Paintnoteは、現場仕事向けのクラウドサービスを提供するスタートアップです。創業以来、少数精鋭のチームで着実に成長を続けています。
今回は、取締役2名とメンバー2名に集まっていただき、経営陣と現場メンバーの関係性や、日々の意思決定のプロセス、そしてPaintnoteならではのカルチャーについて語っていただきました。「経営陣との距離感」や「現場への方針浸透」など、面接時によくいただく質問について、リアルな声をお届けします。
メンバー紹介
目次
第一印象から見えた、それぞれの個性
VMV策定で見えた、暗黙知を言語化する意味
「やりたい」が形になる、現場発の取り組み
フラットなコミュニケーションが”当たり前”の環境
「遠回り」や「プロ」を日常会話に——バリューを浸透させる工夫
真面目で謙虚、そして思いやりのある人とともに
編集後記
第一印象から見えた、それぞれの個性
― まずはじめに、お互いの第一印象を教えてください。
折原さん(以下敬称略):鈴木さんについては、事前に少し話を聞いていたこともあって「噂通りの人だな」という印象でした。柔らかくて、ふわっとした雰囲気の優しい方だなと感じましたね。
藤井さんは、初めて会ったとき確か25〜26歳くらいだったと思うんですが、アロハシャツを着ていて(笑)。「明るくてノリの良い人だな」と感じたのを覚えています。
星野さん(以下敬称略):私は面接で初めて藤井さんとお会いしたんですが、周りに起業している知り合いもほとんどいなかったので、すごく衝撃を受けましたね。「まだ若いのに、こんなにしっかりしている人がいるんだな」と。年下とは思えないほど、経営者としての考えが整理されていたのが印象的でした。
藤井さん(以下敬称略):折原さんに対しては、最初「できることとできないことを切り分けて、できないことはハッキリとできませんと言うタイプなのかな」と思っていました。でも実際に一緒に働いてみると、全然違っていて。とても粘り強く食らいついてくるタイプで、こだわりも強く、妥協しない姿勢に驚きました。
鈴木さん(以下敬称略):星野さんと初めて会ったとき「陽キャと陰キャどっちなんだろう?」というのが第一印象でした(笑)。ですが、話していくうちに裏表がない素直さを感じ、いい子なんだろうなと直感的に思いましたね。
VMV策定で見えた、暗黙知を言語化する意味
― 今年VMV(Vision / Mission / Value)を策定されたと伺いました。日々の業務にはどのように反映されていますか?
藤井:正直なところ、VMVを言語化したからといって、意思決定の軸そのものは大きく変わっていません。元々メンバー間で暗黙的に共有していた価値観を、正式に言葉としてまとめただけという感覚です。
ただ、組織体制は大きく整えました。私が全チームを横断的に見て、会社全体の方向性を設計する役割に入り、鈴木さんが現場と経営をつなぐレポートラインとしてフロントに立つようになりました。鈴木さんが日々の業務を細かくキャッチアップしながら現場を支えてくれているおかげで、中長期の視点と現場の視点がうまく接続されていると感じています。
鈴木:藤井さんは経営者として「会社をどう伸ばすか」という大きな視点で物事を見ています。一方で、私は「現場のメンバーやお客様にとってどうか」という視点で動くタイプです。この役割分担が良い補完関係になり、組織としての意思決定がよりスムーズになったと感じています。
― レポートラインが曖昧だった時期、どのような課題があったのでしょうか?
藤井:一番の課題は「誰に何を相談すべきなのか」が不明瞭だったことです。意思決定や相談のラインがはっきりしていなかったので、相談のスピードが落ちていたと思います。
星野:私は入社当初、藤井さんに相談しながらマーケティングの仕事を進めていました。でも藤井さんは経営全体を見る立場としてやるべきことが非常に多く、私自身もマーケティングの知識や経験が不足していたので、正直「どこまでお願いしていいのか」が分からず、相談を控えてしまう時期もありました。
ですが、その後鈴木さんがマーケティングを一緒に見てくれるようになって、遠慮なく相談できるようになったんです。意思決定のスピードも上がり、仕事がやりやすくなったと感じています。
「やりたい」が形になる、現場発の取り組み
― 現場の声から改善が進んだり、事業の方向性が変わった事例はありますか?
