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【SOZOWで働くメンバー紹介】新しい教育に挑戦する理由は?オンラインフリースクールSOZOW事業リーダー

今回は、SOZOWの創業メンバーでSOZOWスクール小中等部の事業リーダーを務める「いのちゅー」こと井上忠大さんのインタビューをお届けします!

コスケさんの壮大な構想に惹かれて

ーいのちゅーさんはSOZOWの創業メンバーだと伺っていますが、代表のコスケさん(小助川。以下、コスケ)と出会うキッカケは何だったのでしょうか。

 時間は大学生時代にまで遡ります。 コスケさんの元同僚かつ僕の大学の先輩である共通の知人の方にご紹介いただいたことがきっかけです。起業準備中だったコスケさんがその方に「手の空いた学生を探している」と相談していたそうなんです。僕も丁度その頃インターン先を探していたので、その方が仲介してくださったのがすべての始まりです。

 それまでの学生期間の多くを「知るカフェ」*というスタートアップでのインターンに捧げてきていたのですが、反面、そこ以外での活動経験がほとんどありませんでした。

 知るカフェでは海外展開の責任者(後述)などを経験したものの、その経験が他の事業や会社でも通用するのかどうか自信を持てずにいたことから、「これまでとは異なる環境で自分がどこまで貢献できるか力試しがしたい」と考えていたことを覚えています。

※知るカフェとは、株式会社エンリッションが運営するキャリア支援カフェ。大学生・大学院生を対象に高品質のドリンクを提供しながら、企業と交流できる情報や機会も届けています。その運営も学生が担っていることが特徴です。(https://shirucafe.com/)

ー実際にコスケさんとお会いした後、どのように話が進んだのでしょうか。

 コスケさんとの初対面は、忘れもしません。

 2019年の4月に横浜のカフェで自身の教育に関する原体験を交えながら、日本が抱える教育制度の課題と、そんな停滞する状況を打破するために考案中の事業計画をアツく話してくれたのを強く覚えてます。

 なにより「子どもたちが、自分の好きなことをとことん楽しめるテーマパーク*をつくりたい」という壮大な事業構想にとても惹かれました。

⋆創業当初は横浜にテーマパークをつくることを目指し、そのさきがけとしてリアルのイベント事業を手掛けていました。コンセプトは「子どもたちの好奇心から、未来の可能性が広がる場」。大事な部分は、いまのSOZOWのコンセプトとなんら変わりありません。

 コスケさんの構想しているテーマパークは、好奇心や探究心が刺激されるようなエンターテイメント性の高い環境を用意し、子どもたちが一人ひとり好きなことを楽しみながら自発的に学びを深められる体制や仕組みをつくるといったものでした。

 これなら、情報や知識を一方的に受け取る構造になりがちな”いまの”教育システムとは違う、新しい時代の学びを本当に実現できるのではないかと心が揺さぶられました。

 一方、学生最後の1年でしたので他にもやりたいことが沢山ありまして…その両立に不安を感じていました。

「ロシアに行きたい」

「ヒッチハイクをしたい」

「プログラミングの勉強をしたい」

「バックパックで屋久杉を観に行きたい」

 などなど…

 正直、一緒に働く話がなくなることすら覚悟してたんですが、こうした想いを正直にコスケさんに伝えると「やりたいことがこんなにあるなんてめっちゃいいじゃん!全部やってみなよ!」と快諾してくださいました。

 子どもの「好き!やりたい!」を応援するのであれば提供する側であるメンバーの「好き!やりたい!」も同じように応援する。コスケさんのこの姿勢と人格にも大きな魅力を感じましたね。

 それに、社会人経験のない学生が創業メンバー第一号としてスタートアップにジョインできる機会なんて滅多にないので、これも魅力の一つとして感じていましたね。

 こういった経緯を経て、創業メンバーとして一緒に働き始め(最初の仕事は会社設立の準備でした)、2019年6月3日に法人登記をして「Go Visions株式会社(現:SOZOW株式会社)」が誕生しました。

ー教育に関わったことはなかったのに、なぜ教育業界に参画しようとしたんですか。

 正直、「教育」うんぬんといった業界・分野に対して特別な想いがあったわけではありません。

 ただ、コスケさんからいまの日本の教育システムが抱える課題や子どもたちが直面している辛い状況を聞いた上で、自分でも調べてみると、「これはどうにかしないといけない」「未来そのものである子どもたちのために、自分ができることをしたい」と、純粋に動機づけられたんです。

 同時に、SOZOW(当時はGo SOZO)がその解決策になると強い確信を持つことができたので、未知の領域でしたが躊躇いなく飛び込むことができました。

 あとは単純に子どもと接することが好きなんですね!

