J-Quants API
J-Quants APIは株価や財務などの金融データをヒストリカルで簡単に取得できる、日本取引所グループ(JPX)公式の個人投資家向けAPIデータ配信サービスです。整形された金融データを活用して、株式分析をしてみましょう。
https://jpx-jquants.com/
今回は、この4月からJPX総研フロンティア戦略部に加わったWadaさんに、JPXの中長期ビジョン、エンジニアチームのこと、そして私たちがエンジニアとしてこの場所で働くことの意味について聞いてみました。
──Wadaさん、改めてになりますが、これまでのご経歴を教えてください。
Wada もともとはエンジニアとしてキャリアをスタートし、その後、東京証券取引所(当時)に転職しました。転職後はシステム部門に加え、投資家へ日本株プロモーションをする部署も経験しました。そしてこの4月から、JPX総研のフロンティア戦略部に異動し、現在はエンジニアとしてプロダクト開発に関わるとともに、採用活動にも取り組んでいます。
──エンジニアチームに加わって間もないとは思いますが、実際に現場に入ってみてどう感じていますか?
Wada 直近ではマネージャーとしてプロジェクトに関わることが多かったので、現場に立つのは久しぶりです。その間に技術も開発スタイルも大きく進化していて、毎日がとても刺激的ですね。若いメンバーが多く、そういった皆さんと日々対話しながら開発を進めていく中で、すごく充実感を感じています。
内製開発をしているプロジェクトがあるとは聞いていましたが、外から眺めていた時は、「本当にできるのだろうか」「どうやって開発を回しているのだろうか」と疑問もありました。でも実際にジョインしてみて、「こんなにレベルが高いのか」「こんなフラットな組織なのか」と、いい意味で驚いています。
──マネージャーとしてのキャリアが長い中で、なぜ現場に戻ろうと思ったんでしょうか?
Wada 技術の革新は、現場の“手を動かす場所”にその震源地がありますよね。外から眺めているだけではつかめないことがたくさんあり、私自身実装の現場から離れていた時間が長くなる中で、その「手触り」のような感覚を少しずつ失ってきた実感がありました。
そこで、もう一度開発の現場に身を置き、新しい技術に触れ、あの頃の興奮や感動を取り戻したいという気持ちが大きくなってきました。また、単純に手を動かして開発をするのが好きだというのも理由の一つです。
──今、JPX総研やフロンティア戦略部は、JPX全体の中でどういった位置づけなんでしょうか?
Wada JPXは現在、「Target2030」というビジョンを掲げていて、2030年までにグローバルな総合金融・情報プラットフォームになることを目指しています。その中で、伝統的な取引所業務だけでなく、デジタルやデータを活かした新たなビジネス創出に注力しているんです。
JPX総研はその中心的な役割を担うために設立された会社で、私たちフロンティア戦略部は、構想したビジネスをプロダクトとして実装までやりきるチームとして機能しています。
──私自身、まさに“取引所の中にスタートアップがある”ようなイメージを持っています。
Wada 私もまったく同じ印象を持っています。私たちは次のような考え方を大切にしています:
・マーケットイン思考
・ファーストペンギンになる
・小さなペインを解消して、大きな価値につなげる
「マーケットイン思考」は、技術や組織都合ではなく、ユーザーの課題を起点に考えること。 「ファーストペンギンになる」は、誰かがやるのを待たずに、自分たちから一歩踏み出すこと。 そして「小さなペインを解消して、大きな価値につなげる」は、身近にある小さな不便を一つひとつ解消し続けることで、やがて大きな成果へとつなげていくという姿勢です。正解がわからない中でも勇気を持って一歩を踏み出し、本当に顧客にとって価値あるプロダクトを届けること。それが私たちが信じるバリューです。
──日々、プロダクトオーナーやビジネスサイドのメンバーとエンジニアがフラットに議論しています。
Wada そうですね。私たちは完全内製で開発を進めていて、エンジニアも初期の構想段階から関わります。「何をつくるか」「誰にとって必要か」から始まり、「どう届けるか」「どこで改善すべきか」まで、すべての工程に関わっています。
顧客の声に触れながら仮説検証を繰り返し、スピードをもって形にしていく。エンジニアがチームの中心にいるからこそ、そうした進め方ができているのだと思います。
──ここ数年で、J-Quants や JPX Market Explorer といったプロダクトが形になってきましたよね。
Wada はい、2022年以降にいくつかのプロダクトを立ち上がりました。現在は、単にそれを維持するのではなく、さらに進化させていくフェーズに入っています。たとえばJ-Quantsでは、データセットの拡充や配信チャネルの拡大を進めています。また、まだ公にはしていない新たなプロダクト開発にも着手しています。こうした取り組みを加速させていくためにも、今、チームの仲間を増やしたいと考えています。
──私が入社して特に印象的だったのは、ユーザーとの距離の近さです。
Wada そうですね。金融の中心にいるからこそ、大手証券会社や海外投資家など、マーケットの最先端で活躍するユーザーからダイレクトに反応が返ってくる感覚はこの環境ならではです。
──チーム全体も、新しい技術や考え方への柔軟さがありますよね。
Wada プロダクトの質を高めるためには、技術やアプローチにも柔軟であることが大切ですよね。課題にぶつかったときには、既存の方法にとらわれず、まずはAIやテクノロジーの力を借りる。そういう発想が自然と出てくるチームです。そして、企画から実装、検証までのサイクルを高速に回せるからこそ、JPXという大きな看板を持ちながらもスタートアップのようなスピード感を実感できる。
プロダクトやプロジェクトの成長と、エンジニアとしての成長がリンクしている──それがこの場所の大きな魅力だと思います。
──Wadaさんから見て、どんな方にこのチームに加わってほしいですか?
Wada この時点でスキルがあるに越したことはありません。ただ、今は技術が十分でなくても、新しい技術を楽しみたい、チームで対話しながら成長していきたい、ユーザーを見ながら開発したい──そんな姿勢のある方と、一緒に仕事ができたらうれしいです!
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