事業開発部の中心メンバーとして活躍している白水さん。
Wewillに入社するまでは大手企業で安定したキャリアを歩んで来られました。
何故安定したキャリアを手放し、Wewillで未経験のITコンサルタントに挑戦することにしたのか。またどのように未経験からキャリアを築き上げているのか。
本インタビューでは、白水さんのキャリアストーリーとともに、事業開発部での業務ややりがいについて聞きました!
プロフィール|白水 貴太(しろうず たかひろ) 事業開発部 ITコンサルタント/DXデザイナー(33歳・入社6か月※インタビュー当時)
前職:CCCで書店店長・蔦屋図書館PM → カメラのキタムラグループ会社で経営企画
安定を手放した理由――「本当に自分のことを考えてくれている」
ーー 白水さんは蔦屋書店の店長から、TSUTAYA図書館の営業・プロジェクトマネージャー、そしてカメラのキタムラのグループ会社で経営企画をされていたんですね。かなり安定したキャリアだったと思うのですが。
白水:そうですね。経営企画って、会社の数字を見て戦略を練る仕事で、それなりに責任もやりがいもありました。でも、どこか「本当にやりたいことって何だろう」ってモヤモヤがあったんです。ビジネスは分かるけど、ITの世界ってどうなってるんだろうって。
ーーそのモヤモヤが転職のきっかけに?
白水:実は転職活動を始めたときも、正直迷いだらけでした。スタートアップって不安定そうだし、IT分野なんて全くの未経験。面接でも「本当に大丈夫なのかな」って気持ちが顔に出ていたと思います。
でも、面接で言われた言葉が印象的で。「ぜひ来てください!」ではなく、「しっかり自分と向き合って、本当に合うと思ったら来てほしい」って。むしろ一歩引いた感じで。それが逆に「この人たちは本当に自分のことを考えてくれているんだな」と感じられたんです。
ーー押し付けがましくない姿勢だったと。
白水:はい。「ビジネスとITをつなぐ役割になりたい」と話したら、「プロジェクトマネジメントとエンジニア両方やるっていう新しい活躍の仕方はどう?」って提案してくれて。書店の経験も、営業・PMの経験も、経営企画の経験も、「点と点がつながって、必ず線になる」と言ってもらえました。自分の過去を否定されるのではなく、活かせるって言ってもらえたのが決め手でした。
事業開発部第一号の現実――「毎日が未知との遭遇」
ーー実際に入社されて、事業開発部第一号としてどのような日々を送っているのでしょうか。
白水:一言で言うと「毎日が未知との遭遇」ですね(笑)。
主に2つの軸で動いているんですが、1つは製造業を中心とした中小企業様のDX伴走支援。プロジェクト全体のマネジメントから、お客様との業務ヒアリング、要件整理、システム設計、実装、テストまで一貫して関わらせてもらってます。
もう1つが組織開発。創部1年未満なので、「この部署がどうあるべきか」を上長と一緒に手探りで作っている感じです。このインタビューもまさに、部署の働き方を言語化してみて、求職者の方にも伝えられたらいいねという話からスタートしました。
ーー具体的にはどのようなプロジェクトを?
白水:今進行中のプロジェクトで印象的なのが2つあって。1つは販売管理システムの構築です。お客様がExcelの見積書、注文書、請求書でもう限界という状況で(笑)。営業の見積作成から承認、受注まで一つのシステムで回せるように設計しました。
もう1つは経理業務のシステム化。お客様の経理チーム5人の方と月3〜4回、膝を突き合わせて議論してるんです。私、経理なんて全くの素人なんですが、「一緒に理想のシステムを作ろう」という感じで、まるで同じ会社の仲間みたいな関係性を築けています。
ーー未経験の分野でも、お客様と対等に話せるものですか?
白水:最初はドキドキでした。でも、お客様も「完璧なシステム」を求めているわけじゃなくて、「今の困りごとを解決したい」んですよね。だから私は「分からないことは素直に聞く」「一緒に考える」姿勢を大切にしています。
先日も「これまでモヤモヤしていたことがクリアになった」と言っていただけて。技術的な知識より、相手の立場に立って考える力の方が大事なのかもしれません。
リリース直前の緊張と手応え――「作り直しになったらどうしよう」
ーー先ほどのプロジェクト、現在の進捗はいかがですか?
白水:販売管理システムは、現場の「もう一歩こうしたい」という細かい要望を調整しながら最終段階に入ってます。"使い勝手"って数値で測れないので、現場の方と何度も対話を重ねてUIを磨いている感じです。
経理システムの方は、ロジックは組み終わって、今度実際の数値を入れて検証するんです。これがドキドキで(笑)。「めっちゃ間違ってたらどうしよう、作り直しになったらどうしよう」って。
ーー半年でそこまで形にできるものなんですね。
白水:正直、自分でも驚いています。でも、どちらもまだリリース前なので、本当の評価はこれからですが、"ゼロから1"を生み出す手応えは確実に感じています。お客様の業務が実際に変わる瞬間を見られるのが、今から楽しみだなーと日々感じています。
一人経営者のような働き方――「自分をコントロールする醍醐味」
ーー働き方についてお聞きします。フルフレックス、フルリモートということですが、実際はどのような形なのでしょうか?
