こんにちは。一般社団法人まちづくり西都KOKOKARAの田上沙慧美です。
宮崎県西都市のまちづくりに取り組む弊社は、会社自体もまだ4期目と若い会社。私は街中のマルシェと観光コンテンツ開発のマネージャーとして事業を推進しながら、今年から地域商社事業部(地域商社・観光・マルシェ・マーケティング・情報発信を含む)全体のマネージメントをさせてもらっています。
全国には約1700の自治体。熊本県出身の私が、就職をきっかけに縁もゆかりもない宮崎県西都市に来てちょうど2年が経ちました。
「地元じゃなくてもいい」からこそ、選んだ場所で意味を育てる
前職では福島県で地域おこし協力隊をしていたと思ったら、今度は宮崎…?
ずっと「地域活性化って地方どこでもできるじゃん。地元じゃダメなの?」と、周りの友人や知人、初対面の方から必ずと言っていいほど言われてきました。
実際、街の方から感謝の言葉をいただくこともありますが、正直に言えば、西都に特別な思い入れがあったわけではありません。私は地域貢献の意識も西都に対するこだわりも正直なくて、人生のテーマと合致する仕事を叶えるために西都を選び、弊社が私の目的やワークスタイルに合っていたから。というのが西都のまちづくり会社で働く一番の理由だったりします。
正直なところ、全く同じ仕事が熊本にあったら、熊本で働いていたと思います。
全国1700ある地域の中で、最初から“自分にとって特別な地域”なんて、地元や関係人口でもなければ、なかなかありません。私も今でこそ事業を通して西都の街の人と仕事をすることで「この人の力になりたい」「西都で作った事業をこうしていきたい」という思いは沸いているので、私にとって西都が“特別”な地域になってきていることを感じながら、愛着は後から育てるものなのだとつくづく思いました。
今日は、あえて西都市で、私がまちづくりに関わり続けている話を書いていきたいと思います。
西都との偶然の出会いとパーパスを重ねて“最適解”にする
高校卒業後、大学進学を機に地元熊本を離れ、就職活動時も、当たり前のように東京で就職しました。
社会人になってからは、転職を機に2~3年のスパンで住処を移しながら、仕事についても教育関係の企画職からアフリカで地域産品の商品開発、ハウスメーカーの総務・人事、自治体で着地型観光の企画運営など、専門性のないキャリアを歩んできました。
点のキャリアに見えるのですが、私の選択として大事にしている仕事観の軸が2つあります。私のパーパスの実現と自分のスキルを活かせるのが、まちづくりという仕事であり、ワークスタイルに合っている弊社が偶然西都の会社だった。それが、今の私の現在地です。
1. “人の暮らしの豊かさ”
私のキャリア選択の中心には、「人が自分らしく暮らす、豊かに生きることに繋がる仕事をする」というテーマ(パーパス)があります。もちろん“豊かさ”の定義は人によって違うので、あくまでオプションを提供する感覚で…
世の中にある仕事は、何らかの形で暮らしを豊かにする仕事に当てはまると思うのですが、自分の視点や価値観のフィルターを通して、アプローチしたい「角度」に合致する会社・仕事が今までの選択基準になっていて、
例えば、前職の場合は“田舎で内省できる学びのツアーを作りたい”など、「私は、こういう面から人の豊かさを造りたい」「これがあれば、豊かになりそう」という仮説立てながら、働いてきました。
今は、社内で観光事業のマネージャーをさせてもらっているのですが、観光資源が豊富とは言えない西都市が観光で生き残るための文脈として“人生の原体験”にアプローチするコンテンツ開発とブランディングを進めており、原体験というキーワードも、「人がどう豊かに生きるか」が根っこにあります。
2. “新しいモノ・コトを作って走らせる仕事”
天性の飽き性の私。これまでの上司も私の性格や適性に気づいていたのか、“大小関係なく0→1”の仕事を任せてもらうことが多かったのです。とにかく何かしら形にして、走り出させることが好きなので、新しいことを立ち上げ、立ちはだかる課題を解決しながらコトを前に進めていく仕事ができること、事業に私の想いを乗せて作り込める余白(裁量)がある程度任せてもらえるフィールドが最も私に合った職場だと感じるようになりました。
まちに膨大な課題がある中で、弊社が西都市から受託する事業もどんどん増えて毎年新たな課題を貰い、組織も成長して管理の仕事生まれたり、事業も会社も常に怒涛のスピードで前に進んでいるので、毎年新たな気分で仕事を楽しんでいます。入社段階ではこんなに目まぐるしいなんて思ってもみなかったので、“飽き性”かつ”難しい0→1ほど燃える”私にとって、結果的に最適解以上の大正解の選択になりました。
課題だらけを楽しもう
私がまちづくりに携わり続けるモチベーションの根源は、純粋に私のパーパスと親和性が高いことと、私のワークスタイルと相性がいいからです。
地方は、モノもコトも不足し、課題が山積みです。しかも、その課題は地域によってまったく違う。
似たような問題に見えても、土地や文化、人が違えば、解決の方法も変わってきます。
だからこそ、簡単に“コピペ”では解決できない。そこが面白さでもあります。
弊社は西都市唯一のまちづくり会社で設立4期目。手が付けられていない余白はまだまだ沢山残っていて、いまからスタートしても様々な事業を動かしていけます。また、市役所からの出向職員も在籍しており、市と連携したダイナミックな動きも可能です。
街の事業や人を相手にしているので、上手くいかないことも多々ありますが、課題に対してトライアンドエラーを繰り返し細やかに改善しながら、半歩でも1歩でも、コトを前に進めるために走り続けなければならない仕事が、だからこそ、面白い。
正直、大変なことも多いけれど、私にとってはこの上ないキャリアのフィールドだと思っています。
もっと前に進むために、仲間を募集中
観光事業に手を入れ始めて1年…。できること、やりたいことが、まだまだ沢山湧いてくるのですが、一人ではなかなか手が回らなくなってきました。今は、西都観光を一緒に前に進める仲間と出会えるのを楽しみにしています。
観光ディレクター 募集