SOZOWには、大学生から社会人まで、
好きや得意・経験など本当に多種多様なメンバーがいます。
経歴に関しても、教員をはじめとした教育業界の経験者はもちろんですが、
縁遠く感じられるコンサルティング業界や金融業界、メガベンチャーやIT企業の出身者など、
様々なキャリアを持つメンバーが活躍中。
今回は、SOZOW SCHOOL小等部で「メンター」として
日々子どもに寄り添っている「空飛ぶ(?)スタッフ」あーねさんのご紹介をします。
「あーねさん」の本業は、なんと客室乗務員。
大人だって、「好き」を大事にしながら自分らしく生きる。
そんなSOZOWらしさを体現するあーねさんに、SOZOWスクールでの仕事や働き方についてインタビューを行いました。
コロナで働き方が変わったことがきっかけでSOZOWに
ーーまずは、幼少期から、今のお仕事に就くまでの経歴を教えてください。
兵庫県の自然豊かな場所で生まれ育ちました。家の前が森、という環境で、幼少期は朝から晩まで公園で遊んだり、カエルやカブトムシを捕まえて育てたり、ほとんど自然の中で過ごしていました。中学の部活でマーチングバンドに出会い、年に数日しかお休みがないくらい練習が多かったのですが、ありがたいことに全国大会に出させてもらえて。高校も、マーチングバンドを続けられる学校を選びました。
大学では、母が保育士であることや、私自身子どもが好きだったこともあり、教育学科に進学して幼児教育や初等教育を学びました。また、同時に、バイトを通じて海外の人と関わったり、フィリピンやアメリカに短期留学をしたことで、英語を使って海外に関わる仕事をすることにも興味を持ち始めたんです。
教育実習を経て、小学校の先生になるかすごく悩んだのですが、最終的に航空会社の客室乗務員になり、現在は愛知県で働いています。
ーーなぜSOZOWで働くことになったんでしょうか?
きっかけは本当にシンプルで、コロナ禍で本業の仕事が減って自由な時間が増えたことなんです。教育学科を卒業していたこともあって、子どもと関わる副業がしてみたいと探していたところ、SOZOWと出会いました。
留学経験などから、日本の教育に少し違和感を感じていたこともあり、一人ひとりの個性や好奇心を大切にするSOZOWに惹かれ、可能性あふれる子どもたちと関われるということが、すごく楽しそうだと感じたんです。
採用の面談もすごくフランクで楽しかったです。相手の方は石川県からリモートで働かれていて、当時の私は出社するスタイルしか知らなかったので、不思議な感覚でした。
子どもの新しいチャレンジや変化に出会える日々
ーーSOZOWスクール小中等部のメンターとなって、どんなことをされていますか?
5人の子どもの担当をしていて、毎週それぞれの子たちと1on1をしています。関わり方は本当にそれぞれで、一緒にマイクラをやっている子もいれば、一緒に絵を描くこともありますし、お料理好きな子とは画面越しに一緒にクッキーを作ったりもします。
ーーあーねさん、多才ですね!
いえいえ、マイクラもイラストも、私は全くの初心者だったのですが、メンターの仕事がきっかけでだんだんできるようになりました。子どもたちが積極的に教えてくれるんですよ。「あーねさん、このキーを押すとこうなりますよ」とか。イラストも、子どもが使っているのと同じアプリを使って、「今日はお互い好きなアニメのキャラを描いてみようよ」って絵を描いたり。
そんな感じで一緒に何かしながら、「最近どう?」と最近の状況を聞いてみたりしています。子どもの中には、面と向かって話すのが得意じゃない子もいることがわかったので、そうやってその子が好きなことを一緒にしながら話をするようにしています。カメラをオンにして顔を見せてくれる子もいれば、顔出しをしないで話す子もいますね。
メタバースで1on1をする様子。子どもは自分で好きなアバターを使っている
ーーそうやって子どもが好きなことに一緒に興味を持って取り組む姿勢が素敵ですね。では、メンターをしていて嬉しかったエピソードを教えてください。
SOZOWスクールは、同じ趣味とか興味あることを通じて人と関わり合えたり居場所ができる、すごい環境だと思うんですけど、ただやっぱり自分からそこに入っていくのが難しい子もいます。最初の段階では、メンターとの1on1をする以外、他の子と関わる活動はなかなかできないという子もいます。
私がメンターをしている子でも、その子は私との1on1しかしていなかったのですが、「最近どんな絵描いたの?」と、見せてもらった絵が本当に素敵な絵だったので、「Slackに投稿してみんなに見てもらおうよ!」って薦めてみたんです。(*)
すごく渋ってたんですけど、「じゃあ、やってみる。」って。初めての投稿をしてくれたんです…!めちゃくちゃ嬉しくて、すぐにその投稿にスタンプを沢山押しちゃいました。他のスタッフにも「⚪︎⚪︎ちゃんが投稿してくれたから、スタンプ押して〜!」って連携したりもして。
そういう、その子にとって新しいことにチャレンジしている姿を見れた時が本当に嬉しいですね。
(*):SOZOWスクール小中等部では、子どもたちがコミュニケーションツールとしてビジネス界でもお馴染みのSlackを使っています!