 思い返せば、小学校での職業体験では保育園、中学生のときは児童センターを選択していて、どうやらそのころから子どもたちとワイワイするのが好きだったなと思い返してます。

 子どもたちの無邪気さ(固定観念や常識に縛られず、自分の好きなことや熱中していることを全面に押し出してくるパワー)に力をもらえるからなんでしょうね。

 そういった観点からも、日々、子どもたちと楽しみながら自分自身も学ぶ環境であるSOZOWの仕事は本当に最高です。

一転、新卒でAmazonへ就職

ーところが、大学卒業後にはSOZOWではなくAWS(Amazon Web Service)*に入社されています。なぜでしょう。

※AWSとは、Amazonが提供するクラウドコンピューティングであり、インターネット経由でデータベース、ストレージ、アプリケーションなど様々なITサービスをオンデマンドで利用できるサービスを指す。

 もちろん、そのままSOZOWに入社したいという思いもありましたが、当時はリアルのイベント事業を中心に手掛けていたこともあり、2020年以降のコロナショックの影響をもろに受けていました。

 そんな中、僕を新卒で雇うのは会社にとって人件費や教育コスト等の面でリスクになると考えたんです。

 決して軽々に判断した訳ではなかったのですが、コスケさんも「大手企業を経験する価値」を自身の経験から理解されていたので、むしろ背中を押してくれ、最終的に内定を頂いていたAWSへの入社を決めました。

 加えて、SOZOWを離れる際にコスケさんが「◯年以内に戻ってきたら〜〜なポジションを約束します」というオファーを出してくれました。

 創業以来、一緒に頑張ってきたことが認められた嬉しさと、(都合が良いとは思いながらも)何かあればいつでも戻ってこれる安心感を抱くことができたのも大きかったですね。

 ちなみに、就職先に関しては、自分の将来について内省した際に行き着いた条件があり、それは以下の3点です。

「ITを活用する領域であること」
「若手にも裁量権があること」
「優秀なエンジニアと関われること」

 そして、それらを満たした上で「共感できるミッションやビジョンがあること」でした。

 僕なりに上記の条件を満たしていると思ったのがMicrosoftとAWSの二社で、どちらの会社からも内定を頂いたのですが、最終的にAWSに決めました。

ーAWSへ入社したわけですが、1年で辞めてしまった理由はなんでしょう。

 一年でAWSを辞めてしまいましたが、今でも本当に良い会社だと思っています。

 一緒に働く同僚や先輩もいい人ばかりで仕事も楽しく、すごい速度で成長している業界ゆえに待遇も良く、説得力はないかもしれませんが、辞める理由は本当にありませんでした。

 それでも辞める決断をしたのは、このままAWSで働き続けるよりも、子どもたちや未来のために人生を燃やしている方が美味しいお酒が飲めると思ったからです。

 単純な理由だとは思いますが、単純であるが故に強い動機として自分を突き動かしてきました。

 お世話になった先輩方や会社に対する申し訳なさも感じつつ、自分の意志を当時のマネージャーにお伝えしたところ、大変ありがたい言葉をかけてくださいました。

 これは今でも思い出すだけで泣きそうになってしまうほど自分の胸に強く響いた言葉で、感謝してもしきれないほどの恩を受けていたと改めて実感しています。

ーそこからSOZOWに戻られて戸惑いは特に感じなかったのですか。また、いのちゅーさんは主にどんな業務を担当されたんですか。

 創業から関わっていた会社ですから思い入れが強く、子どもたちに届けるべきサービスだと心の底から強い意志を持って取り組んできたので戸惑いはありませんでした。

 むしろ「子どもたちのために命を燃やしたい」という気持ちで再び関わることができていましたね。(当時話題だった鬼滅の刃の映画に影響されてました…)

