2020年5月、eise ifを設立してから5年が経過し、第2創業期を迎えました。
今回は代表取締役社長の髙森にeise if創業背景から現在まで、そして未来についてざっくばらんに話してもらいました。(現在48歳の髙森がエンジニアを始めたころは「IT」という言葉もなかったそうです。現在では考えられないですね笑)
さて、そんな当時も振り返りながらeise ifについて知っていただける、かなり濃い内容になりましたので、最後までお付き合いいただけますと嬉しいです。
〈髙森 啓二 プロフィール〉1972年大分市生まれ。「キャプテン翼」世代で、学生時代から社会人までサッカーに明け暮れる。ポジションはフォワード。当時、開校したばかりで大分唯一の情報系の高校に進学。卒業後は小さなIT会社に入社し、エンジニアとして経験を積む。その後、大阪の大手システム会社に引っ張られ、20年勤務。最年少福岡営業所所長として活躍したのち、退職。2015年に、エンジニアのノウハウと技術を活かす㈱else ifを福岡で設立、障がい者就労支援A型事業所を展開する㈱カムラックと共存共栄の仕組みづくりに奔走し、この事業スキームを九州中に展開すべく、第2拠点として2020年3月に大分事業所を立ち上げた。著書:それ以外で勝負している会社 else if(エルスイフ)
目次:
・else ifを立ち上げた経緯
・立ち上げから最大のボトルネックとそれに対するアプローチ
・同業他社との違いは
・今後のビジョン
・会社メンバーについて
・どんな方と働きたいか
・「多様性のある働き方で、ワークライフバランスを。」に込められた想い
ーelse ifを立ち上げた経緯について教えてください
IT業界の技術者不足という課題を解決するために立ち上げました。
リーマンショック後に仕事がなくなり、IT技術者が減った背景もあり、特にその世代のエンジニアは圧倒的に不足し、そこを取り合う時代が続いていました。
一方で、世間に目を向けると、働きたいけど働ける場所が無いと困っている人がたくさんいる。特に障がいをお持ちの方、主婦やベテランキャリアの人がその対象だと気付きました。そこでこの両者を結びつける事業スキームを構築すればこの課題が解決できる、と。
ー非常にチャレンジングな取り組みですね。立ち上げから最大のボトルネックになったのは何でしたか?
1つ目は障がいをお持ちの方がこの仕事を出来るのかということ。私の中では初めての経験でしたので手探りの中、どういう仕事の進め方をすればいいのかということを考えながらの挑戦でした。
2つ目は前職の上場企業とは違って営業で苦労しました。信頼のない中、お客様からはそんな小さな会社がホントに出来るの?1か月の売上が4万円という時もありました(笑)
ーどう解決していったのですか?
1つ目に関しては、働いていく中で障害をお持ちの方の適性は何なのかを見極めながら仕事を進めていきました。例えば、ずば抜けた集中力を持つメンバーは、ものすごく品質の良いものを仕上げる能力があるのでその分野を任せます。段々と個々の適性がわかってきたため、2年目にはこれはいける!と思いました。
2つ目に関しては、頂いた1つ1つの仕事の品質にこだわり、お客様の信頼を得ることでリピータを増やすことで解決していきました。お金は後からでいいので、とにかくやらせてください。お客様にはそのように営業をしました。創業メンバーは前職から一緒に信頼して仕事をしてきた仲間でしたので、仕事には圧倒的な自信がありました。
ー品質が強みというお話がありましたが、同業他社と比較してelse ifならではの特徴はございますでしょうか?
社内のメンバーとトラブルがほとんどないところに強みがあります。少し精神論的な話になりますが、うちにはしっかりこだわりを持ち続けるマインド面が強い人間が多いです。ここが品質、お客様満足度につながっています。
また、お客様にスタート時に正確な見積もりをし、マネジメントしていくことにもこだわっています。ここを誤ってしますとトラブルが生じます。ここまではこの納期でできます。ここはできません。そういうところをしっかりと話し合いながら仕事を進めていきます。出来そうでできる会社は少ないです。
ーなるほど。そういうメンバーを集めるためにどんな工夫を?
この業界に入ってくるメンバーはモノづくりが好きな方が多いと思います。でも、私が重視しているのは、好きだけじゃなくて相手に対する思いやりを持ってモノづくりができるか。です。その思いの対象はお客様でもいいし、会社でもよいです。
また、年齢層にもよりますが、経験が少ないメンバーは、まだ本当にモノづくりが好きかどうかもわからないことが多いと思うので、自分で吸収しようとする気持ちを持っているか、それを行動に表しているかを重視します。ミドルクラスはモノづくりが好きでもマネジメント能力が必須。部下を含めて教えてあげることができるのか。
ー今後のビジョンについておしえてください。
2020年3月に地元大分に拠点を立ち上げました。福岡で成功したこの事業スキームを大分で確立し、その後の野望は九州制覇です。今後は若いメンバーも含め、郷土愛溢れる色々な世代の人を採用し、各県の立ち上げを一緒にやらないか?と誘いたいです。
そして、その先の会社の構想はホールディングス化です。私はメンバーを独立させたい、経営者になってもらいたいと思っています。早くそういう構造を創っていきたいです。各会社の課題はそれぞれで解決していく。else ifの社長を渡してもいいのですが、それじゃあ面白くないと思うので、各メンバーには自分の色がある会社を創ってほしい。コンサル専門会社をやってもいいし、飲食なんかをやってもいいかと(笑)
ーその背景は?
前職の社長が、経営者を出すために、社員を育てるという信念を持っていて、ずっと昔から私の中にもその想いがありました。もちろん、全員が全員独立したいわけではないと思いますが、やりたいやつの背中は全力で応援したいです。
ー社内のメンバーや社風について教えてください
年齢層的には高いメンバーが多いです。平均年齢は41.2歳。モノづくりとこの業界が好きな落ち着きのあるメンバーが多いです。
毎年全員で社員旅行も行っていますので、私は仲良くやっていると思っています(笑) その他の社風は他のメンバーにも聞いてみてください(笑)
ーでは今後、else ifの仲間にしたい人は?
相手のことをちゃんと考えきる人と働きたい、それが仲間で、組織で働く意味だから。そういう人には来てほしい。あとは成長マインドがある方。先ほども言いましたが、うちはステップアップとして使ってもらってもかまわないです。
ーそれでは、最後に「多様性のある働き方で、ワークライフバランスを。」というコーポレートメッセージに込めた思いは?
これは冒頭でも言いましたが、「多様性ある働き方」には、働きたい人に働く環境を創る。いろんな状況下で働きたいけど働けない人はいる。そういう方に場を提供したい。
「ワークライフバランスを」には、仕事だけの人生でなくバランスが大事。残業や徹夜のイメージがある業界ですが、理由は納期があるから。最初の部分でしっかりと計画を立てれば残業なんてしなくていい。目的のない受注は取らない。お金が少なくてもこの技術が学べるなら取る。高くても、これは社員が疲弊するというものは取らない。
そういう想いをこのメッセ―ジに込めています。
-髙森社長ありがとうございました!
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