鈴木:最近の大きな取り組みとして、CSチーム主導でユーザー会を初開催しました。さらにウェビナーも企画し、実行までやり切ったのですが、これもCSリーダーの笹崎が「やりたい!」と自ら声を上げたことがきっかけです。
責任感を持って準備を進め、当日も堂々とやり遂げてくれました。僕自身はサポートというより背中を押した程度で、ほとんど手間がからず完結してくれて…正直、感動しましたね。メンバーの主体性に支えられていると実感しました。
藤井:私はどちらかと言うと"アイデアマン"として、普段から「あれをやりたい、これも試してみたい」と提案ベースで投げかけるスタイルなんですが、実行は本当にみんなが進めてくれています。
例えば、現在のプロダクトに加えてとある体制を作ろうという話をしたときも、私は構想を伝えただけで、具体的な実現方法や仕組み化はメンバーが全て進めてくれているんです。新しいリード獲得手段も同じで、実際に形にしたのは現場。頼もしさを感じますね。
― 意図したものとは違うアウトプットが返ってきた経験はありますか?
藤井:それが、ほとんどないんですよ。細かい部分での修正はもちろんありますが、大枠ではいつも意図にしっかりフィットした形で上がってきます。
コミュニケーションさえしっかりしていれば、方向性がずれることは起きないんだと実感していますし、今はその信頼関係が非常に強く積み上がっています。
フラットなコミュニケーションが”当たり前”の環境
― 経営陣とメンバーは、普段どのようにコミュニケーションを取っていますか?
折原:オフィスにいるときには、特別な用事がなくても普通に喋りますね。社長室があるわけでもなく、同じフロアで働きながら、日常的に自然にコミュニケーションを取っています。
週1回、メンバー全員が集まる日がありますが、それ以外の日でも5〜6割くらいはオフィスに集まっています。プライベートでも2〜3人で軽くご飯に行って、気軽に話して帰ることが多いです。全員で大きく集まる飲み会というよりは、小さく自然に交流している感じですね。
藤井:社内の公式イベントとしては、毎年の忘年会と、期末決算が明けたタイミングのイベントがあります。それ以外にも、お祝いごとや節目に合わせて、3ヶ月に1回くらい全員が参加する機会をつくっています!必要以上にイベントを作るよりも、良いタイミングで自然に集まるスタイルです。
― 経営陣に対して意見を言いづらい場面はありますか?
折原:全くないですね!もちろん、忙しそうなときは避けるなど話しかけるタイミングは考えますが、フラットな状態であれば全然言えます。雰囲気を見ながら、普通に話しています。
星野:私も同じで、何でも気軽に相談できます。話しかけにくい雰囲気がないので、タイミングさえ見れば、意見も提案も伝えやすいです。
鈴木:現場で上がった意見は、テーマによって私が一度受けてから藤井さんに共有することもありますし、直接話した方が早い場合はそのまま行ってもらっています。フィルターみたいな役割ですが、壁を作らず、必要な人が必要な場で会話できる状態にするのが一番大事だと考えています。
「遠回り」や「プロ」を日常会話に——バリューを浸透させる工夫
― バリューを浸透させるために取り組んでいることがあれば教えてください。
藤井:評価項目にバリュー項目を設定するなど、制度面での整備を行っています。また、個人的にも「遠回り」や「プロ」といったバリューに関する言葉を日常的に使うように意識しています。もともとチーム全体が大事にしていた価値観を言語化することで、浸透がさらに進んだと感じています。
鈴木:私も日常的に「遠回り」や「プロ」という言葉を使っていて、これらの言葉はチーム内でかなり浸透していると思います。
星野:たしかにSlackなどでも経営陣が発するバリュー関連の言葉を目にする機会が多く、自分自身も意識するようになりました!
