【商品企画の働き方】「人とのつながり」が武器になる。OEM商品企画のベテランが語る、“情報力”と“信頼関係”で “Win-Win-Win” の関係へ
目次
【プロフィール】
【ピアノ営業からOEM商品企画へ】
【変化と仕組みに触れる毎日】
【求められるのは“情報力”と“信頼関係”】
【若手へのメッセージ】
【つくる、つなぐ、その先に。】
【プロフィール】
T.Sさん|OEM商品企画
トリスター創業時からOEM商品企画一筋。お客様と工場の間に立ち、両者の要望をすり合わせながら、数多くの商品を世に送り出してきたベテラン社員。最近は旅行や孫との時間を楽しんでいるそう。
【ピアノ営業からOEM商品企画へ】
── 転職のきっかけと、OEMというフィールドの魅力とは?
Q:まず、T.Sさんのキャリアの出発点を教えてください。
T.Sさん:もともとは楽器を扱う会社で、ピアノの営業をしていました。ピアノの先生のお宅に楽譜を届けたり、音楽教室の生徒募集をしたり、生徒さんへの訪問販売もしていて、地域密着型の仕事でしたね。
だいたい3年ほどで商品知識も身につき、人並みに売れるようになりましたが、毎年同じことの繰り返しでスキルが広がっていかないと感じていたんです。そんなとき、現代表から「もっと広がりのある世界がある」と声をかけられて。
健康食品や化粧品のOEMという未知のフィールドでしたが、自分の営業力が活かせると感じました。会社の規模が小さいぶん、会社全体の“体温”が伝わるのも魅力で、転職を決めました。
【変化と仕組みに触れる毎日】
── OEM商品企画の本質とおもしろさ
Q:トリスターの商品企画には、どんな特徴がありますか?
T.Sさん:大きな特徴は“自由度”だと思います。上司の承認を逐一待つ必要がなく、自分で提案し、交渉し、商品化まで進められる環境です。もちろん、重要な判断は上司と相談しますが、基本的に自走できるのが魅力ですね。
そのぶん責任も大きいですが、自分が企画した商品が市場に出たときの達成感は格別です。
Q:印象に残っている提案のエピソードを教えてください。
T.Sさん:会社の業績が厳しかった時期に、身につけるタイプの健康商品が流行の兆しを見せていたんです。お客様にその商品を提案したところ、取引先の社長が「これは売れる!」と即決。その結果、1社だけで数億円の売上を達成しました。
こうしたトレンドをつかんで、ヒット商品を生み出せる瞬間が商品企画の魅力だと思います。
Q:OEM商品企画のやりがいはどこにあると感じますか?
T.Sさん:お客様と工場の間に立ち、両者のニーズをすり合わせながら、トリスターとしての価値を提供していく。単なる中間業者ではなく、トリスターの考えである “Win-Win-Win” の関係を目指す必要があります。
販売会社さんには売れる商品を、工場には新たな営業チャンスを提供する。そして関係性が深まることで、“こんな原料あるよ”と工場から先に声をかけてもらえるようになります。それを提案してヒットにつながったときは、本当に嬉しいですね。
【求められるのは“情報力”と“信頼関係”】
── OEM商品企画において大切にしていることとは?
Q:商品企画を進める上で、意識していることは?
T.Sさん:情報収集は欠かせません。展示会にもよく足を運びますし、日常的に工場との情報交換を行っています。注目される前の原料や成分の情報も、工場との信頼関係があってこそ自然に入ってくるんです。
特に新商品では、安全性のチェックが重要になりますが、そういった背景も含めて提案できる体制があることが、販売会社さんからの信頼にもつながっていると思います。
Q:長く続く取引関係の秘訣は何でしょうか?
T.Sさん:レスポンスの速さと、誠実な対応ですね。できないことははっきり伝える。トリスターの会社案内には“求めるものを形にします”と書いてありますが、まさにそれを実践しています。
最近では、健康商品を中心に取引していたお客様に、初めて化粧品の提案をして採用されたケースもありました。これは、長年の信頼関係があったからこその成果だと思います。
【若手へのメッセージ】
── 知識よりも、“つなぐ力”が価値になる
Q:これからOEM営業や商品企画に挑戦する若手へ、伝えたいことはありますか?
T.Sさん:私も最初は、ピアノの知識しかありませんでした。健康食品や化粧品のことなんて何も知らなかった。でも、信頼できる工場や関係者とつながり、その力を借りながら成長してきました。
知識はあとからついてきます。大事なのは、素直に聞いて、学んで、つなげる力です。人と人をつなぐことこそが、OEM商品企画の本質だと思います。
【つくる、つなぐ、その先に。】
ヒット商品の誕生も、長期的な信頼関係も、すべては“人とのつながり”から。
株式会社トリスターで働くということは、モノづくりの最前線で、人と企業と市場をつなぎ、新たな価値を生み出すということ。
変化のある環境で、自分のアイデアと人間力を武器に勝負したい方には、これ以上ないフィールドが待っています。