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建築を愛する私がリノベにかける3つの想い。
笠原 圭一郎
新卒で大手住設メーカーの営業職に就く。その後設計職を目指し、学校へ通い、設計事務所へ入社。
建築家の下で設計の経験を積む。ここで担当したリノベーション案件の経験から、リノベーションに興味を持ち、より顧客との距離が近いリノベーション設計のできる環境を求め、2011年、株式会社CONCEPT(現 株式会社FIND)へ入社。
以降10年間、FINDのコアデザイナーとして住宅、店舗、施設など幅広い設計案件を担当。
現在は設計チームのトップとしてマネージャーを務める。
空間を再定義する シニアマネージャーとして活躍
-FINDに入社するまでの経歴
元々は営業職として2年間働いていました。その後に設計の勉強をし、アトリエの設計事務所で経験を積んだ後、FINDに転職しました。営業職からの大幅なキャリアチェンジとなりますが、設計の勉強は夜学に通ったり、建築家の師匠に弟子入りのような形で勉強させてもらいました。FINDに入社してからは13年目(※インタビュー時点の2024年)になります。
-FINDでの設計職の仕事内容
設計職は、お客様のニーズを設計に落とし込む仕事です。図面作成、プレゼン資料の作成、そしてお客様との打ち合わせを通じて、理想の空間を創出するためのご提案をします。
ご提案が通ったあとは、ビルダー(=施工管理)と一緒に工事内容を詰めていき、実際にお客様の理想の空間を形にするところまで伴走していきます。
リノベにかける3つの想い
-1.条件を見方につける
リノベーションはやはり既存の住居空間がありますので、ゼロからの設計スタートではありません。既存の空間を条件・制約と見なすのか発想・アイデアのヒントにしてプラスに考え設計を展開させていくかで変わってくると考えています。
もともととある既存の住居空間の見立てと見極めを行ないお客様の理想の空間を提案していくのかが私の仕事の醍醐味だと感じています。
-2.提案次第で価値が劇的に変化する
これもまたリノベーションの醍醐味なのですが、誰も見向きもしなかった建物とか空間が、提案次第で価値のある空間に生まれ変わるんです。
例えば築60年経っているような古い建物でも「古いからリノベーションは難しい」ととらえるか、「周りを少し変えてこの古さを活かしたらかわいくなるのではないか」ととらえるか、見る角度・視点を意識して変えるようにしています。
お客様に対しての伝え方ひとつ、提案ひとつで空間が劇的に変わるので、空間の価値を見いだせるこの仕事にやりがいを感じています。
-3.未成熟・発展途上の領域だから面白い
「リフォーム」という言葉はもっと昔からありましたが、「リノベーション」という言葉はここ15年くらいに使われるようになりました。トイレやキッチンの交換、壁紙を張り替えるなどのリフォームは昔から必要なので存在していたのですが、リノベーションのようにまるっと空間を変えていくのは割と最近のことです。
海外ですと古い家の方が価値が高かったりする場合もあるのですが、日本は比較的新築志向だったんです。その価値観がだんだんと変わってきています。中古物件を購入してリノベーションをすれば、自分好みの空間がつくれるということを、だんだんと皆が気付いてきたフェーズなのだと思います。
国も助成金や補助金でリノベーションを支援する動きもあり、ますます活性化していくだろうと感じています。発展途上のこの領域で仕事をしていくことは非常に楽しさを感じています。
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