株式会社ジコウの募集・採用・募集条件 - Wantedly
株式会社ジコウの新卒・中途・インターンの募集が7件あります。気軽に面談して話を聞いてみよう。職種や採用形態からあなたにあった募集を見つけることができます。募集では「どんなことをやるのか」はもちろん、「なぜやるのか」「どうやるのか」や実際に一緒に働くメンバーについて知ることができます。
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こんにちは、株式会社ジコウ採用担当です。
私たちは普段、求職者の方々の「キャリアの意思決定」を支援していますが、今回は私たち自身の「意思決定」の物語……つまり、「なぜジコウという会社が生まれ、どこへ向かおうとしているのか」について、少し深く掘り下げてみたいと思います。
今回、その聞き手をお願いしたのは、なにゆえ株式会社の代表・山本洋輔さんです。 山本さんは、企業の「なにゆえ(Why)」を言語化し、その核心をデザインするプロフェッショナル。
私たち「ジコウ」という社名に込められた想いや、
代表である平田自身の内面にある動機を、第三者の視点から丁寧に引き出していただきました。
対談の様子
これから私たちの仲間になりたい方、私たちのサービスを利用してキャリアを考えたいと思っている方へ。「今のジコウ」の空気感を、そのままお届けします。
1. 「正解」をなぞるだけの人生を変えたかった
2. 自分で考え、工夫し、幸せになる。「ジコウサイクル」の真意
3. 起業直後の空白。理想と現実の狭間で
4. 自分らしいキャリアの選択をする大切さと私たちが提供する価値
5. 未完成を面白がれる人へ。「一緒にジコウしませんか」
▼今回の対談動画はこちら
編集後記(採用担当より)
▼ジコウに興味を持った方はこちら
山本洋輔さん(以下、山本): 本日はよろしくお願いします。平田さんの経歴を拝見すると、教育のベネッセ、人材のIndeed、そして事業投資会社と、一貫して「人の成長」や「キャリア」に関わる領域にいらっしゃいますよね。 傍から見れば、非常に順調で、戦略的にキャリアを積み上げてこられたように見えます。なぜあえてそこから飛び出して「自分でやる」と決めたのでしょうか?
平田一茂(以下、平田): こちらこそよろしくお願いします。 確かに、経歴だけを並べると戦略的に見えるかもしれません。でも、30歳で起業するまでの僕は、正直に言うと**「他人の顔色を伺って、正解を探している人間」**でした。
山本: 正解を、探している。
平田: ええ、ずっとそうでした。「みんなどこに行くんだろう?」と周りを観察して、一番コスパが良さそうな最適解を選ぶ。そうやって「みんなが選ぶ無難な選択肢」を漏れなく選んできたのが、僕の20代でした。 もちろん、それぞれの仕事にはやりがいがありました。特に前職の事業投資会社時代は、起業家を支援し、事業が伸びていく様を一番近くで見ることができる。とても恵まれた環境でした。
でも、ふとした瞬間に「自分は安全圏から応援しているだけじゃないか?」という感覚に襲われるようになったんです。
山本: 安全圏、ですか。
平田: はい。支援先の起業家の方々は、人生を賭けて、時には傷だらけになりながら事業を作っています。 それなのに僕はその横で、どこかから借りてきたような言葉でアドバイスをしている。実体験を伴わない言葉を並べることに、強烈な負い目を感じるようになったんです。
山本: 実体験のない言葉への負い目。
平田: ええ。彼らは傷だらけになりながら挑戦し、人生の物語を紡いでいるのに、自分だけが安全な観客席にいる。 そんな自分を変えたかった。誰かの物語を外から眺めるのではなく、自分自身の人生という物語の編集者になりたい。 その欲求が抑えきれなくなってしまったのが、ジコウを創業した一番の原動力ですね。
山本: そうして生まれたのが「株式会社ジコウ」ですね。カタカナの社名ですが、ここにはどんな意味が込められているんですか?
