キャリアの点が一本の線に。CSとしてデータと仕組みで取り組む「教育×ビジネス」の最前線
ペルーでの環境教育、大手人材会社でのCS経験、そして教員免許の取得。一見するとバラバラに見えるキャリアの「点」が、Edv Futureという場所で一つの「線」として繋がっています。
「キャリア教育に携わりたい」という想いを、感情論ではなくビジネスとテクノロジーの力で形にしていく。カスタマーサクセス(CS)として、約90校もの学校変革に伴走する関根大樹さんに、これまでのキャリアの変遷と、Edv Futureで働く醍醐味を語ってもらいました。
関根 大樹|Edv Future株式会社 カスタマーサクセス(CS)
大学卒業後、ベンチャー企業にて新卒採用支援の企画営業に従事。その後、働きながら通信課程で高校教員免許を取得し、JICA海外協力隊としてペルーへ渡り環境教育に携わる。帰国後は大手人材会社にて、新卒採用向けサービスのCS業務を経験。2021年頃よりEdv Futureへ副業として参画し、教材開発などに従事。2023年7月より正社員として入社。現在は約90校の学校を担当し、データに基づいた教育活動の伴走支援を行っている。
多くの学生と経営者に接する中で感じた「キャリア教育」の必要性
── 関根さんが「キャリア教育」に関心を持つようになったきっかけを教えてください。
関根:ファーストキャリアは、ベンチャー企業向けの採用支援を行う会社での企画営業でした。仕事を通じて、多くの就活生やベンチャー企業の経営者の方々と接する機会があったのですが、そこで「キャリア観の二極化」が進んでいることに気がついたんです。
明確なビジョンを持ってベンチャー企業を選ぶ学生がいる一方で、「大手企業に落ちたから仕方なく」という理由で選ぶ学生も少なくありませんでした。
働くことは本来面白いことなのに、その視点が抜け落ちたまま社会に出てしまうと、今後の人生が苦しくなってしまう。もっと早い段階、つまり中高生の段階から「キャリア教育」に触れる機会が必要だと痛感したのが原点です。
── 教員免許を取得されたのは社会人になってからなんですよね?
関根:そうですね。社会人2年目の頃に教員免許を取得することを決め、働きながら通信課程で大学の単位を取ることにしました。結果的に、高校の教員免許は取得できましたが、学校の先生にはならなかったんですよね。
私は東京生まれ東京育ちで、当時、自分が生きてきた世界はすごく狭いなと感じるようになったんです。教育に関する本を読む中で、海外で活動する同世代の存在を知り、「人に教えるなら、もっと広い世界を見てからだ」と思うようになりました。
そこで、JICA海外協力隊に参加し、南米のペルーで2年間、環境教育に携わる道を選びました。
── 教員免許を取り、JICAも経験された上で、帰国後に学校現場ではなく民間企業を選ばれたのはなぜですか?
関根:学校現場よりも民間企業の方が、回り道をすることなくキャリア教育に携われると思ったからです。学校の先生方は授業だけでなく、部活動の指導や膨大な事務作業など、教育以外の業務に忙殺されています。一方、民間企業であれば、事業として本質的な価値を最大化するチャンスが多いだろうなと判断しました。
実は、ペルーに行く前の半年間、大手人材会社のアルバイトとして、新卒採用に関する新規事業に関わっていたんです。そのような背景もあり、帰国後、「また一緒に働かないか」とお声がけいただき、正社員として大手人材会社で働くことになりました。
── Edv Futureとの出会いについても教えてください。
関根:会社での仕事にはやりがいを感じていましたが、BtoBの事業だったため、直接的に教育に関われないもどかしさも抱えていました。
そんな時、元同僚を通じて代表の山崎と出会ったんです。「中高生向けに非認知能力を可視化して伸ばす事業をやっている」と聞き、最初は「ビジネスとして成り立つのか?」と驚きました。
でも話を聞くうちに、まさに自分がやりたかったことだと直感し、まずは副業として関わり始めました。
教育現場の声に寄り添い、生徒の力を引き出す仕事
── 2年間の副業期間を経て、正社員として入社を決めた理由は何だったのでしょうか?
関根:副業時代は教材開発などに関わっていましたが、Edv Futureの事業規模が大きくなってきたタイミングで正社員のオファーをもらいました。
これまでのキャリアを振り返った時、教員免許を取った時の想い、JICAでの経験、人材会社でのCSスキル、これら全ての「点」が、Edv Futureの事業でなら繋がると感じたんです。
自分のやりたいことの「ど真ん中」はここにある。そう確信して、2023年7月に正式に入社しました。
── 現在のCSとしての具体的な業務内容を教えてください。
関根:現在は私1人で約90校を担当しています。私たちのサービス『Edv Path』は、単にツールを導入して終わりではありません。むしろ、導入してからが本当のスタートです。
主な業務としては、導入いただいた学校へのオンボーディング支援、学校ごとの課題の読み解き、そして『Edv Path』の効果的な活用方法のレクチャーなどが挙げられます。学校によって抱えている課題は千差万別です。
「生徒の自己肯定感を高めたい」「探究学習の評価軸が定まらない」「進路指導に客観的なデータが欲しい」など、ニーズは多岐にわたります。そうした学校ごとの文脈を理解し、「どうすればEdv Pathを使って各学校の課題を解決できるか」を先生と一緒に考え、伴走していくのが私の役割です。
── 先生方とはどのようなやり取りをされているんですか?
