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大都市のインフラをデータ×AIで支える!最先端プロダクトの開発秘話

最先端の技術を用い、都市空間のデジタルツインを再構築している株式会社アーバンエックステクノロジーズ(以下、アーバンエックス)。現在、同社が開発している道路点検AI「RoadManager」を使い、三井住友海上火災保険株式会社 (以下、三井住友海上)と合同プロジェクトを実施中とのことで、同プロジェクトの裏側について伺います。


◼︎道路点検AI「RoadManager」とは、どのようなサービスですか?

合田:道路の損傷をAIで検知し、メンテナンスを支援するサービスです。

具体的には、スマートフォンなどの軽量なデバイスを自治体に提供し、それを車につけてもらいます。車が走行している間にデバイスが道路を監視し、損傷があればクラウド上に記録され、最終的にはwebアプリで確認できるというシステムです。

今回の三井住友海上とのプロジェクトでは、スマートフォンではなく、三井住友海上が自動車保険と合わせて提供しているドラレコを活用して道路損傷を検知するというものです。

◼︎道路管理に着目した背景を教えてください。

前田:今は高度経済成長のときに出来たもののお陰で豊かな暮らしができていますが、これからは作っていくより、適切に守っていくところに貢献したいという思いがあったからです。

と言いますのも、もともとインフラに興味があり、大学も土木専攻でした。そんな中、道路損傷が原因で起きる事故が年間1000件ほどあるということを知り、事故を減らすと共に道路の管理をしている自治体を助けたいと思ったことがきっかけです。

日本の道路は約120万kmあるのですが、人手不足が課題となっており、点検作業をする職員がいない自治体は30%にものぼります。また、点検コストも高いため、安価でシンプルなシステムを作りたいと思いました。



◼︎その思いを踏襲した道路点検AIを用い、三井住友海上との共同プロジェクトが立ち上がりました。三井住友海上火災保険との提携は、どのように始まったのですか?

前田:当社と三井住友海上、両社のリソースを活用し、足りないところを相互補完できる関係性が見えたので提携し始めました。

詳しくお伝えすると、僕たちは道路点検のソフトウェアを持っていましたがデータ収集が課題。一方、三井住友海上はドラレコをたくさん市場に出しており、データの活用先を探していました。データを持っている三井住友海上と僕らで組んだら面白いのではないかと思い、提携することとなりました。


◼︎今回のプロジェクトでは、アーバンエックスのRoadManagerをそのまま活用したのでしょうか?

合田:いいえ、土台はそのままですが、ドラレコに合わせてRoadManagerをカスタマイズしました。

もともとはスマートフォンへ搭載するように作っていたAIをドラレコへ搭載すると、既存のままでは上手くいきません。ドラレコの熱があがらないようにデータの計算量を調整したり、ドラレコの性能に合わせてカスタマイズする開発を行いました。


◼︎開発面でブラッシュアップしていきたい点はありますか?

合田:付加価値をつけていきたいと思っています。

既に道路損傷は検知できるようになっていますが、データ量が多すぎると、ユーザーはデータ管理が大変になります。なので、修繕すべき損傷に優先順位を付けてレコメンドするなどの機能を追加していきたいです。



◼︎このように、鋭意制作中のドラレコを活用した道路点検AIですが、プロジェクトが軌道にのり、12月に「ドラレコ・ロードマネージャー」の販売が決定したと聞きました。今後、道路点検作業はどうなると思いますか?

前田:確実に業務の流れは変わると思います。

当社のRoadManagerは、スマホを自治体の公用車につけて道路損傷を検知するので、巡回業務の実施は自治体かその委託業者のままでした。しかし、ドラレコ・マネージャーは三井住友海上が法人に貸しているドラレコからデータをとるものです。そのため、自治体は道路巡回業務の一部、あるいは全部を本サービスに置き換える可能性があります。

これにより、自治体のコストや人手不足は改善できるのではないかと思っています。


◼︎それでは最後に、どんな方にジョインして頂きたいですか?

合田:コードを書くだけではなく、プロダクトの企画から携わってくれる方にジョインしてもらいたいです。

今はデータが集まってきたので、それをどうユーザーに提供していくかを考えるフェーズです。プロダクトへ付加価値を付けていくところを、一緒に楽しみながらやっていただける方を募集しています!

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