今回は、Routeのプロジェクトでご活躍されているフリーランスエンジニアの方にお話を伺いました。これまでのキャリアから、フリーランスという働き方を選んだ理由、そしてRouteでの日々に至るまで、その確かな技術力と、何より穏やかで誠実な人柄が伝わるインタビューとなりました。前編では、これまでの道のりと、フリーランスという働き方を選んだ理由に迫ります。フリーランスとしてのキャリアを考えている方には、きっと新しい発見があるはずです。
✅① キャリアについて
インタビュアー: まずはこれまでのキャリアについてお聞かせいただけますか?
エンジニア: 新卒でIT関連企業に入社し、4年半ほど電力や税金に関するシステムの開発、設計、プログラミングに携わっていました。その後、青年海外協力隊としてアフリカの国で、現地の職業訓練校の生徒にパソコンの使い方を教えたり、先生方にプログラミングやパソコン修理の指導をしました。教えることの難しさや、少しでも人の役に立てることの喜びを感じた貴重な経験でしたね。
日本に戻ってからは1年ほど正社員としてシステム開発の仕事をして、その後フリーランスになりました。それが約6年間。この頃から航空業界の仕事に携わることが多くなり、お客様から直接要件を伺って、仕様書の作成から開発、運用まで一貫して担当していました。責任は大きいですが、その分、システムが動いた時の達成感は何物にも代えがたいものです。
その後、一緒に仕事をしているメンバーから声をかけてもらい、2年ほどその会社の正社員として同じ航空業界の仕事をしていました。そして、再びフリーランスに戻り、今に至ります。フリーランスとしてのキャリアは、合計するとおよそ10年。今も、航空系の企業からの業務委託で様々なシステム開発に携わっています。
インタビュアー: Routeとはどのようなきっかけで出会われたのでしょうか?
エンジニア: 再びフリーランスに戻るタイミングで、知人から紹介してもらったのがきっかけです。Route経由で業務委託契約を結び、仕事をするようになりました。Routeでは、航空会社の案件だけでなく幅広い案件に携われるのが魅力ですね。また、全く違う業界の知識を持っているメンバーもいて、彼らとの交流は自分にとってすごく刺激になっています。新しい発見があるたびに、「もっと学んでみたい」と静かに情熱が湧いてきます。
インタビュアー: フリーランスという働き方を選ばれたきっかけは何だったのでしょうか?
エンジニア: 一番は、自分の裁量で仕事を選べる点と、時間の融通がきく点ですね。実は、私には6歳になる息子がいまして、子どもとの時間を大切にしたいという気持ちが強くあります。フリーランスという働き方は、そういったプライベートの時間を大切にしながら、自分らしいペースで仕事と向き合えるのがとてもありがたいんです。今の自分の生活スタイルに心地よく馴染んでいます。
✅② 仕事・技術について
インタビュアー: 現在、Routeではどのようなお仕事をされていますか?
エンジニア: 主には、クライアントである航空業界のシステム開発に携わっています。例えば、今はある航空会社からご依頼いただいた、ちょっとしたシステムの設計・構築、運用保守やトラブル対応なども行っていますね。
インタビュアー: 具体的には、どのような役割を担われているのでしょうか?
エンジニア: 基本的には、クライアントの担当者からじっくりとヒアリングを行い、要件定義からアプリケーションの開発まで一貫して担当しています。航空機の部品在庫管理システムや、航空機整備の教育訓練システムなど、お客様からの様々なご要望に対して、最適な形を一緒に考え、要件を整理し、開発メンバーに的確な指示を出すのが私の役割です。お客様との交渉や調整、設計、開発と、本当に「なんでも屋」という感じですね(笑)。私も含め、代表と私が直接お客様とのやり取りをして、それを元に開発メンバーに具体的な指示を出す形が多いです。
インタビュアー: 開発で使われている技術やツールについても教えていただけますか?
エンジニア: 開発にはTypeScriptやNext.js、React、HONOといった技術を使っていますし、業務効率化のためにMicrosoft Power AppsやPower Automateなどのツールも活用しています。Routeのサーバーアプリチームは約10名で構成されており、このメンバーで開発から構築、運用、トラブル対応までを担っています。様々な航空関連企業がクライアントとなります。
インタビュアー: Routeでの仕事で、大変なことや、逆に良いと感じることはありますか?
エンジニア: もちろん、大変なこともありますよ。メンバーは、正社員やフリーランス、副業など様々な形で参画しています。だからこそ、ちょっとしたミーティングで時間が合わないこともあるんです。でも、それ以上に良いこと、面白いことがたくさんあります。決まった拘束時間がなく、それぞれが裁量をもって、自分の専門分野を活かして仕事ができるのは大きな魅力ですね。みんな好きな時間で働いていますし、仕事においても、時間においても自由度が高いと感じています。
インタビュアー: これまでのプロジェクトで、特に印象に残っているものはありますか?
エンジニア: 以前担当したデータセンターのネットワークサーバー構築案件は印象深いですね。普段はあまり関わらないネットワークチームとも密に連携を取りながら、クラウド担当やアプリ開発担当など、それぞれの専門分野を持つメンバーがチーム一丸となって素晴らしいスピードでプロジェクトを完遂した時は、本当に達成感がありましたね!幅広い専門分野の人が集まっているのに、これほどまでにチーム感が強く、一体となって仕事ができることに面白さと手応えを感じましたね。「少人数でもこれだけの案件をこなせるんだ」という自信にも繋がりました。
インタビュアー: Routeの働き方で、特に「ここが良い!」と感じる点はありますか?
エンジニア: 何より、代表がエンジニアが一番働きやすい環境を守ってくれているという安心感があります。時には「急にVIPが来るから、それまでにシステムを見やすくしてほしい」といった、少し無茶なご要望がクライアントから来ることも。以前、夜中に何度もミーティングをして開発するような状況が続いた時も、代表が「お客様のためなら何でもやる」というスタンスではなく、「開発メンバーがやりやすい仕事をするために、会社として取捨選択をする」という姿勢で、私たちを守ってくれたんです。そうした配慮があるからこそ、安心して仕事に集中できています。
また、Routeに来て良かったと感じるのは、以前の正社員やフリーランスだった時とは違い、今までやったことのない幅広い業界や、幅広い経験ができていることです。仕事を通じた成長を日々実感しています。航空業界一つとっても、様々なクライアントの様々なシステムに携われるので、ずっと同じことの繰り返しではなく、色々なことに挑戦できるのは本当に面白いですね。
今回のインタビューを通して、エンジニアの多様なキャリア経験と、Routeでの仕事への深い理解を感じていただけたのではないでしょうか。
後編では、Routeのカルチャーや働き方、そしてフリーランスを目指す方への温かいメッセージをお届けします。どうぞお楽しみに!