多様性の中の最適解を見つけてゆく。日本を変えるイノベーション・プラットフォーム実現のためにPlug and Play Japanが求める人材とは。
Plug and Play JapanのOperations Team(オペレーションズ・チーム)では、経営企画・総務・人事などを統括しています。会社組織全体に目を配り、事業戦略を策定し、メンバーひとりひとりと日々向き合う仕事をする中で、Plug and Play Japanという会社について最もよく知る二人に、求める人材について話を聞きました。
Interviewer: Yuki Nakatani
Interviewee: Taiki Namiki (Director, Corporate Planning), Emi Yamaguchi (Senior Operations Manager)
ーーお2人のバックグラウンドについて教えてください。
Taiki:Plug and Play Japanではコーポレートプランニングという経営企画を担うポジションで働いています。
経歴としては、大学卒業後は三井物産に入社しました。ただずっと海外に行きたい思いがあったため、入社して2年で退職し青年海外協力隊に入り、途上国支援をするために中南米の最貧困国と呼ばれるニカラグアのマイクロファイナンス機関で1年半ほど働きました。途上国支援に携わりたいと思ったきっかけは、もともと幼少期に父親の仕事の関係で中南米に住んでいて、貧困を目の当たりにした経験が大きく影響しています。
青年海外協力隊の後は途上国についてさらに学びたいと考え、フィリピンのAteneo de Manila Universityと、中南米のコスタリカに本部があるUniversity for Peaceの大学院に進みました。フィリピンではNGOでFinancial Inclusion(金融包摂)に取り組み、どうしたら金融サービスを使って貧困から抜け出してもらえるかということに取り組んでいました。
大学院卒業後はさまざまな国の人や事業者へローン投資を行うスタートアップに入社し、日本国内で集めた資金を途上国に投資するクラウドファンディングを提供していました。中南米に投資する際の投資条件や交渉、資金回収に従事する中で、最終的にCOOとして経営にも携わるようになり、4年ほど働きました。
この経験から経営にも興味を持つようになり、より体系的にビジネスを学びたいと考え、コンサルティング会社に転職をすることを決めました。
しかし入社してみたものの、アドバイスをする立場よりは事業に入り込んで働く方が合っていると気づいて退職し、Plug and Play Japanに入社することになりました。
Emi:私は総務や労務、経理周りなどコーポレート全般を取りまとめる仕事を担当しています。これまでの経歴では、東京の大学を卒業後すぐにイギリスの大学院に進学しました。都市計画を専攻し、町のコミュニティがどういう風に形成されるべきかということを勉強しました。その後帰国して就職活動をし、東京都庁に入庁して都市整備局で6年間働きました。
6年間で3部署ほど経験したのですが、最初の2年間で担当したのは1200人ほどいる職員の人件費を企画・計算し、予算要求をしてボーナスを払うという仕事でした。人生で一番残業した2年だったかもしれません(笑)
その後4年間は、オリンピックが決まったタイミングだったので、選手村の整備や臨海エリアの開発を企画する部署で、選手村の成功事例であるシドニーへの出張など、いろいろと挑戦させてもらいました。その他にも東京都内の米軍基地の方との連絡調整などもやりました。
最初のキャリアが公務員の場合、定年まで働く方が多いのですが、時代が変わる中で公務員以外のキャリアを選択する方も増えてきて、私も新しいチャレンジをしたいと考えPlug and Play Japanに入りました。
ーーなぜPlug and Play Japanを選んだのでしょうか。
Taiki:前述した通りコンサルティング会社で学ぶことは多かったのですが、永続的に働く難しさを感じ、エージェント経由でPlug and Play Japanを紹介してもらいました。
最初の面談でCOOの内木と話したのですが、大学やゼミも同じだったということが判明し、意気投合したことを覚えています。
その後すぐに代表のPhillipも交えて食事に行ったり、Plug and Play JapanのYear End Party(忘年会)にも参加したりする中で、カルチャー面でも自分にフィットしそうだと感じました。
前職であるスタートアップでは、経営陣として自分が1つミスをしたら大打撃になってしまう可能性がある一方で、1つ成功したら会社が大きく成長できる可能性もあるわけです。そのように自分で組織を経営する醍醐味を経験した中で、コンサルティング会社ではアドバイスがメインとなり、なかなか企業の”中”に入って手を動かせないもどかしさを感じ、もっと陣頭指揮を取りながら会社を動かしていくワクワク感をもう一度味わいたかったという思いがありました。そのためコンサルティングのようなスケールを持ちつつ、実際に事業を持っている企業で経営視点を持ちながら挑戦できる環境を探していたところ、Plug and Play Japanと出会ったという感じです。
Emi:ずっと都市計画やコミュニティ形成に関わる仕事に従事したいと思っていたので、都市整備局ではない部署への異動時期がきた時に、自分はこのまま公務員を続けたいのか、自分が本当にやりたいことは何なのかを改めて自問自答してみたんです。その結果、民間企業も含めてまっさらな状態で新たなキャリアを探そうと考え転職活動をしました。また、タイミング的にも都市が変わり始めている時代だと感じていたんです。これまでになかったサービスが立ち上がってきたり、海外のサービスが日本に入ってきたりする中で、政府が急いで法整備をして規制が変わりつつあるという流れを見ていました。大手のプロダクトやサービスが永続的に繁栄するのではなく、新たに出てくるテクノロジーに国が合わせていく時代がくるんだろうなと感じていた中で、Wantedly経由でPlug and Play Japanの採用募集を見つけ応募してみたのがきっかけです。
最初は『ちょっと話を聞いてみる』を選んだのですが、そこからの採用スピードの速さには驚きました(笑)
とはいえ、他企業とも比較したかったので内定が出てから少し検討期間をいただきました。複数社比較しましたが、スピード感や自分がやっていることがすぐ結果に見えるような環境に魅力を感じ、全く違う環境に身をおこうと考え、Plug and Play Japanに入社を決めました。
ーー実際に働いてみて、Plug and Play Japanの良いと思うところはどこでしょうか?
