“課題解決の手段”としてデザインを活用できるようになりたい[社員インタビュー:ディレクター/デザイナー 早川さん]
Photo by Glenn Carstens-Peters on Unsplash
Webに関する多様なキャリアを経て、着実にスキルを積み重ねてきた早川さん。学生時代は建築を学び、社会人となってからはデザイン・コーディング・ディレクションと幅広く経験してきました。
そんな早川さんがバイネームにジョインしたのは、UI/UXを軸にした“課題解決のデザイン”に惹かれたから。転職して一ヶ月が経とうとしている今、前職までに培った技術と現場感を活かしながら、新たな領域に挑む意欲を語ってくれました。
Webに関わる業務を広く経験してきたキャリアから先へ
── 早川さんのこれまでのキャリアを教えてください。
大学卒業後、営業職として半年ほど勤めました。その後Webデザインに興味を持ち、キャリアを転換。そして航空会社の関連企業に転職し、マイレージを使ったECサイトの運用・保守を担当しました。大規模サイトだったので、難しい作業も多く悩むこともありましたが、その経験を通じてWebの基礎を徹底的に学ぶことができました。当時直属の上司として一緒に働いていたのが、現在バイネーム代表の井上さんです。
次に転職したのは通信系の会社で、WebサイトやDTP、広告・POP制作を中心に広くデザインを担当しました。その後のWeb制作会社ではエンジニア兼ディレクターとして、技術面と進行面の両方を担う立場になり、キャリア全体でみるとエンジニアとしての経験が一番長いです。大学時代は建築学部でインテリアや建築を学んでおり、デザインの基礎的な思考はそこからつながっていると感じています。
──前職ではどのような仕事を担当されていましたか。
前職では主にお客様のホームページのリニューアルを担当していました。具体的には、CMSの導入を中心に、サイトの構築から運用、導入後のマニュアル作成や、GoogleのSEO設定の確認・運用なども行い、クライアントが自社で管理しやすい仕組みづくりを意識して制作していました。
実務面ではコーディングを担当することも多く、技術的な実装と運用設計の両方に携わる中で、エンジニアとしてのスキルを磨いていきました。
── 前職で印象に残っている仕事を教えてください。
特に印象深かったのは、大手製薬会社の大規模なWebサイトリニューアル案件です。数百ページに及ぶサイト全体の構築を担当しました。プロジェクトの目的は「すべてのユーザーに優しいWebサイトを実現する」ことだったので、アクセシビリティ対応を徹底することが最大の課題でした。
通常のコーディングでは対応しきれない要件も多く、視覚に障がいのある方向けの音声読み上げ対応など、見た目だけでなくソースコードのレベルから丁寧に設計を行いました。その結果、アクセシビリティ評価基準の「AA」を満たす品質に仕上げることができ、非常に良い経験となりました。作業時間は通常のWebサイトの倍以上かかりましたが、その分Webの社会的な意義を実感できたプロジェクトでした。
自分の裁量で働きながら、“課題解決のデザイン”に挑戦したい
──バイネームを知ったきっかけはなんですか?
バイネームを知ったきっかけは、代表の井上さんからのご縁です。航空会社時代に直属の上司として一緒に働いていた関係で、退職後も何年かに一度会ったり、お仕事をお願いされたりと交流が続いていました。
数ヶ月前に久しぶりにお会いした際、「いま会社でこんなことをやっているんだ」とバイネームの近況を聞かせてもらいました。その話を通じて、井上さんが描く会社の方向性や取り組みに強く惹かれたことで、バイネームでのポジションに興味を持ちました。
──バイネームに入社を決めた理由を教えてください。
バイネームで特に興味を持ったのは、フリーランスに近い業務形態で、裁量をもって働ける点でした。責任も伴いますが、その分やりがいがありそうだと感じましたし、デザインを“見た目を整えるもの”ではなく“課題解決の手段”として捉えている点にも共感しました。
これまではWebデザインや開発を中心に関わってきましたが、UI/UXを基盤に業務システムやアプリなど、より広い領域に挑戦できる環境があるのも大きな魅力と感じたポイントです。
──バイネームで活かせると思った自分のスキルや経験はありますか?
バイネームが得意とする「UI/UXによる課題解決」に対して、自分はこれまで培ってきたフロントエンドやコーディングのスキルを活かせると感じています。デザインの経験もあるため、見た目と実装の両面からプロジェクトに関わることができる点が自分の強みです。
また、これまでディレクションを行う中で培ってきた工数管理やヒアリングのスキルも役立てられると思っています。その上で提案力をさらに伸ばしていきたいです。ひとつの分野だけに特化するのではなく、複数のスキルを掛け合わせて価値を出せる人材になりたいので、バイネームはそのための挑戦ができる環境だと感じています。
── これから伸ばしたいスキルや経験はありますか?
ディレクションの力をさらに伸ばすとともに、UI/UXデザインのスキルを磨き、課題解決の質を高めていきたいと考えています。特にUXデザインの領域にはもともと興味があったので、力を入れていきたいです。リサーチを行い、データや数字をもとに課題を分析し、どう解決策を導き出すか。そうした上流工程に関わるスキルを身につけたいと思っています。
これまでの仕事では、代理店やクライアントからの依頼内容に沿って制作を進めることが多く、自ら企画や分析から関わる機会は少なかったです。バイネームでは、制作の全工程に主体的に関われる環境があるので、すべての工程に責任を持ち、自分の手で価値を生み出していけるよう成長していきたいです。
新しい働き方への期待
──入社前に感じていた不安や期待はありますか?
バイネームは裁量と成果物に応じて評価や報酬が決まる仕組みなので、「もし自分の仕事がなくなったらどうしよう」という不安は正直あります。ただ、その点についても井上さんが自分のことをしっかり理解してくれており、安心してスタートできると感じています。
一方でワクワクしているのは、これまでとは異なる働き方に挑戦できることです。これまでの経験より自分の裁量で仕事を進めるのは大きな変化になりますが、その分やりがいも大きいと思っています。
──仕事が始まり、現時点で感じていることはありますか?
入社してから約3週間が経ちました。現在はディレクションまわりから実装部分まで幅広く担当しています。前職と比べてお客様と直接コミュニケーションを取る機会が圧倒的に増え、責任を強く感じています。担当案件もアサインされており、現在は井上さんからの引き継ぎを受けながら進めているところです。
バイネームはリモートワークが基本ですが、バイネームが運営するシーシャバー「MOCK」の2階を作業スペースとして使えるのもありがたいです。家庭がある身として、自宅以外にも働ける場所があるのはとても助かります。
社員同士はオンラインでのミーティングを通じて話す機会が多く、オフラインではまだ会えていないメンバーもいるのですが、これから直接会える機会を楽しみにしています。
──最後に、今後の意気込みを教えてください。
これまでの経験を活かしながら、UI/UXの領域やディレクションや実装に加えて、課題解決の上流から関われるようなスキルを磨きたいです。
1年後には、案件を自分主導でどんどん回していけるように、日々しっかり努力していきます!