好奇心旺盛な子ども時代からインドでの挑戦

ー現在は子どもに向けてサービスを提供する側ですが、いのちゅーさんはどんな性格の子どもだったんですか。

 「好奇心旺盛」という言葉がぴったりな子どもでしたね。

 興味をもったモノはとにかく触ってみないと気が済まず、楽しいことや面白いことが大好きで、よく動き、よく喋る子どもだったと思います。

 特に小学生のころは常に落ち着きがなく、よく怪我をしたりトラブルを起こす子どもでした。小学校6年間だけで頭部を合計40針以上縫ったりと、家族や周りの友達に迷惑をかけてばかりでしたね。

 そんな井上少年も、次第に落ち着くようになります。

 中学生時代のある日、家の近くの自動販売機のガラスを割ってしまったんです。近所の方および中学校の先生たちから本当にこっぴどく叱られた上に、高額な金銭的賠償で両親にいらぬ負担をかけてしまう事件でした。

 これで少し懲りたのか、そこからは「自分の言動がどんな結果を生むのか」を考えるようになったと思います。大人への階段というやつかもしれません。笑

ーそこから現在まででどんな変化がありましたか。どんな時間を過ごしてこられたんでしょうか。

 「三つ子の魂百まで」とも言うので、ほとんど変わってないかもしれません…。笑

 いまの自分に特に大きなインパクトを与えているのは、大学生時代、知るカフェでインドでの事業展開を任せてもらった時の経験です。

 ざっくり言うと、インドの大学内の土地を間借りし、日本クオリティのカフェを開店したのですが、大学生だけでおこなっていたこともあり、かなり四苦八苦しました。

 停電や断水、ネズミによる断線は日常茶飯事。

 モンスーン(季節によって方向が変わる強い風)で店先の机や看板がふっ飛ぶこともあれば、砂塵で前が見えなくなったり。

 発注した商品が届かないかと思えば、そもそも発注してないものがありえない量(10ダースとか)で届き、なぜかお金を請求されたり。

 遅れてきた業者に不満を伝えるとフルスマイルで「Why you angry?(なんでそんな怒ってるん?)」と聞き返されたり…。

 しかもコミュニケーションはすべて英語だったので、とにかく混沌としていて大変な毎日でした(2016年ごろの話なので、いまの実態は大きく異なっていると思います)。

 最初はこの”非日常”を前に「なんでこんなにうまくいかないんだろうか」と悩んでいた(なんならイライラしていた)のですが、考えてみればインドと日本では、人も環境もなにもかも違うわけで。

 当たり前ですが、僕が”非日常”だと思っていたものは、インドでは”日常”なんです。

 その違いを否定してもどうにもならないと思うようにしたら一気にラクになって。違いは当然あるものだと受け入れて、そこに理解を寄せるように意識したら、ちょっとずつこのカオスが楽しめるようになっていきました

 もちろん、そんな簡単にすべてがうまくいくわけがないので、その後も日々ストレスを感じていたのですが、確実に言えるのは、結果的にこのインドでの数カ月間が「違い」や「カオス」への向き合い方トレーニング期間になっていることです。

 インドと日本に限らずとも人と人が交わるときそこには必ず「違い」はあるし、国を飛び出さずとも新しい環境に身を投じたときそれは「カオス」と言えます。

 いまのSOZOW=年の若いスタートアップの混沌とした環境でも、日々臆せず、むしろ仲間たちと楽しみながら過ごせているのは、知るカフェでの経験があったからですね。

 (話をしていて思ったんですが、インドに人生を変えられている典型的なやつですね。なんか恥ずかしいな…。)

SOZOW株式会社チームはどんなメンバーが多い?

 僕は本当に会社のメンバーが大好きなので自画自賛みたいになっちゃうんですが…

 自分の「好き!やりたい!こうありたい!」がハッキリしていて、他者軸で生きていないからなのか、まず人に対しての大いなる愛というか、それこそ「違い」への尊重を根底として持っている人たちだと感じています。

 一人ひとりがサービスのつくり手として「好奇心と可能性を解き放ち、未来をSOZOWする学びの生態系をつくる」というSOZOWのビジョンに向け、日々、目の前の子どもたちに真剣に向き合いつつも、常に遊び心を忘れず、人生をまるごと楽しんでいる印象があります。

