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日本発の建設DXを世界へ。「誰も見たことのない未来」を切り拓くONESTRUCTION、CTOが語る新時代の建設テクノロジーの在り方とは。
地方から世界へ。建設業界のデジタル革命が、静かに、しかし着実に進んでいます。
建設DX企業、ONESTRUCTION株式会社。彼らが目指すのは、日本発の技術で世界標準を作り出すこと。すでに世界48カ国での導入実績を持つ彼らの技術は、建設業界に新たな風を吹き込んでいます。
この未曽有の大きな挑戦を率いるのが、CTO宮内芳維さん。鳥取という地方都市から、世界標準のテクノロジーを生み出そうとする彼の情熱と戦略に迫ります。
▶目次
⑴医者の家系に生まれた「変わり者」が土木を選んだ理由
⑵世界10カ国が導入する技術力、建設DXの最前線
⑶鳥取から世界を変える、若手エンジニアの活躍の場
⑷日本発の技術で世界標準を作る、未来への展望
医師の家系に生まれた「変わり者」が土木を選んだ理由
まずは宮内さんの経歴について教えていただけますか?
兵庫県西宮市の出身で、大学進学を機に鳥取に移り住み、10年以上が経ちました。私の親や兄弟は医師で、親戚にも医療系や、他にも弁護士も多く、18年間そういった人たちに囲まれて生活してきました。
西宮の幼稚園と小学校に通い、約12年キリスト教の教育を受け、その後は中学受験を経て、大阪の大阪桐蔭中学・高等学校に一貫生として入学しました。
大学受験には迷走し、鳥取大学の土木工学科(当時)を受験したところ、何とか縁あって合格できました。頭はあんまり良くなかったので他の兄弟のように医学部医学科には行けないと何となく子供ながら感じており、高校生の時には「今の自身に与えられた能力で、如何に効率よく受験を乗り切れるか?」と思考を変え、大学受験に向けて準備をしていました。
なるほど。医療の世界から離れたかった理由はあったのでしょうか?
「医師の家系から、なぜ土木なのか」とよく聞かれます。前述のとおり、あまり出来がよくなかったからというのもありますが、理由は他にもあります。生まれ育った西宮が阪神・淡路大震災の被災地で、小さいころからよく震災の話を聞いていました。それが原点となり、インフラの重要性を実感したことがキッカケです。
実際、物心ついた頃には震災の復興ドキュメンタリーをよく目にしていました。特に「プロジェクトX」が大好きでした。しかし同世代の人たちは、プロジェクトXのような泥臭い土木プロジェクトを取り上げているような番組ではなく、「大改造!劇的ビフォーアフター」のようなイケている建築を取り上げる番組に熱中していましたね。
多くの人が興味を持つことや流行にはあまり興味関心が無く、自身の耳で聞いた1次情報、目で見たもの、感じたことを第一に信じてロジックを組み上げるタイプなので、よく周りの同世代とは違って少し浮いている部分もあり、いわゆる「変わり者」でした(笑)
世界48カ国が導入する技術力、建設DXの最前線
大学卒業後の進路選択について教えてください。
鳥取大学を卒業後、地元の設計会社に就職すると同時にONESTRUCTIONを創業しました。約3年間は地元の設計会社に集中しましたが、その後ONESTRUCTIONに専念することを決意しました。
当時、学生たちの多くが「仕方なく鳥取に来た」という雰囲気でした。京都大学などの有名大学を目指したけれど叶わず、絶望感を抱えながら4年間を過ごし、ほかの人と似たようなガクチカを持って就職していく。そんな多くのテンプレート的な姿を見て、「これで本当に良いのだろうか」と疑問に感じていたわけです。
そこからどのようにして会社を軌道に乗せていったのでしょうか?
会社設立から最初の受注までの5ヶ月間は本当に苦労しました。毎月100件、200件という電話をかけ続け、ほとんどが受付の段階で断られる。「ツー」という音が耳に残って、今でもトラウマですね(笑)。メールでの問い合わせも何百件と送り、知り合いに営業を手伝ってもらったりもしました。
そんな中、初めて受注をいただいたのが8月7日。今でも会社のカレンダーに登録していて、私の中では特別な日になっています。お客様に「一生懸命話すから信用できると思った」と言っていただいて、その言葉は今でも胸に刻んでいます。
現在の事業内容について詳しく教えていただけますか?
