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元エンジニアだからこそ活躍できた。エンジニアとしての将来に悩むすべての人に届けたい、キャリアチェンジストーリー

「自分のキャリアはこのままでいいんだろうか」「あと30年くらい、この仕事をしていくことが自分にとって本当に良いのだろうか」社会人になってある程度の年数が経つと出てくる、このようなモヤモヤ。

製造業→人材業界、技術職→ビジネスサイドへと大きなキャリアチェンジをし、現在は当社でアウトバーンを走る車も顔負けの勢い(!)で活躍する濱谷も、同じような悩みを抱えていたそう。今回は、そんな濱谷に入社に至るまでの経緯や、エンジニア経験があるからこその強みなど赤裸々に話してもらいました!

F1をきっかけに興味を持って飛び込んだ、自動車の世界。

SD入社までは、自動車業界にいらっしゃいましたが、なぜ自動車業界に入ろうと思ったんですか?

私が中学生から高校生くらいの頃にF1が流行っていて、その影響でモータースポーツに興味を持ったのが、自動車との関わりの始まりです。

当時から選手よりも、「この車はどんなメカニズムで走っているんだろう」「空気抵抗はどうなっているんだろう」といった空気力学や流体力学に興味を持っていました。こうしてF1に夢中になっているときに、当時F1に参戦していたホンダが撤退することになってしまったんです。そこで、「自分がホンダに入社してもう一度F1に参戦させたい!」という想いを抱いて、F1に関することを勉強するために大学では機械工学の道に進みました(笑)

でも、研究をしているうちに、F1への想いだけではなく研究そのものが楽しくなってきて。

大学院にも進んで研究に打ち込んだ後、自分の学んだことを活かせそうな、自動車のエアコン開発で世界2位の地位を誇るサンデン株式会社にエンジニアとして就職しました。

自動車との関わりがF1から始まっていたの初耳でした!就職後は、どんなお仕事をされていたんですか?

大学の時の研究を活かして、日々製品づくりや研究を行っていました。ビギナーズラックだったのかもしれませんが、入社当初から評価して頂き、論文が表彰されたりということもありました。

そうして3年経った頃に、当時の環境に物足りなさのようなものを感じて、「もっと技術を高めたい」と思い大手タイヤメーカーに転職しました。そこでは、トラックやバスのような大型車両のスタッドレスタイヤに関する開発に携わりました。スタッドレスタイヤには、「サイプ」という小さい切込みがたくさん入っているんですが、そのパターン等の設計をしていました。

ただ、タイヤで重視されるのはメカニカルな設計よりも使われるゴムなどの化学的な側面で、機構設計は花形ではないんです。さらに社内政治的な仕事が多く、思い描いていた転職後とのギャップを感じ、前職はとても恵まれた環境だった、ということに転職してようやく気付きました。そこで、前職と似たような会社を探していた時に、縁合って出会った外資系の自動車部品メーカーへ転職することになりました。

外の環境を知ってはじめてわかることってありますよね…!

そうですね、私は転職希望者の方にもよくこの話をするんです。健康って病気になったりして健康じゃない状態を味わないと、なかなか大切さがわからないじゃないですか。会社のよさもそれと似ていて、現職の良さって転職してから気付くことも多いと思います。だからこそ、昔の自分のように転職に期待しすぎるのではなく、失うものもあると理解した上で意思決定をしていただきたいです。

これまで知らなかった、新しい世界との出会い

3社目では、エンジニアから購買へと新しいチャレンジをされてますが、これはどういった経緯だったんですか?

3社目の会社では、エンジン部品のメカ設計者として、とても充実した日々を過ごせました。某OEMメーカー様を担当していたのですが、一時期そのメーカー様に搭載されている熱交換器がすべて自分の携わったものだったこともあったりして、やりがいがありましたね。開発以外の社内政治的な仕事も自分の中では許容できる範囲でした。

ただ、当時35歳くらいで、この年齢ってキャリアについて悩むエンジニアの方は多いと思うんですが、私もご多分に漏れず、このままエンジニアとしてやっていくのかと悩み始めていたんです。

こうした時期に株式投資をしている妻の影響で、株の勉強会に参加することになりました。そこでこれまで携わってきた技術の世界とはまったく違うビジネスの世界を知り、経営や株式に関心を持ちました。そういった勉強会や本を通じて自分でも勉強していましたが、エンジニアとしてのキャリアに悩んでいたこともあり、ビジネスサイドの経験をしてみたいと思い、その時ちょうど公募があった購買ポジションに手を挙げて異動しました。

なるほど!購買でのお仕事はどうでしたか?

エンジニアリングがわかる人がそれほどいなかったので、すごく重宝していただいたし、自分としても面白かったです。バイヤーは、図面をもとに見積もりを出して発注先を決めていくんですが、図面を書いていた側なので図面を読むのは朝飯前でしたし、設計の人にサプライヤー様が作る製造する上で難しいというフィードバックをする際も、エンジニア視点も取り入れたフィードバックができました。

エンジニア経験を活かしてビジネスサイドでも活躍されていたんですね!そうした中で、転職しようと思ったのはどうしてですか?