平田: 実はこれ、4つの漢字を当てていて、僕らはこれ「ジコウサイクル」と呼んでいるんです。
この4つを大切にしています。
山本: なるほど、これは面白いですね。単なる4つの言葉の羅列ではなく、「サイクル(循環)」になっている点が非常に重要だと感じました。 自分で考えたことを行動に移し、やってみることで工夫が生まれ、その結果として幸せを感じる。そしてまた次の「自考」へ繋がっていく……。 誰かから与えられた正解ではなく、自分の内側からエネルギーが回っていくようなイメージを持ちました。
平田: ありがとうございます、まさにその通りなんです! 今の社会って、正解がないじゃないですか。かつてのように「いい大学に入って、いい会社に入れば幸せ」というロールモデルは崩壊している。 なのに、多くの大人が「どう生きればいいか分からない」と迷子になっている。それは、このサイクルが他人の動力で回っていたからだと思うんです。
僕自身、偏差値教育の中で育ってきて、「正解」を出すのは得意でした。でも、「あなたはどうしたいの?」と問われた時に、言葉に詰まる自分がいた。 だからこそ、働く大人が、誰かの物差しではなく、自分自身の感性や創意工夫を発揮して、自分の人生そのものを「ジコウ」できる状態を作りたい。
山本: 「時効」を待つような受け身の姿勢ではなく、自分で人生を紡いでいくサイクルを回そう、ということですね。 平田さんご自身が迷い、葛藤してきたからこそ、この「サイクル」の重要性がリアルに響きます。
山本: 強い想いを持って起業されたわけですが、最初からそのサイクルはうまく回っていたのでしょうか?
平田: いや、全然です(笑)。 実は、「ジコウ」という社名とビジョンだけ決めて、具体的に何をやるかは決めずに登記したんです。9月3日、僕の誕生日に。 そこからの数ヶ月は、今振り返ってもきつい空白期間でした。
山本: 具体的に、どんなことがきつかったんでしょう?
平田: 「経営者とはこうあるべきだ」という理想像と、現実の自分とのギャップですね。 藤田晋さんやホリエモンの本を読んで、「すごい経営者像」だけが頭にインプットされているんです。でも、現実はマンションの一室で一人。やることもないから、不安になってつい寝逃げしてしまう……。
山本: すごくリアルですね(笑)。でも、多くの起業家が通る道な気がします。 「何かやらなきゃ」と思えば思うほど、体が動かなくなるような。
平田: 本当にそうです。僕はそれまで「調整役」が得意なタイプだったので、いざ自分が先頭に立って「道なき道を切り開く」というフェーズになった時、足がすくんでしまったんです。 「今月はこれだけやるぞ!」と高い目標を掲げては未達に終わり、3ヶ月後にはその目標すら見なくなっている……そんな恥ずかしい時期もありました。 今思うと、他人の成功事例と比較して、勝手に萎縮していただけなんですけどね。
山本: そこからどうやって抜け出したんですか?
平田: 「自分は特別ではない」と認めたことですね。 僕は大谷翔平選手のようなスーパースターにはなれない。それを認めた上で、じゃあ自分にできることは何か。 そう開き直った時に、小学1年生のように「失敗から学ぶ」ことを自分に許せるようになったんです。
失敗してもいいから、昨日の自分より少しでも前に進む。小さな失敗を積み重ねて、そこから学習して、工夫(自工)する。 そうやって等身大の自分を受け入れた時に、ようやく本当の意味での「ジコウ」の経営が始まった気がします。 社名に「ジコウ」とつけておきながら、僕自身が一番ジコウできていなかった(笑)。
だからこそ、会社と一緒に僕も育っている感覚ですね。
山本: 現在、ジコウさんはキャリア支援事業を展開されていますが、他社のエージェントとは何が違うのでしょうか? 今の平田さんのお話を聞いていると、単なる「転職先紹介」ではない気がします。
平田: そうですね。僕らは単なる「転職エージェント」ではなく、「意思決定支援」をする会社だと定義しています。 極端な話、その人が幸せになるなら「転職しない」という選択肢があってもいい。
大切なのは、その人が自分の人生のハンドルを自分で握って決めることです。
山本: それを象徴するような、印象に残っている事例はありますか?