―Paintnoteならではのカルチャーや特徴は何だと思いますか?
鈴木:チーム全員がプロダクトに強い愛着を持っていることです。価値あるプロダクトを作り、それをお客様に届けようという意識が根付いています。自信を持って提案し、顧客視点を大切にしているのが特徴です。
折原:前職では制度やルールが厳格で柔軟性があまりありませんでしたが、Paintnoteでは本質を重視して必要なことは柔軟に取り入れる文化があります。形にとらわれず、現場の判断で動ける環境が魅力ですね。
星野:経営陣と直接コミュニケーションをとることができ、意見を真剣に聞いてもらえる環境があるのは大きな特徴だと思います!他社では軽視されがちな個々の意見が、ここでは尊重される文化が根付いていると思います。
藤井:メンバーはお客様や仲間を思いやる優しい人が多く、変なプライドや基準で判断する人はいません。目立つよりも、手の届く範囲の人に価値を提供し、認められることを大切にしています。
鈴木:全体的にまじめで謙虚な方が多く、真面目に取り組むことで評価されれば良いという考え方が根付いていますね。
真面目で謙虚、そして思いやりのある人とともに
― これから仲間になる人に期待することは何ですか?
藤井:今いるメンバーの性格を踏まえると、真面目で謙虚、そして人を思いやれる姿勢を持った人が理想です!自分本位ではなくチームやお客様を考えられる人が、このチームにフィットすると感じています。また、目の前の課題だけでなく、中長期的な視点で遠回りしても目標に向かって動ける人だとさらに良いですね。
折原:今後、会社が大きくなるにつれて部署間の壁が生まれる可能性もあります。その壁をうまくすり抜け、柔軟に動ける人がいるとチーム全体が動きやすくなると思います。そういう人材が複数入ってくれると理想的ですね!
星野:バリューに合った人であり、同じ目標に向かって一生懸命取り組める人が来てくれると嬉しいです。
― さいごに、候補者へメッセージをお願いします!
藤井:プロダクトが非常に良く、メンバーもお客様もその価値を愛してくれています。そうした熱意や期待に触れながら成長できる環境は楽しく、刺激的です!また、私たちは挑戦を肯定する文化があるので、「やりたいことがある」と言える人には大きなチャンスがあります。少人数で何かに挑戦したい方には非常に面白い環境だと思います。
星野:特にお客様と一緒に価値を作っていける環境が面白いです!ユーザー会やサポート業務など、単に売って終わりではなく、一社一社と深く向き合えるのがペイントノートならではのやりがいだと感じています。クラウドサービスとしても新しい体験ができる職場です。
折原:現場仕事にフォーカスしているので、狭い業界の知見を深められる機会があります。現場業務に興味がある方には魅力的なポイントだと思います。
編集後記
今回のインタビューを通して、Paintnoteの特徴が3つ見えてきました。
1つ目は、経営陣と現場の距離の近さです。「社長室」も「壁」もなく、日常的にフラットなコミュニケーションが行われています。意見を言うハードルが低く、建設的な議論が自然にできる環境が整っていることが印象的でした。
2つ目は、現場主義の徹底。藤井さんと鈴木さんの役割分担により、中長期の視点と現場の視点がうまく結びついています。現場からの提案が尊重され、メンバー自身が主体的に動ける環境があることで、組織全体のスピード感と柔軟性が保たれていると感じました。
3つ目は、プロダクト愛と顧客志向です。「売って終わり」ではなく、顧客と共に成長していく姿勢が全員に根付いており、この文化こそがPaintonoteの競争力の源泉になっていると感じました。
この文化を大切にしながら成長を続けていく、Paintonoteの今後が非常に楽しみです!
Paintonoteのカルチャーに共感してくださった方は是非一度カジュアルにお話ししましょう!