3月1日(金)、「WeWork」(四谷)に移転しました。
前回のブログ(「◯◯に移転します」https://tokyo-startup-law.com/blog/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0%E6%9B%B4%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E2%91%A8/)から少し時間が経過してしまいました。
ベンチャー界隈では有名なWeWorkですが、よく知らない方に向けて説明をしておきます。
以下、Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/WeWork)より引用。
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「ウィワーク/ウィーワーク(英:WeWork Companies, Inc.)はアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークに市に本社を置く、起業家向けのコワーキングスペースを提供するアメリカの企業。」
「15カ国49都市に155カ所以上の物理的な拠点を有し、13万人以上の会員にコワーキングスペースやWeWork Commonsというコミュニティーを提供している。」
「契約形態次第では会員は普段利用している店舗にだけでなく出張時などに世界のWeWorkも利用可能。」
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さて今回は、WeWorkに移転した経緯についてお話します。
私が初めてWeWorkに訪れたのは、2018年2月にインドのバンガロールに行った時のことでした。
現地の投資家を訪問するという機会に恵まれ、その方がバンガロールのWeWorkにオフィスを構えていたのです。
WeWorkという存在は知っていましたが、実際に訪問したその時は、正直言って「イケてる場所があるんだなぁ」、「世界中に展開しているってスゴイ」ぐらいの感想でした。
その約1年後に自分が日本のWeWorkに法律事務所を構えるなんてことは、当時思いもよりませんでした。
その後、2018年9月にTSL(東京スタートアップ法律事務所)を開業するに至ったのですが、最初はコストを抑えるために、永田町にある雑居ビルを選びました。
幸運にも、開業当初から多くのクライアントにお越しいただくことができ、開業数ヶ月にしてオフィスが手狭になるという問題が発生しました。
そこで、11月頃(開業2ヶ月・・・!!)から移転先の検討を開始しました。
不動産屋さんに連絡し、いろんな事務所を内見していたのですが、ここで気づいたことは、「TSLのニーズにフィットした事務所がない!」ということです。
前回のブログで書いた通り、TSLは、オフィスに以下の要素を求めていました。
・増員に耐え得るフレキシビリティ
・移転にかかるイニシャルコストの削減
・事務所へのアクセシビリティ
・ブランディング
・ネットワーキング
・グローバルへの優位性
それに対して、自分が内見したり見積もりをとったりしたところは、すべて以下のような感じでした。
・イニシャルコストが1000万円以上で内装工事や増員時の引越しが必要
・そこに入ってもブランド力は特に出ない
・ネットワークは築けない
・グローバルとは繋がりにくい
正直言って、「なんかテンション上がらんなぁ」という感じでした。
そんな中、定期的に会っている同い年のあるベンチャー企業の経営者に、「オフィスが手狭になってきててさ、移転探してるねん」と何気に話しました。
しかもWeWorkで。
その人のやっている会社がWeWorkに入居していたので、物見遊山で見学に行った時のことでした。
そうしたら、「ウチも最近入ったんだけどWeWorkいいよ。担当者紹介するから話聞いてみたら?」と言ってくれました。
正直、「確かにいいけど、言ってもウチ法律事務所やし」と思いました。
でも、バンガロールからの流れで興味はあったので(実はバンガロールもその経営者と一緒に行きました。)、「話ぐらい聞いてみるか」と思って紹介してもらった担当者と連絡を取り、後日、六本木のWeWorkで詳しい話を聞いてみることにしました。
個室に通され詳しい話を聞いて思ったことは、
「WeWork高いっっ!!」
ということでした。
いろいろ内見をしていたので東京都心の賃料相場というものは概ね理解していました。
具体的に言うと、都心で同じぐらいの広さで同じぐらい便利な場所の、4倍から5倍ぐらいのコストがかかったのです。
普段は即断即決の私も、さすがに一旦持ち帰ることにして、色々と試算してみました。
試算した結果わかったことは、「冷静に考えるとそんなに高くない」、「むしろ安いかもしれない」ということでした。
「いやいや待て待て、開業して数ヶ月で、しかも法律事務所でWeWorkってまじかよ」
「そんな話聞いたことないっす」
しかし、冷静になればなるほど、デメリットよりメリットの方が大きいのです。
WeWork内での移転が認められており、組織のサイズに合わせてカスタマイズ可能(増員に耐えうるフレキシビリティ)、
イニシャルコストが家賃2ヶ月分のデポジットしかかからない(イニシャルコストの削減)、
四ツ谷というJRとメトロがそれぞれ2線ずつ、合計4線が乗り入れるターミナル駅から徒歩2分の立地に新しく完成するらしい(事務所へのアクセシビリティ)、
ソフトバンクも多額の出資をしていて、世界的に有名な企業であるWeWorkに入居をするという事実(ブランディング)、
WeWorkにはコミュニティマネージャーという存在がいて、入居している企業同士をネットワーキングしてくれる上に、交流イベントなども多く開かれている(ネットワーキング)、
WeWorkは世界展開をしており、海外のWeWorkに入居している企業とも繋がることができる(グローバルへの優位性)、
単純に「家賃」ということだけで考えると割高ですが、イニシャルコストの削減や、ブランディング・広告費用も込みと考えると、決して割高ではないのです。
一般的な「シェアオフィス」というイメージから、唯一気になっていたのはセキュリティやクライアントのプライバシーでしたが、シェアスペースとは別に各企業の個室が用意されており、プライバシーやセキュリティもしっかりしています。
この点は通常のオフィスと変わりがないのでこの不安は払拭されました。
さらに言うと、「なんかテンション上がる」ということも大きかったです(意外に大事だと思っています)。
以上の意思決定過程を経て、晴れて「日本で初めて(組織で)WeWorkに入居した法律事務所」になりました。
これからも、この素晴らしい環境を生かして、よりクライアントの皆様のお役に立てるように精進する次第でございます。
ちなみにFreeWiFi、コーヒーや紅茶などのソフトドリンク、さらにはビールまで(夜だけ)飲み放題の素晴らしい環境なので、みなさん是非遊びに来てくださいませ!
東京スタートアップ法律事務所
代表弁護士 中川 浩秀