あとは、子どもの中には、保健室に登校して給食を食べて家に帰ってきて、それからSOZOWスクールで活動をしているという子もいるんですけど、「SOZOWスクールに入ってからすごく明るくなった」と保護者さんが仰っていて。なんと、保健室の先生も変化に気づくほどだったと。「SOZOWスクールに入って自信を持てたことがきっかけで、学校での様子も変わっていった」という風に言っていただけて、とても嬉しかったです。
客室乗務員の経験を活かしながら、子どもに寄り添い成長を支える
ーー子どもひとりひとり個性があって成長も違って、それを温かい気持ちで見守られているんですね。SOZOWスクール小中等部は、子どもたちにとってどんな場所だと思いますか?
子どもたちにとって、学校に行っていなくても他の人と関われたり、安心できる居場所であり、あとは同じ趣味や興味を通じて子どもたちが刺激を与え合ったり、他の子の影響を受けて「自分もこうなりたい」と成長につながったりもする場所だなと感じています。
例えば、すごく絵が上手い子がいて、その子に憧れて「私も頑張ろう!」とモチベーションになって、そこからアクティブに動き始める子もいるんです。
私の時代にもあったらよかったな、とすごく思います。あの頃は、学校に行くのが当たり前、みんな同じように勉強するのが当たり前という感じだったので。本当に絵が好きな子って、SOZOWに入るとどんどん上手になっていって、誰かに教えてもらったわけじゃないのに、自分でYouTubeで技法を学んでもっと上手になったりとか、本当に羨ましい環境です。
ーー先生はいないけれど、ある意味では「子ども同士が先生になる場所」なのかもしれないですね。では、今度はメンターという仕事について、あーねさんの言葉で説明してもらえますか?
メンターの仕事は、子どもたちがSOZOWスクールの活動にうまく参加していくためのアシストをする存在かな、と思っています。気持ちを話せる場所であり、親にも話せないことを話してくれてるなってこともよくあります。心を許してくれると、「本当は勉強をしなきゃいけないのはわかってるんだけど…」って、勉強や学校について思ってることを教えてくれたり、あと恋バナをしたりすることもあります(笑)
客室乗務員として働いていると「お客様の話を否定せずに聞いて対応する力」が求められるのですが、子どもの話を聞いて、絶対に否定しない姿勢で応援したり提案したりするっていうのは、同じことだなと思います。本業の経験がめちゃくちゃ生きていますね。
ーー現在、あーねさんは本業の客室乗務員の仕事と両立されながら、どんな働き方をされているんですか?
通常、本業の仕事の曜日や時間が決まっている方が副業でメンターをされている場合は、毎週何曜日の何時、という固定の時間で子どもと1on1をしているケースが多いと思います。私の場合はシフト制の仕事になっていて、早朝出勤した場合は昼過ぎから自由な時間があったり、夜の便を飛ぶ場合だと、仮眠もしたりしますが、朝あいている時間があったりします。なので、毎週子どもと相談して、週1回30分の1on1の時間を決めています。
学校に行っていない子は午前中や昼過ぎの時間帯が多くて、学校に行っている子の場合は夕方にやったりもしています。
SOZOWの仕事は副業かつリモートワークになりますが、メンター同士の交流の機会もあって安心して働けています。月数回、メンター同士が悩みを共有したり、こういうケースの時はどうしたらいいかって相談したりできる「振り返り会」があるんです。バックグラウンドは様々な方がいますが、みなさん子どもが大好きで、「この子のためにどうしてあげられるかな」って考えている温かい人ばかりです。
あと、メンターに限らず、SOZOWのスタッフの方って「あ、この仕事が好きで働いているんだな」って感じる方がすごく多いです!
あと、仕事がお休みの時は、ヨガをしたり、もしくはちょっとでも連休が取れたら弾丸で海外に行ったりもします!今年は、1泊3日でインドとか、1泊4日でエジプトに行ったりもしました(笑)
ーーアクティブですね!好きなことをとことん、という姿勢が、子どもたちに接する時も活きているのだなと感じます。あーねさん、ありがとうございました!
1泊4日のエジプト旅行
SOZOWでは、現在、SOZOWスクール小中等部のメンターを募集しております!あーねさんのように副業で、全国から働くスタッフもたくさん!
詳しくは募集をご覧ください。