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創業ストーリー番外編#1「大切な人のために、命をかけて」

僕は最愛の家族、仕事、そして夢を失った。孤独。

九州出身の僕にとって関東の縁もゆかりもないこの土地で、さっきまで賑やかだった家のなかは、もぬけの殻のように静かになり、一人では広すぎる1LDKの部屋の隅っこでずっと泣き叫んでた。孤独感は過去何度も味わっているが、当時は想像に絶するくらい、怖かった。

家にいることができないので、家から飛び出し、街頭もない暗い道を行ったり来たりしていた。当時は梅雨だったので、雨でぬれたのか、涙で濡れたのか、分からないくらい、顔はくしゃくしゃになっていた。もうその時、人生を諦めてた。孤独に、このまま静かに消えてしまいたい。

涙が止まらない日々がずっと続いていた。苦しかった。なんで、涙枯れないんだろうと、何度も不思議に思った。電車の中でも、歩いていても、そして寝ていても。

定期的に通院している医者の前で、僕は大泣きをして叫んでしまった。
「もう消えたい。どこかに消え去りたいんです。僕をどうにかしてください!」
その翌日、大量の睡眠薬を飲まされ、入院することになっていました。

入院してからは少しずつ変わっていった。看護師さんの親身になったケア、そして、施設の環境。

いまとなってはずっと入院していたかった。その方が楽だもん。でも、悔しさの気持ちがあった。もう二度と会えないあの時間、あの人、あの場所に、大きな声で叫んでみたかった。僕はここにいるんだってことを。僕の存在をもう一度伝えたかった。何か、生きた証を残したかった。どうせ消えるんだったら、何か残したい。

でも生きるためには仕事をしないとだめだ。だったら、僕みたいな人でも働ける場所を作れば最低限生きてはいける。だったら、それを作ってその仕組みを作りたい。僕の生きる道はもうこれしかないと決めたんです。そして、

誰もが仕事を通じて自己実現できる社会をつくりたい。

人生のミッションができました。命をかけてでも実現したい。すべては、孤独で苦んでいる人たちのために、そして私が大切だった人のために・・・

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