後に、日本でのインターンシップや就職を考えている海外の学生たちへのアドバイスはありますか?また、Doooxへのメッセージがあれば、お聞かせください。
日本に来る前は、アニメや映画、YouTube動画から清潔で、よく整理され、技術が進んでいて、伝統が深く根付いている国というイメージを持っていました。仕事は厳しく、ペースが速いだろうとも予想していました。
でも、実際に来てみたら、想像以上に素晴らしい国でした。特に印象的だったのは、人々の親切さと誠実さです。言葉の壁があっても、いつも快く助けてくれます。仕事は確かに最初は大変でしたが、時間が経つにつれて慣れて、日常生活の一部になりました。神社や伝統的な場所を訪れて、日本の文化を直接体験できたことも、滞在をより有意義にしてくれました。全体的に、日本は僕の期待をはるかに上回るものでしたね!
もう一つ驚いたのは、公共交通機関の静けさです。電車がどんなに混んでいても、みんな落ち着いて静かにしているのは、インドでは考えられない光景でした。それから、日本人の信じられないほどの飲酒への耐性にも驚きましたね。飲んで食べて終わりじゃなく、たいていカラオケで夜を楽しく締めくくるんです!笑
日本でのインターンシップを考えている海外の学生には、少し要求の厳しい企業環境に備えることをお勧めします。異文化に身を置くのはとてもやりがいがあることなので、心を開き、異なる文化に適応する意欲が大切です。あと、基本的な日本語を学ぶことを強く勧めます。日常生活を送る上で非常に役立ち、日本での経験がずっとスムーズになるはずです。
編集後記
アンシュルさんのインタビューは、異文化での挑戦と成長の軌跡を鮮やかに描き出してくれました。特に心に残ったのは、彼が日本の職場文化にある「規律」や「形式性」を深く理解し、それをご自身の成長の糧にしている点です。
ウェブ開発は未経験からのスタートだったそうですが、着実にスキルを身につけ、コミュニケーションの壁も乗り越えようと努力する真摯な姿勢には、本当に感銘を受けました。社員からの温かいサポートが、彼の日本での生活や仕事の充実度をさらに高めていたことも伝わってきますし、何より私たちDooox社員もアンシュルさんをはじめインターンメンバーから受けたパワーや影響はとても大きなものになりました!
また、日本人の親切さや公共交通機関の静けさといった日常のちょっとした発見が、日本への好印象を深めているのも素敵なエピソードですね。このインターンシップ経験が、彼の将来のキャリア、特にグローバルな舞台での活躍に大きな自信を与えていると力強く語ってくれたことは一緒に働いてきた私たちも嬉しく思います。