Doooxのオフィスでは現在、インドの名門インド工科大学ハイデラバード校から迎えた3人の優秀なエンジニアが、インターンとして未来を創る挑戦を続けています。初めての日本、初めての異文化環境で、彼らは日々何を感じ、何を学び、そしてどのような未来を描いているのでしょうか。
このインタビューシリーズでは、そんな彼らのリアルな声をお届けします。第一弾は、ヴェダント・サンガヴィさん。彼の言葉から、グローバルに活躍する若き才能の挑戦、成長、そして未来への展望を感じてください。
挑戦の始まり:理念への共感が、私を日本へ、Doooxへと導いた
――本日はありがとうございます。まず自己紹介と、なぜ数ある企業の中からDoooxを選んだのか教えてください。
私の名前はヴェダント・サンガヴィです。インド工科大学ハイデラバード校で土木工学を専攻している最終学年の学生です。
Doooxに強く惹かれたのは、会社の理念が明確で、その達成に向けたアプローチに深く共感したからです。単なるルーティンワークではなく、意味のある目標を大切にする姿勢に魅力を感じました。
特に、スタートアップであるDoooxは、幅広い分野を学ぶ絶好の機会を提供してくれます。自分の仕事に責任を持ち、その成果が会社の成長に直接貢献するのを実感できる環境は、他では得難いものです。自分の頑張りが会社の成長に繋がり、同時に自分自身の学びを加速できる。そのことに、心からワクワクしています。Doooxの価値観と、そこで得られる機会こそが、私にとってDoooxを特別な存在にしてくれました。
成長の核心:文化の壁を越え、ゼロから創造した濃密な日々
――「Pocket Japan」チームでの具体的な業務と、やりがいを感じる瞬間について教えてください。
Doooxでは、革新的なウェブエンターテイメントプラットフォーム「Pocket Japan」の開発をリードさせてもらっています。私たち3人の少人数チームは、フロントエンドからバックエンド、UI/UXデザイン、システムアーキテクチャといった根幹部分まで、すべてを担当しています。プラットフォームのあらゆる側面に関われるのが、この仕事の醍醐味ですね。
何よりやりがいを感じるのは、ゼロから何かを創り上げていく過程で得られる深い学びです。目の前の課題一つひとつが、アイデアが具体的な製品へと姿を変えていく瞬間に立ち会うチャンスなのです。
――Doooxの働き方は、ヴェダントさんにどのような影響を与えましたか?
Doooxの働き方は、ひと言で言えば「主体性の尊重」です。インターンであっても一人のプロフェッショナルとして扱われ、社長とも直接議論する機会も頻繁にあります。毎朝の短いミーティングで進捗と課題を共有した後は、各自が責任を持ってタスクを進めますが、壁にぶつかればすぐに声を掛け合い、みんなでホワイトボードを囲んで話し合いながら解決策を探します。
このフラットな環境で、私はただ与えられたタスクをこなすのではなく、「どうすればもっと良くなるか?」と自ら考え、提案することを学びました。例えば、開発初期段階で新しい技術スタックの導入を自ら提案し、率先して学習してチームに共有することで、開発効率を大きく向上させることができました。自分の意見がサービスに反映される。このダイレクトな手応えが、私に強い当事者意識と責任感、そして何より仕事の面白さを教えてくれました。
「実行志向」で壁を越える:技術と精神の成長
――Doooxで最も価値あると感じた学びは何でしょうか?
このインターンシップを通じて、私は「実行志向」のマインドセットの重要性を学びました。Doooxでは、アイデアを出すだけでなく、具体的な行動に移し、プロジェクトを最後までやり遂げることが重視されます。このアプローチが、私自身をより積極的で、結果を意識する人間に成長させてくれました。
最初は戸惑ったコミュニケーションのギャップも、「実行」という共通言語で乗り越えていきました。言葉の微妙なニュアンスの違いから誤解が生じそうになった時も、「まずはプロトタイプを作って、動くものを見せながら話そう」と行動することで、認識のズレをなくし、チームを前に進めることができました。この経験は、技術的なスキルだけでなく、人としてもプロとしても私を大きく成長させてくれたと確信しています。
規律と尊重が生む力:日本式ワークスタイルからの学び
――インドとの文化の違いで、特に印象的だったことは何ですか?