平田: ある求職者の方の事例ですが、大手の企業と、僕たちが紹介した企業、2社で悩まれている方がいました。 条件だけで見れば、大手の方が想定年収が200万円近く高い。普通のエージェントなら、間違いなく年収が高い方を勧めますよね。「こっちの方が絶対いいですよ」って。
でも、僕たちが紹介した会社は、その方が学生時代に熱中していた「研究」の経験が活かせる場所でした。 私たちは、条件面(経済報酬)と「やりがい(意味報酬)」の比較テーブルを冷静に用意して、「どちらがあなたの人生にとって豊かですか?」と問いかけました。 僕らの意見を押し付けるのではなく、あくまでご本人が「自考」するための材料を揃えたんです。
山本: 結果、どうされたんですか?
平田: その方は、ご自身の「好き」「これまでの学び」が活かせる会社を選びました。 「お金は後からでも稼げるけど、このやりがいは今しか選べない」と。
後日、その会社に伺ったとき、採用担当者の方と現場の方が「〇〇さんが入社以降イキイキと働いてくれていますよ」と聞くことができました。 転職理由をご自身の中で深く腹落ちさせた上で入社されているので、迷いがないんです。 その姿を見て、「あぁ、僕らの仕事はこれなんだ」と確信しました。
条件の良い求人を右から左へ流すのではなく、その人の奥底にある「願い」に火をつけて、納得感のある意思決定を支える。
それが、私たちが提供したい「ジコウ」の介在価値だと思っています。
山本: 最後に、今ジコウさんは採用を強化されていますが、どんな人と一緒に働きたいですか?
平田: 一言で言うと、「周りに気を配りすぎてエネルギーを持て余している人」です。 「今のままじゃ嫌だ」「もっと何かを成し遂げたい」と思っているけれど、そのやり方がわからなくて悶々としている人。かつての僕のような人ですね(笑)。
ジコウは5期目の若い会社です。完成された組織ではありません。 だからこそ、会社というフィールドを使って、自分の人生を実験し、工夫し(自工)、変化を楽しめる人にとっては、最高の遊び場になるはずです。
山本: 「会社のために働く」というより、「会社を使って自分を耕す」という感覚に近いですね。
平田: そうです。私たちは、朝会社に来てそれぞれが仕事という名の「遊び」に出かけて、夕暮れ時に戻ってきて「今日はこんな収穫があったよ!」と語り合う……そんな村のような組織でありたいと思っています。 僕が「ついてこい!」と引っ張るのではなく、みんなが持ち寄った収穫物を調理して、気づいたら立派な村ができていた。そんな形が理想ですね。
高いスキルなんて、後からついてきます。 それよりも、自分の人生を自分の手で変えてみたい。そんな熱量を持った方と、ぜひ一度お話ししたいですね。 一緒に、人生をジコウしましょう。
山本: 平田さんのその「等身大の熱量」が、きっと多くの人の背中を押すと思います。本日はありがとうございました!
平田: こちらこそ、ありがとうございました。
実際の熱量や、二人の対話の雰囲気を知りたい方はぜひ動画でもご覧ください。
ここにあるのは、整えられたサクセスストーリーではありません。 むしろ、迷い、立ち止まり、それでも「働くこと」を面白がろうとする、一人の人間、組織の等身大の記録です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の対談を通じて、代表・平田の言葉から、ジコウのこれまでの変遷や、私たちが目指す組織のあり方が少しでも伝わっていれば嬉しいです。
私たちは、完成された組織ではありません。
代表自身が、今も悩み、工夫し、泥臭く「ジコウ」を続けている真っ最中です。
そして、そんな私たちが提供する「意思決定支援」もまた、求職者の皆さんの人生を深く耕すお手伝いだと信じています。
もし、この対談を読んで「こんな会社で働いてみたい」あるいは「こんな会社にキャリアを相談してみたい」と少しでも心が動いたなら。
まずはカジュアルにお話ししませんか?
あなたのキャリアも、私たちの会社も、一緒に耕していけることを楽しみにしています。
ジコウでは、キャリアパートナーをはじめ、一緒に会社を創ってくれる仲間を募集しています。 今すぐの転職でなくても構いません。
「まずは話を聞いてみたい」というカジュアル面談も大歓迎です。