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設立40周年企画|入社当時の私のココロ踊る瞬間!

〜当時の入社案内パンフレット冒頭メッセージ〜

人はそれぞれのヴィジョンをもって仕事に取り組む。それは浅はかな夢ではなく、実現すべき近未来であるはずだ。そして様々なヴィジョンの共通項が企業の目標となる。

それには初心を忘れぬハングリー精神と、体で感じとれるリアリティーが必要だ。一つの仕事に取り組み、それをやり遂げる。それは目標への一歩以上の前進にほかならない。

なぜなら私たちの仕事が様々に異なる側面をもつからだ。

ここにあるのは、ひとつのありふれた光景かもしれない。しかし、その中には不変のプロフェッショナル・マインドというものが息づいている。私たちの領域がいかに拡がっていこうが、変わらないものがそこにある。

営業から受注へ

社内外にある様々な情報を結びつけるところから、営業が始まる。私たちの顧客はいたるところに存在する。例えばそれは非常に小さな新聞記事の中にあったりする。

採用PR担当ディレクター中村はそれをヒントに、以前から足を運んでいたT社にアポイントを取ってみる。思いもかけず、確かな手応えがあった。しかし、全てが良い話などということはなかなかあり得ない。

この話にもウィークポイントがいくつかある。非常にターゲットが絞りにくいばかりか、予算も十分でない。特に中村にとって、建設業界という業種も初めてである。

この日から中村の闘いが始まる。まず徹底的に業界の知識を入手する。それを頭に叩き込まないとアイデアも何も浮かぶものではない。ターゲットの設定にひとつの仮説が立てられる。社内のキーマンたちにも意見を求める。その隙間をぬってすでに進んでいるいくつかの仕事をこなす。そして、一つの疑問からアイデアが生まれる。

企画は賭けであってはならない。

様々な検証を行ったあと、その企画がベストであると判断されると、内容構成、キャッチコピー、ヴィジュアルが構築される。全体のトーンが決定するとデザインが後を受け持つ。いわゆるカンプの作成である。

提出期限まであと数日、途中で降りることは絶対にあり得ない。奮闘の日々が続く。上がったブツは満足のいくものだ。しかし今回は強敵との競合である。そう簡単に行くはずがない。

プレゼンテーションは最大の山場である。

すべての工夫や努力がこの1時間あまりの時間の中に集約される。クライアントの表情から何かが読み取れるかもしれない。が、そんな余裕は到底ない。真の目的は確認されたか、伏線は十分張られたか、説得の効果は表れたか、企画の意図の理解度はどうか・・・。

鋭い指摘もあり思ったより苦戦を強いられたが、手応えはあった。中村はそれからも日参を続ける。結論の出る日が待ち遠しくもあり、怖くもある。

1週間後、先方から電話が入る。

「今回の入社案内はオタクでやってもらおうと思う。」

中村がVサインをだすと、社内で歓声が湧きあがった。


中村佳正 <当時:チーフディレクター 26歳 → 現在:株式会社ブレーンセンター 取締役 56歳>

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