日本で働いてみて、規律の重要性と、役職に関わらず同僚がお互いを深く尊重し合う文化に感銘を受けました。特に、仕事が非常に体系的かつ手順通りに進められる点は、インドのより柔軟な働き方とは大きく異なり、新鮮な発見でした。
この環境は、私生活にも良い影響を与えています。日本では早起きと時間厳守を徹底し、常に始業時間前にはオフィスに着くようになりました。この規律はインドに帰ってからも続けたい習慣です。また、仕事だけでなく、料理や掃除、健康管理といった日常のタスクも効率的にこなす時間管理能力が飛躍的に向上しました。このスキルは、今後の人生においても必ず役立つと確信しています。
仕事仲間、そして友人へ:忘れられない日本での思い出
――Doooxの職場の雰囲気は、率直にいかがでしたか?
最初は少し戸惑いもありましたが、一緒に仕事を進めるうちに、雰囲気はどんどんウェルカムで居心地の良いものに変わっていきました。驚いたのは、若い社員からベテランのリーダーまで、誰もが本当に親しみやすく協力的だったことです。質問や相談をすると、いつでも親身になって励まし、助けてくれました。
特に思い出深いのは、同僚たちとの日光旅行です。ボートに乗ったら予期せぬ水鉄砲合戦になり、全員びしょ濡れに(笑)。最高に楽しく、忘れられない思い出です。その後食べた湯葉料理も絶品でした。こうした週末の小旅行のおかげで、私たちの絆はより一層強くなったのです。
未来への展望:6ヶ月の軌跡を胸に、世界へ羽ばたく
――このインターンシップ経験は、将来のキャリアにどのような影響を与えると思いますか?
日本に来る前は、日本を完全に自動化・デジタル化された国だと想像していました。そのイメージは概ね正しかったですが、名刺交換の作法や独特の挨拶といった、予想外の文化的な慣習にも出会いました。これらの伝統を学び、尊重することは、将来グローバルな舞台で仕事をする上で非常に貴重な経験です。このインターンシップは、テクノロジーとビジネスが融合する日本のリアルな姿を教えてくれ、私の視野を大きく広げてくれました。
――最後に、後に続く学生たちと、Doooxの皆さんへメッセージをお願いします。
これから日本でのインターンシップを考える学生さんには、想像以上に多くのことが求められる環境に備えておくことを伝えたいです!
しかし、新しい経験へ積極的に飛び込み、異文化に適応しようとする意欲があれば、それは間違いなく価値ある挑戦になります。基本的な日本語を学んでおくと、生活も仕事もずっとスムーズになるので強くお勧めします。
そして、Doooxの皆さん。このような刺激的で意義深いプロジェクトに参加する機会を与えてくださり、心から感謝しています。この6ヶ月は、技術スキルはもちろん、日本の仕事文化や価値観について多くを学ぶことができました。これからも連絡を取り合い、またいつか一緒に働けることを心から願っています!
編集後記
ヴェダントさんのインタビューは、異文化への挑戦がもたらす困難と、それを乗り越えた先にある大きな成長を鮮やかに描き出してくれました。「実行志向」という力強い言葉に象徴されるように、彼がDoooxで得たものは、単なる技術スキルにとどまりません。
日本の文化である規律や体系性を尊重し、自らコミュニケーションの壁を乗り越えていく姿勢は、まさにグローバルに活躍する人材そのものです。仕事仲間との心温まる交流エピソードは、Doooxの風通しの良い社風を物語っているようで、私たちにとっても嬉しい発見でした。
この6ヶ月間の経験が、ヴェダントさんの将来のキャリアに大きく貢献することを確信するとともに、Doooxが彼のような素晴らしい才能を受け入れる場であり続けられるようにしていきたいです!