Taiki:非常に合理的な考えの人が多いところかと思います。私利私欲で動いたり、恣意的な発言をする人がおらず、やるべきことをやり論理的に話をすれば話が通るメンバーが揃っているので、仕事をするうえで非常にやりやすさを感じます。意見が異なっても、とりあえず話は聞いてもらえるという環境があるのは良いですね。
Emi:多様なバックグラウンドを持っているメンバーが多いことが魅力だと思います。多様性があるからこそ、考えが柔軟だったり、絶対的な正解がない分それぞれの知見を持ち寄って解決策を全員で考えていくようなカルチャーがあるのが良いなと感じています。否定から入る人や、既存のやり方に固執する人もいないですね。
ーーやりがいを感じる瞬間とはどういう時でしょうか。
Emi:現在、東京・京都・大阪でインターン生も含めて合計70名ほどのメンバー(2022年8月時点)が働いていますが、全員の顔ややっている仕事が分かる規模感の中で、自分がやった仕事に対してダイレクトにフィードバックや反応をもらえることに非常にやりがいを感じます。
仕事柄、幅広くメンバーを関わるのでそれぞれのメンバーの動きや表情などを肌感覚で感じながら業務改善をし、その改善が感じられるのが楽しいですね。
一方で毎日同じ仕事をやっているわけではないので、その都度必要なメンバーがチームを巻き込みながら、最適解を見つけ出していかなければいけない点は、面白い反面、大変な部分でもあります。
Taiki:Emiさん同様、自分がやったことのインパクトが直接目に見えて分かるのが大きなやりがいにつながっていると思います。横串で組織全体を見ながら、何もないところから作り上げていく工程はやりがいがあります。
他方、どの組織にも起こりうることですが、組織が大きくなるにつれ成長痛の一つとしてセクショナリズムのようなものが出てくることがあります。全体最適と部分最適のコンフリクトが生まれた時に、調整しながら一つのビジョンを到達するのは大変ですね。
何事もそうですが、個の力がどれだけ高くとも、指示命令系統が統一されておらずチームとしてビジョンに向かって団結して走ることができなければ弱い組織となってしまいます。そのため、組織全体として各チームの意向を汲み取り調整することは大変なものの、Plug and Play Japanとしての組織力を強めていくうえで必要なことなのでやりがいも感じています。
ーーこれから一緒に働く人へメッセージをお願いします。
Emi:これまでの経験を活かしたうえで入社される方には、培った知見を存分に活かしていただきつつ、非常に変化に富む業界・組織でもあるので、自分の価値観を大切にしながら、さまざまな価値観に触れることを楽しんでもらいたいなと思います。
また、これまでのキャリアとは異なるポジションで入社される方は、新たな経験を積んでいただくことになると思うので、「吸収力」が一つのキーポイントであり強みにもなると思います。
いずれにせよスタートアップ・エコシステムという世界の中で、情熱を持ちながら楽しんで働いてもらいたいなと思います。
Taiki:「とりあえずやってみよう」という精神で考えながら走れることが重要だと思います。例えば従業員数が100〜200人になったとしても、企業規模としては大きく成長しているように見えますが、意外に社内はまだまだカオスな状況が続いていることが想定されます。そのような状況の中で、ボールを持って走りながらPDCAサイクルを高速で回せる、執行能力が高い人が活躍していけると思います。
もう一つは、もっとメンバーの多様性を一層広げていきたいですね。少しやんちゃな人がいても良いと思うんです(笑)なので、少しでもPlug and Play Japanに興味を持っていただけたのであれば、ぜひ気軽に連絡をしてもらいたいなと思います。
ーー最後に将来のビジョンについて教えてください。
Emi:私自身、入社当初は総務全般を担当するOffice Mangerでしたが、これまでの3年間でMarketing領域やイベントオペレーションなど幅広く経験させてもらいました。これまでの経験を活かしつつ、これからはカルチャーを育てていくような役割を担っていきたいと思います。また組織開発をしていくようなポジションはまだ正式にはないので、自分で道を開拓していきたいと考えています。
Taiki:私からは一言。動物園のようにさまざまな個性を持ったメンバーを増やしつつ、一体感を持った強い組織を作っていきたいです!