需要の増加に伴い、確かなスキルと経験があれば仕事を選ぶ際に多様な選択肢が持てるエンジニア。多くの企業から声がかかる中、ATIとの仕事を継続する理由はどこにあるのでしょうか。
今回お話を伺ったのは、ATIのメンバーとエンジニアリング教育事業を推進している藤本勝弥さん。新卒時代からの縁、そして弊社CTOである葛西の実践する「圧倒的当事者意識」を間近で見てきた体験から、長期的な関係を築く決め手について語っていただきました。
◾️藤本勝弥さんプロフィール
・エンジニア歴:5年
・担当業務:プロジェクトマネジメント兼エンジニア
開発に関わる全般を担当しているが、ATIでは実際に現場で業務システム保守、教育事業の担当
・使用言語:
Ruby(Ruby on Rails), React, TypeScript, PHP(Laravel), Python, AWS/Google Cloud
・休日の過ごし方:
シェアハウスでパーティ、ジム、カフェで1人時間など。最近は自宅でAIツールで遊ぶことも。
新卒で勤めていた会社からの縁
──ATIとお仕事をされるようになったきっかけを教えてください。
もともと葛西(ATI CTO)さんと関わりがあり、声をかけていただいたのがきっかけです。葛西さんは、私が新卒で働いていた会社に業務委託として携わられていました。その後、私は転職を経てフリーランスとして独立しましたが、葛西さんとはその間もずっと関わりがありました。一緒にお仕事をさせていただく中で、葛西さんがATIを立ち上げるという話を聞き、引き続き関わらせていただいています。
──フリーランスのエンジニアは需要があり、仕事を選べる立場にあると思いますが、このタイミングで葛西さんと一緒にやりたいと思われた理由は何だったのでしょうか?
最初の会社でご一緒させていただいた時から、葛西さんには技術的にお世話になっていたのが大きいですね。フリーランスになってからも一緒に仕事する機会があり、「この人は強いな」と感じていました。そんな力量のある方が会社を立ち上げるという話だったので、関わらせていただくことで自分の成長にもつながると感じたからです。
圧倒的当事者意識のもとに行動
──一緒に仕事をしているうえで、葛西さんはどのような方だと感じますか?
非常に熱量のある方だと思います。葛西さんは一般的なエンジニア像とは異なるイメージがあり、私の中ではそこも尊敬しているポイントです。社名にもなっているATIの意味として圧倒的当事者意識というものがある中で、葛西さんはまさに実践されているのを肌で感じますね。
──具体的には、どのようなところでしょうか?
何か問題を見つけたらすぐ解決しようとされます。私が正社員として会社に勤めていた頃は、自分なりに勉強を重ねていたものの、何かを成し遂げるという志や責任感の部分では足りていないように感じました。社内で問題が起きても、私の領域ではないからと見過ごしていたことも多かったです。
一方、葛西さんの場合、部署が違っても「それは問題だよね」と積極的に拾いに行きます。自分の担当領域でなくても、まず何かしらのアクションを起こすんです。CMSで作成された誰でも触れるようなWebサイトであっても、Webサイトの表示崩れなどであれば、暫定的に直せる部分は先に対応して、後で担当の方に確認されることもありました。
開発に関わらないところでも、まずは問題として取り上げて解決しにいく姿勢を目の当たりにして、すごいなと感じましたね。
誰も思いつかなかった連携で解決
──そのほかに葛西さんが問題を見つけて、チームで解決につなげたエピソードはありますか?
リラクゼーションサービスを展開している会社の開発案件で、葛西さんが携わることでクライアントの要望を叶えられたことがありました。
その会社のサービスは実店舗でのサービスが前提なので、オンライン予約や予約管理のシステムを内製できていたわけではなく、外部の予約管理システムで業務を行っておりました。自社のWebサイトもありましたが、予約システムと直接連動しておらず、オンライン予約の計測に課題がありました。
解決するにはデータ管理で連携が必要な状況でしたが、その外部システムはメンテナンスや修正に時間がかかることが大きな課題でした。
外部システムに不満はあるものの打開案がなく、開発を依頼するにしても多額の費用がかかる状況で……クライアントとしては外部システムを使わず、社内でオンライン予約を実現し、計測も自社で行えるようにしたいニーズがありました。予約システムを0から作るには相当な工数がかかるとされていた中、業務委託として入られたのが葛西さんです。
そのような状況の中、葛西さんはクライアントの要望だけでなく、外部システムの運用状況も考慮しつつ、システム設計を進めていきました。外部企業とも打ち合わせをしながら実現可能な内容を整理し、工数をそこまでかけずにオンライン予約を実現させたんです。事情が込み入っている中で素早く課題を特定し、外部ともやり取りして解決策を見出していく点で、葛西さんが主導となって大きく状況が好転した事例だと思います。
──業務委託だと自分事化するのが難しく、会社のことを詳しく理解していないこともあると思います。その点で、葛西さんは自分から知ろうとしていく姿勢や行動力がすごいのかもしれませんね。
まさにそうですね。当初、葛西さんが進めたシステム連携の方式は、多分誰も思いついていなかったはずです。さまざまな要望や事情がある中で落としどころをきちんと見つけて、物事を進めていく実行力がすごいなと感じました。
技術力だけでなく、「この人についていきたい」と思わせる魅力。新卒時代からの信頼関係と、目の前の問題に対して常に当事者意識を持って向き合う姿勢──藤本さんがATIとの仕事を継続する理由の根底には、人としての魅力と成長への期待があることがわかりました。
しかし長期的な関係を築くには、人柄だけでなく実際の働きやすさや事業への共感も重要な要素になります。後編では、ATIとの教育事業に取り組む中で感じた具体的なやりがいや、フリーランスとして働く上でATIがどのような存在になっているのか深掘りします。
撮影:riho okano