ー組織として課題はあったりするのでしょうか。

 より多くの子どもたちへ新しい学びを届けるべく、ちょうど組織の拡大期に突入しているので課題はたくさんあります(2022年11月時点)。

 ただ、どんなに組織が拡大化し関わる人の数が多くなったとしても、組織を運営する上で大事にしたいのは安心感・余白ユーモアです。

 まずはメンバーが組織に安心感を感じられること。受け入れられていると心から思えていること。

 決して居心地を求めた馴れ合いではなく、「新しい学びの生態系をつくる」という高い目標に向けて、健全な衝突ができる組織にしたい。

 その上で余白とユーモア。

 先述の通り、メンバーが仕事を楽しんでいる、その楽しい空気感はサービスに乗って、子どもや保護者の皆さんに届くと思っています。

 いくらやりがいのある業務でも余白なく心身ともに疲弊してしまっては元も子もないため、それぞれのメンバーが自身の好奇心やクリエイティビティを存分に発揮できる余裕を持つための時間的なゆとりを持って働けるような組織体制を作らなければなりません。

 日々を彩る遊び心(ユーモア)も余白がないと出てきませんから、それぞれがビジョンに向けて真っ直ぐ取り組めるよう、属人的になりがちな業務をできるだけデジタルやシステムに移行していっています。

ー今後、SOZOWにはどんな人に来てほしいですか。

 これはあくまでも僕の個人的な意見ではありますが、SOZOWを「良くする」かつ「強くする」方と働きたいなと思っています。

 まずは「良くする」ですが、SOZOWのビジョンやカルチャーをすでに体現していて、好奇心のままに自分の人生を楽しんでいる方に来て欲しいです。言い換えると、「SOZOWらしい」みたいな表現になると思います。

 その上での「強くする」。

 子どもたちに確かな価値を届けるために、自らの役割を高いパフォーマンスで全うしてくださる方を求めています。

 どちらが欠けてもいけないし、特に「良くする」を感じられない採用は、SOZOWにとっても何より候補者の方にとっても不幸せを生んでしまうので、絶対にしないようにしています。

 ちなみに、採用では会社が「選ぶ」ものという側面ばかりがフォーカスされがちですが、会社と候補者はどこまでいっても対等。

 常に「選ぶ・選ばれる」を大事にしていきたいです。そういう意味で、素敵な人に来てもらうためにも、さらに良いサービス・組織にしていかないとなと思います。

ー最後に、今後SOZOWでやっていきたいことをおしえてください。

 ズバリ二つあります。

 まずはSOZOWの海外展開。まだ構想段階でしかないですが、必ずやっていきたいです。

 これは「海外進出をする」ことが目的ではなく、SOZOWの持つカルチャーである、人々の好奇心と可能性を心の底から信じて応援をする。この価値観をもっともっと広く普及させたいという想いがあるから。

 この価値観が広がれば、自分の人生の手綱を自分で握って、幸せに暮らせる人が増えると思っています。

 より多くの人が、社会が暗黙に定めたよくわからない幸せ像や他者の意見に惑わされることなく、自分のありのままの気持ちに素直になって自由に生きることができるようになるはず。

 そしてそれは、言葉や文化が違ったとしてもきっと同じ。

 だからこそ海を超えて、世界中の子どもたちにSOZOWを届けることは、僕にとって一つのゴールなんです。

 もう一つは、SOZOWを卒業した子どもたちがおとなになったとき、一緒に働いたり、お酒を酌み交わしたりすること。

 これはシンプルに、ただただやりたい!

 昔はああだった、こうだったと言いながら、大きくなった子どもたちと懐かしい思い出話をしたいんです。

 そのためには十年、二十年と続いていくサービスにしていかないといけません。時代に合わせて姿を変えながらも、大事にしたい価値観はぶらさず、これからもやっていけたらと思います。

まとめ

 創業メンバーとして、SOZOWを引っ張ってきたいのちゅーさんへのインタビュー。

 国境なんて関係なく世界中の子どもたちに、自分の好奇心と可能性を解き放つための新しいカルチャーを届けたいという想いがひしひしと感じられるインタビューでした。

 これからも、同じ志を持った仲間たちと世界中に「SOZOW」という名の新しい教育の風を吹かせていってほしいと思います。

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