理由は大きく分けると3つあって、社内体制が変わって仕事の面白みが減ったこと、自動車のEV化が進む中でエンジン関連のビジネスが主である会社の将来性に不安を抱いたこと、自分のブランドを築き上げて仕事をしている人に憧れたことですかね。3つ目の理由が一番大きいです。

実は購買部門に異動してから中小企業診断士の取得を目指して勉強を始めていました。勉強会に参加する中で出会った経営コンサルタントとして独立している人に憧れて、自分もこうして会社の看板がなくとも自らの看板で仕事がしたいと思い始めたんです。というのも、私は体が元気であれば100歳になっても働きたい想いがあって、この人たちのように自分の看板で仕事ができるようになれば、定年もないため、自分の想いを実現できると考えました。

そのために、自分のブランド力を磨けて、かつ自分の力で顧客に貢献できることとして、人材紹介や保険の世界を中心に仕事を探していた中で、SDに出会いました。

自動車の世界を飛び出して、人材の世界へ

人材紹介を行っている企業は数多くある中で、SDに入社した決め手は何だったんですか?

自分の経験を活かして貢献できると感じられたことです。

面接のときに代表である福森さんに「某OEMメーカー様への紹介をメインにやってほしい」と言われてたんですよね。その企業様は当時も自分のクライアントだったので、「それなら自分もできる!」と根拠のない自信のようなものを感じて(笑)思い切って飛び込むことができました。また、エンジニアリングのことは実体験も含めた知識があるので、候補者さんがエンジニアの場合なら経験談も話せたりと、強みを活かせそうな予感がありました。

これまでの経験が活きるとわかれば未経験のことにも飛び込みやすいですよね、実際に入ってみてからはいかがでしたか?

やはりビジネスサイドの経験がほぼなかったので、最初のキャッチアップには苦労した面も多かったです。初の成約も4か月目になってからでした。ただ、代表の二人が真摯に向き合って教えてくれていたし、自分の成長は感じられていたので、焦りや不安はありませんでした。私は結果オーライが嫌いで、プロセスをしっかり確立したい価値観なのでそれもあったかもしれません。

濱谷さんのその価値観は、戦略や再現性を大事にするSDの価値観ともマッチしている気がします。仕事をする中で、エンジニア経験が活きたエピソードがあれば教えてください。

エンジニアリングのポジションでクライアントが要求していることが、わりと理解できることですかね。

現在注力している組み込みソフトウェア領域は、メカ領域でやってきた私には知識自体は全くなかったのですが、領域は違えど開発をやってきたから、考え方やどう調べたらいいのかはわかるんです。だから自分で調べて理解を深められる、そして適した人材の紹介に繋げられるのは大きな強みとなっている気がします。

あと、元エンジニアのくせにわからないのが悔しいという気持ちが生まれるのも経験が活きてることのひとつかもしれません(笑)

実際にクライアントからもその部分は評価されていて、「濱谷さんの紹介してくれる人はいつもいい人だから」と私の推薦に限り書類選考を免除していただいているクライアントもあります。

候補者さんに対しても、エンジニアあるあるで意気投合できたり、悩みの深いところが理解できたりと、信頼関係の構築に繋がっています。企業開拓もエンジニア視点を持ってしているので、知名度は高くなくともエンジニアにとってやりがいのある仕事ができる企業を紹介できて、候補者さんに「こんな可能性は自分では見つけられなかった」と喜んでいただけることも多いです。

まさにSDが重要視している「専門性」が活きているかたちですね!先ほど新規開拓の話も出ましたが、現在の組み込みソフトウェア領域に特化した形態になるまでは、どのような過程だったんですか?

当初は、入社時から顧客であったOEMメーカ様やコンサルティングファームの採用を支援していました。その後、自分の顧客を開拓していくにあたり、製造業やエンジニアリング領域に強いブティック系のコンサルのドアをノックしていきました。

そうした製造業特化のコンサルを支援する中で、ソフトウェア開発がこれから自動車業界のキーになる技術であると知り、そこに特化していこうと決めたんです。

組み込みソフトウェアの受託開発やコンサルティングを行っている専業メーカーを開拓していきました。2020年からはじめて、最初は成果が出ず苦戦しましたが、2020年の後半頃から徐々に結果が出るようになり、現在の組み込みの濱谷!と言えそうなくらいにはなりました。

私が入社した時にはすでに濱谷さんといえば組み込みソフトウェアのイメージでしたが、こんな経緯だったんですね!今後チームとしてやっていくにあたってどのような未来を描いていますか?

組み込みソフトウェアはこれからも注力していきますが、それに加えて今後伸びることが予測されるFAの領域などにも手を広げたいと考えています。また、ものづくり自体だけでなく、製造業に付随するサービス領域も発展すると思うので、その領域もゆくゆくはやっていきたいですね。

また、入社時から任されていたOEM企業様へも今よりも大きなインパクトを与えたいです。チームとして人材支援を行って、SDの目標でもあるTOP3エージェントに入ることを目指したいです

どれも私一人の力では限界があるので、ぜひ製造業での経験と業界への想いがある方に入社していただいて、共にチームを作っていってもらえたらと思います。

最後に、キャリアに悩む方へのメッセージをお願いできますか?

転職というのは、100%わかった上で入ることが難しく、ある一定は不明瞭な状態で勇気をもって飛び込む必要があります。

そうした時に、どうしても譲れない自分の信念や軸を持っていれば、ブレずに思い切った意志決定ができるのではないでしょうか。まずは自分の軸を明確にして、納得のいく決定をしていただきたいなと思います。そして、その決定先が当社であればとてもうれしいですね!

当社では、メーカーチームのチームメンバーを絶賛募集しています。

少しでもご興味を持って頂けた方は、ぜひ気軽に濱谷と話してみませんか?

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