株式会社テクタードは、2022年3月1日に就労移行支援事業所ルーツ藤沢をオープンさせました。
実は、テクタードさんのメイン事業は神奈川でスクールIEという塾の運営。なぜ、塾の運営だけでなくルーツを開業し、福祉事業での就労移行支援事業所を始められたのか。その経緯や想い、こだわりを株式会社テクタードの代表取締役、久保田さんにお話を伺いました!
プロフィール
久保田 耕司 くぼた こうじ
法政中学、法政高校を卒業し、関東大学へ。卒業後、ヨドバシカメラで新店舗の立ち上げ担当、退職後は飲食店の立ち上げなどを経て、株式会社テクタードへ。現在はテクタードの代表取締役として様々な事業を運営している。
自らの苦悩を糧に変え、「人の役に立つ」ことで社会に貢献する
本日は、よろしくお願いします!まずは、簡単な自己紹介をおねがいしてもよろしいでしょうか?
はい。株式会社テクタード代表取締役社長の久保田と申します。
大学卒業後、家電量販店に勤務し、その後父親の会社であった株式会社テクタードに入社をしました。
現在は、株式会社テクタードで、教育や飲食の事業を行なっています。この度、新規事業として、就労移行支援事業所ルーツ藤沢をオープンすることとなりました。
株式会社テクタードは、元々教育や飲食の事業をされている会社なのですね!
はい。今は教育事業と飲食事業を行なっていますが、私が入社した当初は電子機器の組み立てや医療機器部品の製造などを行なっていました。
そこから、リーマンショックなど経済の流れが変わったことをきっかけに事業転換をして、今の事業を行なっている形になります。
今は、学習塾を神奈川県を中心に6店舗運営をしています。
学習塾は、独自の判断方法でその生徒にあった講師や学習方法、教科書を選び、生徒の個性に寄り添った指導というのを心がけています。
元々、学生さんたちは一人一人違う個性があるので、それぞれが面白味を持って、興味関心を持てるような環境があれば良いと思っていました。それで学習塾をつくる上で、「楽しいから塾に行きたい!」と思ってくれる塾を目指して環境づくりをしました。知識としての勉強ではなく、自分の夢や目標を叶える手段にして欲しい、という想いがあって。
福祉事業進出への想い
今回、そんな想いを込めてやってきた学習塾から一転、福祉の事業にも進出されるわけですが、その心境をお伺いしてもいいですか?
実は、学習塾の経営を始めるときから福祉という選択肢も視野に入れていたんです。どちらも「人の役に立つ」という自分のやりたい部分ができることだったので。
塾の経営をする中で、様々な生徒さんたちに出会いました。自閉症やアスペルガーといった個性を持つ生徒さんたちにも出会う中で、「就労移行支援」という存在を知ったんです。
そういう子たちが今後社会に出るときに、どのようなアプローチがしていけるのだろうか?環境のせいで、できないと思っていることをできる!にしてあげることができるのか。
方法論ではなく、心の部分での支援ができれば……などと考える中で、テクタードの次の柱を福祉事業にすることで、結果的に今まで出会った子どもたちの誰もが働きやすい社会づくりの支援になるようなことに繋がるのかな、と。
そこから、就労移行支援事業というものを知り、就労移行支援事業は現在テクタードが行なっている学習塾の事業と共通点があるのと同時に、考えていた福祉事業を行うことができると考え、就労移行支援事業所の開設を検討し始めました。
元々塾でも子どもたちの夢や目標を実現するためのお手伝いをしていたので、それが福祉になって対象が大人になっても変わらないのでは、というところに行き着いたんです。
これから新たに福祉事業として「ルーツ」を作っていくと思うのですが、どんな場所にしていきたいですか?
やはり、塾でやっていた「夢や目標を実現するためのお手伝い」という考え方の延長線でやっていきたいですね。
就職という部分が夢や目標であるとすれば、それをルーツのツールを使って、利用者の人たちに寄り添いながら進めていけたらと思っています。
どんなメンバーが集まって欲しいと思っていますか?
自分のためではなく、人のために頑張れる人が集まってくれたらと思っています。
営利団体なので、もちろん売り上げや数値的な目標はありますが、それが達成できなかったからといって責めるような風土ではなく、しっかりと一人一人の考えや状況、理由を加味した上で一緒にいい状態を作っていけたらと思っています。
自分自身、会社員時代や学生時代にこうだったら良いな、と思っていた部分を自分の組織では実践しています。
「人の役に立つために頑張れる」という根本を一緒に大切にできる人たちと、ルーツを盛り上げていきたいです。
やはり久保田さんの中で「人の役に立つ・人のために頑張れる」ということがやはりどの事業になっても根本になっているのですね。本日は貴重なお話しありがとうございました!