タイヤという製品の奥深さと問題
タイヤは同じサイズでも非常に沢山の種類がありますが、どういった違いがあるのでしょうか。実は、求められるタイヤの性能的切り口は、国によって大きく違います。
・超高速域での使用が多い欧州では、タイヤの使用最高速度とブレーキ性能が重視されます。
・走行距離が長いアメリカでは、トレッドウェアという耐摩耗性能が重要です。
・道の悪い新興国では、耐パンク性能が重視されます。
日本は一般的に速度制限も厳しく、それほど走行距離も乗らない方が多く、道も大変整備されているので、このような明確なニーズが出にくく、海外に比べると特徴のないタイヤが多く販売されてきた過去があります。そういう中で、ラベリング制度で可視化されている「燃費」という切り口でタイヤが販売される事が多かったと思います。
高速で安全に走りたい人にも「燃費が良いタイヤはコレです」
長距離乗ってタイヤがすぐ減る人にも「燃費が良いタイヤはコレです」
極端に言えばこんな感じです。これではお客様は幸せになりません。
創るとは
一方海外では、上記のように色々なタイヤが求められ、販売されているのに、日本ではそういった情報が少なく、選ぶこともままならない。
ならば、海外も含めてアンテナを張り、情報を仕入れ、新たな切り口を見つけ、日本のお客様にお届けしたい。このことを「創る」と表現しています。
当社はメーカーではないので実際にタイヤを製造する事はできません。一方、徹底的にアンテナを張り、情報武装する事で、今までに無い「価値」や「切り口」を作ることはできます。
単に仕入先からタイヤを仕入れて売るだけではなく、世界中に飛び出していき、今までにない価値や切り口を見つけてきて、日本のお客様にお届けするのが当社が大事にしている「創って売る」です。
・従来は無かった価値の一例
タイヤの中に吸音用のスポンジを入れ、非常に静粛性が高いタイヤ(今は当たり前になりましたが、、) 例えば、こんな物を見つけて来るイメージです。
そのためにやっていること
■タイヤショーでの情報収集・商談
最新の情報や、新しい切り口を見つけるために世界各地で開催されるタイヤショーに実際に行き、情報収集や商談を行います。店舗業務に慣れて商品開発などに進む場合はこういった仕事になっていきます。
■工場視察や商談
これは、というものがあれば工場に出向き視察や商談を進めます。
■テスト
そのようにして海外から仕入れるタイヤは、自分達で試さないと実際の性能が分かりませんので、徹底的にテストします。合格したものだけが店頭に並びます。以下のようなテストを自分達で企画し、実施しています。
レース場を借り切って、安全性や耐久性の限界を試すテスト
氷上での冬性能のテスト
こうした厳しい検討を経て、今までに無い価値の商品をお届けしていく。
こんな仕事もやっています。一緒に、新しい価値を作りましょう。