こんにちは、ヘルスベイシスの採用担当の小林です。
近年、地域密着型の介護サービスに力が入れられています。そしてその一環として注目されているのが小規模多機能型居宅介護です。
本記事では、そんな小規模多機能型居宅介護についてご紹介していきます。

小規模多機能型居宅介護とは

小規模多機能型居宅介護とは、中重度の要介護者のために生活を支援する小規模なサービス施設です。基本的には通いで利用しますが、場合によっては訪問や宿泊のサービスも利用できます。
1つの事業所で通い、訪問、宿泊と幅広いサービスに対応している点が小規模多機能型居宅介護と他の介護サービスの違いです。

小規模多機能ホームとデイサービスの違いは何ですか？

小規模多機能ホームは、利用者は自分の生活に合わせて自由に過ごせます。一日利用する人もいれば、食事や入浴のみピンポイントで利用する人もいます。
一方で、デイサービスは施設が決めたスケジュールに合わせて過ごすことになります。食事や入浴も施設側が時間管理しています。

小規模多機能型居宅介護の特性は？

小規模多機能型居宅介護の特性は、上で挙げた通り通い、訪問、宿泊と幅広いサービスを網羅していることです。また利用者の特性としては要介護認定を受けていることが前提で、事業所と同じ市町村に住んでいる方が対象です。
1事業所あたりの登録定員が29人以内と定められています。また通いが1日あたり15人以内、宿泊が1日あたり9人以内と1日あたりの利用者数も決められています。これにより、利用者同士の距離が近いアットホームな雰囲気のサービスを提供できています。

小規模多機能型居宅介護　泊まりは何日でもできる？

小規模多機能型居宅介護に宿泊日数のルールはありません。そのためルール上は何日でも利用可能ですが、1日の利用者数に制限があり、また長期入居が想定された施設ではありません。
そのため、ある程度のタイミングで施設側から利用者側に自宅介護に切り替えるように伝えられる可能性が高いでしょう。長期的に入居したい場合は、老人ホームやグループホームなど長期入居も想定されている施設を利用した方が良いです。

小規模多機能型居宅介護 何人まで？

小規模多機能型居宅介護は1事業所あたり登録定員29人以内、通いが1日あたり18人以内、宿泊が1日あたり9人以内と定員数が決まっています。

小規模多機能型居宅介護の問題点は？

小規模多機能型居宅介護の問題点として以下が挙げられます。

・併用できないサービスもある
・ケアマネージャーの変更が必要
・定員オーバーでサービスを利用できない場合がある
・すべてを一事業者に依頼することになる

小規模多機能型居宅介護には併用できるサービスと併用できないサービスがあります。具体的には以下のようになっています。

【併用できるサービス】
・訪問看護
・訪問リハビリ
・テーション
・居宅療養管理指導
・福祉用具貸与
・住宅改修

【併用できないサービス】
・居宅介護支援
・訪問介護
・訪問入浴
・デイケア
・ショートステイ
・デイサービス

次に小規模多機能型居宅介護には専属のケアマネジャーがいます。すでにケアマネージャーがついている場合、施設のケアマネージャーに変更になります。元のケアマネージャーとの関係が良い場合、変更に抵抗があるかもしれません。

小規模多機能型居宅介護は上でご説明した通り定員数が決まっています。そのため、定員オーバーしている場合サービスを利用できません。小規模多機能型居宅介護は通い、訪問、宿泊を一事業者に依頼することになるので、部分的に別のサービスと組み合わせることができません。ただし上で挙げた通り併用できるサービスもあります。

グループホームと小規模多機能型居宅介護の違いは
何ですか？

グループホームは、要支援2以上の認知症の高齢者を対象とした地域密着型の介護施設です。5人〜9人程度のグループになり、共同生活を送ります。地域密着型の施設、サービスという点では小規模多機能型居宅介護と同じです。

では何が違うのかというと、宿泊期間です。小規模多機能型居宅介護は短期的な宿泊を想定している一方で、グループホームは長期的な宿泊を想定しています。

最後に

地域密着型の介護サービスとして注目されている小規模多機能型居宅介護ですが、その需要は徐々に増えつつあります。ただし今後高齢化が進み、利用者が増えていけばよりサービス提供が追い付かなくなるでしょう。

課題は複数あるものの、小規模多機能型居宅介護は整備が進んでいるという状況です。
ヘルスベイシスでは、医療・介護xITxHRにて、事業展開をしていきます！ご興味がある方は、ぜひ気軽にお話を聞きに来てください！