みなさんこんにちは!新入社員です。
入社して丸5ヶ月が経とうとしています。ついこの間まで大学生だったのに、、信じられません。
時の流れの早さを感じるとともに、こうやって新入社員の自分もあっという間に過去の自分になってしまうのだろうなと思います。(急にどうした?)さて。
7月と8月号は前回同様、まとめて一気にお送りします。
テーマは「大阪・関西万博」です。皆さんはもう行きましたか??
今年の4月から10月まで大阪の夢洲で開催されている万博ですが、なんと社内研修として見学に行ってきました!
大阪での開催が決定した2018年、当時高校生だった私は正直(せっかく日本に住んでいるし暇だったら行くか〜)と思っていたくらいで、まさか研修として行けるとは思ってもいませんでした。
当日は外国籍のスタッフの方とお話をしたり、今まで馴染みのなかった国について学んだり、美味しいものをたくさん食べたりして、すごく充実した楽しい時間を過ごしました。(小声)
ただ、このコラムでは私が万博へ行って楽しかったエピソードをお伝えするのではありません。ええ当然です、これは研修なのですから。楽しすぎて忘れるところでした。
今回は、私が空間デザイン会社に入りイベント企画に携わるようになったことで、モノの見方が変化している件についてお話しします。そしてもっと言えば、過去の私だったらこれ気づいていないな、学べていないな、というところまで紹介していきたいと思います。
変化① かっこいいの捉え方
かつての私はというと、デザインの良し悪しは「なんとなくかっこいいかどうか」を基準として判断していました。建物が大きくてなんかいい、打ちっぱなしコンクリートが使用されていたらかっこいい(あまりにも安直)、というような感覚的で漠然と主観的な捉え方しかできていませんでした。(それも大切ですが、、、!)
しかし最近は、なぜかっこいいと思ったのか、なぜ魅力的に感じたのか考える癖がついてきたのです。
照明ひとつにしても、光の色、当たり方、照明器具のデザインによる光の模様、動きの有無など、様々な魅せ方があります。その中で自分なりの「かっこいい」を分析する習慣がついてきたことで、実際に万博で建築物を見たときはただかっこいい!という感想で終わるのではなく、その要因や要素が何なのか常に考えながら見学ができました。
そしてこのように「かっこいい」のロジックを理解しておくことで、より再現性のあるアイディアが出せるかもしれません。感覚的な解釈でインプットするのではなく、普段から自分なりに分析した上でインプットしていきたいですね。
変化② 視野が広くなって視点が増えた
① の延長として、デザインを見たときに感じることや考えることが増えたような気がします。つまり、かっこいい!という主観的な視点だけでなく、きっとこういうことを配慮しているんだな、と客観的な視点からデザインの意図を見られるようになってきたのです。
クールに言いましたが、ここは混雑するから人が分散されるような導線になっているぞ!というような気づきです。
動員数の多い万博において、パビリオンのレイアウトや構成には必ず意味が込められているはず。今回万博を見学したからこそ、その意味に気づけた自分を発見することができました。
些細なことに対してもなぜこうなっているんだろう?と疑問に思うことが、きっと学びのきっかけになるだと思います。ただ眺めるだけでなくしっかり考察することによって気づきのレベルを上げていくことが今後の課題です。
変化③ どうやって作るんだろう?と考えることができる
これまでの私は、かっこいいデザインを見ても「どうやって作るんだろう?」という気持ちにはなりませんでした。当時の自分からすると作れるわけがないのですから。どうにか作りたい!と思うことは発想にありません。 しかし物の材質や作り方の知識が少し増えた今、どうやって作るんだろうと考える引き出しができました。
これはつまり、知識がほんの少し増えたことによって目の前の制作物の解像度が上がったということです。持っている知識はまだまだ少ないけれど、それをもとに構造を予測することができますし、別のデザインの構想を立てるきっかけになるかもしれません。
みなさんご存知の通り、万博のパビリオンはどれも印象的で記憶に残るものばかり。実際参考にしたいデザインも数多くありました。自分の知識を増やして組み合わせることで、何か別のデザインに繋がればいいなと思います。
万博を見学して、参考にしたいほど素敵だと思ったものが多くありましたが、反対に「私だったらこうするかな?」と思った部分も正直ありました。(おこがましい)
ただ、この共感できた部分とできなかった部分を心に留めておくことに価値があると思うのです。
納得感や違和感、様々な感情をしっかり覚えておくことで、自分にとって必要な部分を吸収できるのではないかと感じています。知識はアイディアの種ですからね。まだまだ成長していきます!