主に3つの事業を展開しています。
まず、openBIM®のドメイン開発事業です。これは建設業界の国際標準となるBIM技術を開発・提供するもので、すでに世界48カ国で導入されています。欧米の技術に依存しつつある、日本の建設業界のBIMの現状を変えたいと考えています。また、国土交通省のBIMに関するルールの設計にも弊社は大きく関わっており、概念実証~技術開発まで幅広くopenBIMに関して行うことができることが大きな特徴です。
2つ目は建築・土木・不動産業界向けのBIM/CIM支援事業です。国際資格保有者による高品質なBIMマネジメントやモデリングを提供しています。実践的な知識と経験に基づいたサポートが、多くのお客様から支持をいただいている理由です。
3つ目はソフトウェア活用のサポート事業です。BIMの導入から内製化、研修まで包括的にサポートし、効果最大化とコスト削減を実現しています。特に、お客様一人ひとりの状況に合わせたきめ細かいサポートを心がけています。
鳥取から世界を変える、若手エンジニアの活躍の場
鳥取で事業を展開する理由について教えてください。
「鳥取には何もない」。誰かが何気なく自虐的に言ったこの一言が、若者たちの可能性やワクワクする気持ちを奪ってきたと考えています。
親世代が「鳥取には何もない」と自虐的に言い続けることで、子供たちは挑戦する前から諦めてしまう。高校生の8割が県外に進学し、その多くが戻ってこない。この現状を変えたいと思ったんです。実際には、鳥取には素晴らしいポテンシャルが秘められている、やり方次第だと考えましたし、今では確信しています。私自身、18歳までの地元での生活では出会えなかったような世界を教えてくれる大人たちに鳥取で多数出会いました。その方々は世間の狭い私を見捨てることなく付き合ってくれ、大きな影響を与えてくれました。私もそうなりたいと考えたのです。
ONESTRUCTIONで働けば、鳥取にいながら世界規模の仕事ができ、それに見合った給与ももらえる。若い世代が子供を持った時に「鳥取には何もない」なんて言わせない、そんな親を作っていきたい。この循環を断ち切らなければ、私たちの愛する鳥取の未来はないと考えています。
エンジニアの採用についてはどのような方針をお持ちですか?
求めるエンジニア像は大きく2つあります。1つは言われたことをまずやっていただける方。もう1つは、それを自分なりに解釈して考えて提案・行動していただける方です。
事業開発や標準開発を行っていると、どうしても曖昧な部分が出てきます。「細かくちゃんと指定してもらえれば動きます」というような、AIのような人材ではなく、自ら考えて仮説を持って行動できる人材を常に求めています。もちろんAIの人材も大事ですが、そのような人材はいつでも採用できます。
ただし、建設やBIMの知識はあまり心配いりません。実は日本語のネット上にある情報の多くは、実践に基づかない中途半端なものが多いんです。私たちが世界標準の正しい知識をお伝えできると自負しています。「新しい技術にチャレンジしたい、もっといろんなことを学びたい」というエンジニアにとって、ONESTRUCTIONは魅力的な環境だと思います。「これまでの技術でやります」ではなく、常に新しい技術に挑戦する。そんな風土が根付いています。
働く環境について教えてください。
人間は一人で生きているわけではありません。自分たちの思いを実現するためにも、自分を信頼してくれる人、そして自分たちの技術でサポートできる人々を大切にしたい、どんどん増やしていきたいと考えています。
例えば、初めて仕事を任せてくれたお客様への感謝の気持ちは今でも忘れません。初めて仕事を受注した日は出来るだけ休みにしているのですが、感謝の原点を忘れないためです。目の前の人を大切にする、これが働くことの原理原則だと考えています。
経営者として夢を語ることは大切ですが、それ以上に身近な人を幸せにすること、目の前のことに集中することを重視しています。若いエンジニアの皆さんには、そんな環境で働いていただきたいと思います。
日本発の技術で世界標準を作る、未来への展望
今後のビジョンについて教えてください。
個人としては、3年前に結婚した妻との時間をもっと大切にしたいと考えています。経営者として仕事に打ち込む一方で、プライベートの充実も図っていきたいです。
会社としては、日本発の技術で世界標準を作ることを目指しています。持たざる国・会社ではなく、持てる国・会社へと成長させていきたいと考えています。
また、openBIMに関しては間違った知識や情報がネットの海に日本語で溢れていることから、それらに振りまわされた結果、業界の進歩が他国に比べて大きく遅れたり、誤った選択を企業が選んでしまう現状を、我々日本人の技術で支えられた世界標準で何とか変えたいと考えています。
そして、現在の建設業界では海外製の建設ソフトウェアが数多く使われています。もっと国産のソフトウェアでしっかり戦える状況に変えていきたいと考えています。
BIMは2009年頃から始まっていますが、様々な事情から発生した10-20年の遅れを取り戻すことが、私たちの使命だと考えています。日本の技術力は決して海外に劣っているわけではありません。むしろ、きめ細かさや品質管理の面では世界をリードできる可能性を秘めています。2025年6月からは生まれ育った関西をopenBIMのメッカの1つにすべく、新拠点の設立も予定しています。鳥取での実績を基に、さらなる事業拡大やまだ見ぬ仲間やお客さんとの関係値構築を図っていく、という構想を練っています。
最後に、エンジニア職に応募を考えている方へメッセージをお願いします。
建設の知識がないことを心配される方が多いのですが、それは全く問題ありません。
大学で学んだことや、ネットの情報だけでは実践的な知識は得られません。それは私たちが責任を持ってお教えします。大切なのは「やってみたい」という気持ちです。新しい技術に触れ、世界標準を作るという挑戦に共感していただける方、ぜひ一緒に働けたらと思います!
地方にいても世界で戦える会社を作る。「鳥取には何もない」という言葉を、「鳥取から世界を変えられる」に変えていく。
そんな私たちの挑戦に、あなたも参加してみませんか?
建設業界のデジタル革命を、鳥取から起こす。世界標準となる技術を、日本から生み出す。
その未曽有の大きなミッションに、あなたの力を貸してください。
ONESTRUCTIONは、共に夢を追いかける仲間を待っています。
皆様からのご応募を心よりお待ちしております!