「波形をフィルター加工して、ああでもない、こうでもないと処理を変えていく。それはまるで粘土遊びや砂遊びをしているような、無邪気な楽しさがあるんです」
そう無邪気な笑顔で語る、組み込みエンジニアの小島さん。前職ではDJプレーヤーやエフェクター、スピーカーなど、エンタメ寄りの電子楽器開発を長年手がけてきた彼女が、なぜあえてピクシーダストテクノロジーズ(以下、PxDT)というスタートアップに飛び込んだのか。
現在は、ガンマ波サウンドを日常的に聴ける「kikippa(キキッパ)」の組み込み開発を担う彼女に、リアルな空間で動くモノづくりの面白さと、PxDTならではの開発環境、そしてチームで掲げる独自のキーワード「ジャングル パン一力(ぱんいちりょく)」について、等身大の言葉で語ってもらいました。
エンタメ系オーディオから未知の領域へ。音の経験×新しい挑戦
—— 現在のポジションと、PxDTに入社した理由を教えてください。
現在は、ガンマ波サウンドを日常的に聴ける「kikippa」の組み込み開発を担当しています。前職では電子楽器やオーディオ製品の開発をずっとやっていましたが、転職活動を始めた時は「自分の音系の開発経験を活かしたい」という思いと、「もっと色々な新しいことに挑戦してみたい」という思いが半々でした。
そんな時にPxDTから声をかけてもらったのですが、正直最初は「何をしているのかよくわからない会社だな」と(笑)。でも、その「よくわからなさ」が逆に楽しそうだと感じたんです。音系のプロダクトもあるから自分の経験も活かせるし、ここなら新しいことにも幅広く挑戦できるんじゃないか。それが、PxDTを選んだ最大の理由です。
入社当初は「VUEVO(ビューボ)」という音声認識デバイスのプロジェクトに入り、マイクから入ってくる音の解析やアルゴリズム部分(音の入力側)を担当していました。
前職では音を出す側の開発ばかりだったので新鮮でしたね。その後、現在の「kikippa」のプロジェクトに移り、今は入ってきた音を加工してガンマ波サウンドとして出力する(音の出力側)プログラムを書いています。
▼kikippa(キキッパ)
独自のガンマ波サウンド技術を搭載したIoTオーディオ機器です。日常の音楽や音声などをガンマ波サウンドに加工して届けることで、音を通じた新しいヘルスケア体験の実現を目指しています。
▼VUEVO(ビューボ)
音声をリアルタイムに認識・可視化する技術を活用し、会話をよりスムーズにすることを目指したプロダクトです。音声を「聞く」だけでなく、「見える」形にすることで、コミュニケーションの可能性を広げています。
現実空間で動くモノづくりと、波形を操る知的好奇心
—— 開発において、どんなところに面白さややりがいを感じますか?
根本的なところでお話しすると、私がプログラマーの中でも「組み込み」を選んだ理由は、パソコンのシステム上だけでなく、この3次元のリアルな空間上で「実際に動いたり、光ったり、音が出たりするモノ」を作りたかったからです。現実空間で動くモノを作るのは、やっぱり楽しいですね。
特に音や波形の信号処理そのものがめちゃくちゃ面白いんです。波形をフィルター加工して、粘土遊びや砂遊びのようにこねくり回して処理をすると、振る舞いが変わってこういう効果が出る。そうしたプロセスに、知的好奇心を刺激される楽しさがあります。
また、組み込みならではの難しさでもあり面白いのが、マイコン(マイクロコントローラー)の最適化です。小さな製品に載っているマイコンはパワーが弱いので、その上で重い処理をいかに軽くするか、アルゴリズムや効率の良い書き方を工夫していく。そこはエンジニアとしての腕の見せ所ですね。
そして何より、ユーザーさんの反応です。前職の電子楽器もそうでしたが、ユーザーさんがそれを使って人を笑顔にしてくれる、そんな「笑顔のコスパの良さ」が私の原動力でした。今のkikippaも、直接ユーザーさんの顔を見る機会は少ないですが、レビューなどで「笑顔が戻った」といった声を見ると、「ああ、このためにやっているんだな」と強く感じます。
カオスに見えて超堅実。本質に集中できる圧倒的な自由
—— PxDTの開発環境や、社風についてどのように感じていますか?
スタートアップやベンチャーと聞くと、カオスな環境を想像するかもしれません。実際、手探りな部分も多々ありますが、意外と「大企業っぽくちゃんとしている」というのが率直な印象です。
特にセキュリティ周りや、法務、契約、特許などのプロセスは、これまで経験してきた中でも一番厳しいくらいしっかりしています。外部のベンダーさん(中国など)と一緒に開発を進めることも多いのですが、そうした際にも会社としての土台がしっかりしているのは安心感があります。
その一方で、働き方は本当に自由で縛られません。時間や場所の制約も少なく、チームのメンバーものびのびと働いています。何より、「仕事をしているフリ」や「体裁のための無駄な作業」が一切ないのがすごく気持ちいいんです。本質的なことだけに集中できる、とても合理的な環境だと思います。
求めるのは、専門外でも道を切り拓く「ジャングル パン一力(ぱんいちりょく)」
—— チームの雰囲気と、今後どんな方と一緒に働きたいかを教えてください。
開発チームは、ビジネス側や研究側のメンバーとも活発にやり取りをしていて、風通しの良い雰囲気です。外部のベンダーさんともSlackやWeb会議で密にコミュニケーションを取りながら、みんなで一つのプロダクトを作り上げています。
私たちがよくチーム内で言っているのが、「ジャングル パン一力(ぱんいちりょく)」が必要だということです(笑)。
組織としてしっかりしている部分がある反面、まだまだ整備されていない領域や、手探りで進めなければならないジャングルのような状況もたくさんあります。与えられた枠組みの中で歯車として動くのではなく、時には自分の専門外であっても丸腰(パンイチ)で飛び込み、ちょっとはみ出してでも道を切り拓いていく。
そんな状況を楽しみながら、新しいモノづくりに挑戦したいという方にはぴったりの環境だと思います。
たとえば、こんな方と一緒に働きたいですね。
- C/C++などを使った組み込み開発の経験がある方
- 音声信号処理やオーディオ技術に興味がある方
- IoT製品など、実際に人が使う「モノ」の開発に携わりたい方
- 自ら課題を見つけ、周囲を巻き込みながら開発を前に進められる方
- 研究・ビジネス・外部ベンダーなど、立場の異なるメンバーとも積極的にコミュニケーションできる方
もちろん、すべてを満たしている必要はありません。自分の専門性を活かしながら、新しい領域にも挑戦してみたい。そんな方には、きっと面白い環境だと思います。
「ジャングル パン一力(ぱんいちりょく)」に自信のある方、ぜひ一緒に働きましょう!エントリーをお待ちしています。