関根:定期的に先生方とミーティングを行い、データの振り返りや次のアクションプランの策定を行っています。
先生方と直接話をすることで、「Edv Pathがあったからこそ、生徒の自己内省や自己理解が進み、納得した進路選択に繋がった」などのお言葉もいただけているのが嬉しいです。
── 直接喜びの声を聞けるのは嬉しいですね。仕事をしていて、特にやりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?
関根:大きく二つあります。一つは、先生方の“教育への熱量”に触れた時です。私たちが対話するのは、「学力だけでなく、非認知能力や探究的な学びをもっと大切にしたい」という強い想いを持った先生方ばかりです。
同じビジョンを共有できる方々と「どうすれば生徒のためになるか」を本気で語り合える時間は純粋にワクワクしますし、「この人たちの力になりたい」と強く思います。
もう一つは、データを通じて先生の「感覚」が証明される瞬間です。先生方は普段から生徒をよく見ていますが、それがデータと合致すると「やっぱりこの子は伸びていたんだ!」と話が一気に盛り上がるんです。
学力以外の視点で生徒の成長を可視化し、先生の気づきを後押しできた時は、この仕事をしていて本当によかったと感じますね。
教育に対する純度の高い熱量こそが、Edv Futureの強み
── 教育現場に関わる中で、関根さんご自身の変化を教えてください。
関根:以前は「基礎教育ではなく、これからは探究学習や非認知能力の時代だ」と、従来の教育を少し批判的に見ていた部分がありました。
でも、Edv Futureで多くの学校現場と向き合う中で、「基礎学力」と「探究・非認知能力」は二項対立ではないと強く感じるようになったんです。
探究学習をするにしても、自分のキャリアを考えるにしても、ベースとなる知識や論理的思考力、つまり「基礎学力」がないと、深く考えることはできません。基礎学力の土台があるからこそ、非認知能力や探究の効果が出てきます。これらは両輪で進めていくべきものであり、どちらも欠かすことはできません。
現場の先生方と対話する中で、両者のバランスの重要性に気づかされました。Edv Futureは、この両方を大切にしながら、データという客観的な指標を用いて教育をアップデートしようとしています。
だからこそ、先生方とも同じゴールを目指すパートナーとして信頼関係を築けているのだと思います。
── 関根さんから見た、Edv Futureの組織文化について教えてください。
関根:自律文化が根付いています。リモートワークが中心なので、誰かに指示されるのを待つのではなく、自分で考えて動ける自律性が強く求められます。年齢や役職による制限はありません。新卒1年目のメンバーが意見をすることも日常茶飯事ですし、良いアイデアであれば採用されるフラットな環境です。
そして何より、みんな教育に対して熱量を持っているのが特徴的。教育業界出身者ばかりではなく、異業種から来たメンバーが多く活躍している組織です。
教育業界出身ではないからこそ、学校の当たり前や前例にとらわれず、フラットな視点から課題解決のアイデアを出すことができます。
純粋に「学校教育を外から変えていきたい」「ビジネスの力で社会課題を解決したい」というミッションに向き合っている人ばかりです。この純度の高い熱量こそが、Edv Futureの強みだと感じています。
── 今後CSとして挑戦したいことを教えてください。
関根:今後はCSとして、学校全体への支援だけでなく、もっと生徒一人ひとりの「個」に合ったきめ細やかな支援を実現していきたいです。 また、“文化作り”にも挑戦したいと考えています。
新しい教育や探究学習を推進しようとする先生は、学校組織の中ではまだマイノリティであり、孤軍奮闘されているケースが少なくありません。そうした先生同士が学校の枠を超えて繋がり、ナレッジを共有し、励まし合えるようなコミュニティを作りたいと考えています。
熱意ある先生たちを繋げていくことで、“非認知能力育成”という新しい価値観を、学校教育の当たり前の文化にしていきたいですね。
── 最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。
関根:Edv Futureは、教育業界の経験がなくても、「今の教育に違和感がある」「教育業界の常識をどうにかしたい」という想いがある方には最高の環境です。今までバラバラだと思っていた私のキャリアがここで繋がったように、これまでの経験がきっと教育業界を変える武器になります。
教育の常識を疑い、ビジネスの力で本気で変えたいと思っている方と、ぜひ一度お話ししたいです。