白水:本当に「一人経営者」みたいな感覚ですね。何時に起きて、いつ仕事を始めるかを全部自分で決められる。ただ、これって人によって合う合わないがあると思うんです。
私の場合、メリハリをつけるために朝は上司と1on1の時間を意図的に設けました。強制的に業務をスタートできる仕組みを自分で作ったんです。自身にあったベストコンディションでパフォーマンスを出すために、リフレッシュの時間は自分で調整できます。
ーー自己管理が求められる環境ですね。
白水:そうですね。逆に言うと、全て自分次第。確かに時間的な制約は少ないかもしれませんが、その分責任と結果、質の良いアウトプットが求められるんです。自分をコントロールできる人には最適の環境だと思います。「今日は調子が悪いな」と思ったら休息を取るし、「今日は集中できそう」と思ったら一気に進める。この自由度は、前職では絶対に味わえませんでした。
毎朝1時間の習慣――「雑談から生まれる学び」
ーー学習面ではどのようなサポートがあるのでしょうか?
白水:入社して3ヶ月間、毎朝1時間を学習時間にしてもらいました。基本情報技術者試験の内容を小分けにして教え合ったり、進行中のプロジェクトについて壁打ちしたり。でも一番印象的だったのは、最後の10〜15分の雑談タイムです。
ーー雑談も学習の一部として?
白水:『デンマーク人はなぜ会議より3分の雑談を大切にするのか※』という本をチームで読んで、「これ素敵だな」と思って取り入れてみたんです。プライベートな話から始まって、「そういえば昨日のあの件、どうでした?」みたいな流れで仕事の話になることが多くて。
※参考:デンマーク人はなぜ会議より3分の雑談を大切にするのか | Amazon
堅苦しくない環境だからこそ、「分からないことは分からない」って素直に言えるし、疑問が積み上がらないんです。確立された研修制度はまだありませんが、「学びたい」と声を上げれば、チーム全体が向き合ってくれる。それが一番の財産かもしれません。
技術への挑戦――「好奇心さえあれば、どこまでも」
ーー技術的な不安はありませんでしたか?
白水:正直、最初はかなり不安でした(笑)。でも、実際に働き始めてみると、むしろその不安が和らいでいく環境だったんです。
一番大きかったのは、システム全体を一気通貫して見られることですね。普通だと「フロントエンドだけ」「データベースだけ」って部分的になりがちですが、ここではお客様の要望から設計、開発、運用まで全体の流れを理解しながら仕事ができる。だから「自分が今何をやっているのか、なぜこの作業が必要なのか」がスムーズに理解できるんです。
それに、分からないことがあっても上長をはじめ、チーム全体で「みんなで学んでいこう」というカルチャーがあるので、聞きやすい雰囲気なんですよ。学習することで理解が深まっていく実感もあって、気がつくと不安よりもわくわくすることの方が多くなっていましたね。
未経験から入る人にとって、これって本当に恵まれた環境だと思います。
ーー新しい技術への取り組みはいかがですか?
白水:新しい技術へのチャレンジが本当に早くて。Claude、GPT、Devin、MCPとか、「あ、これ面白そう」って話になると、本当に2日後には検証環境が用意されてます(笑)。失敗しても「いい勉強になったね」って感じで、どんどんトライ&エラーできる雰囲気があるんです。
技術的なことは先輩やエンジニアがサポートしてくれるし、「分からないことは分からない」って素直に言える環境。むしろ好奇心さえあれば、こんなに色々な技術に触れられる環境って珍しいと思います。
お客様との向き合い方――「真の課題を見つける喜び」
ーーお客様との関わりで、特に意識していることはありますか?
白水:大きく2つあります。1つ目は、お客様が真に困っていることは何かを考え続けること。表面的な要望の奥にある本質的な課題を、言語化→構造化→優先度付けするプロセスを常に意識しています。
2つ目は、誰に何を伝えるかということ。経営レベルの方には「企業の中長期的成長にどう寄与するか」を、現場の方には「日々の業務がどう楽になるか」を。同じシステムでも、伝える相手によってメッセージを変える必要があるんです。
ーーコミュニケーションの難しさもありそうですね。
白水:この部分はまだまだ修行中で、上長に助けてもらうことも多いです。でも、お客様と一緒に「これまでモヤモヤしていたことがスッキリした」という瞬間を共有できたときの達成感は格別ですね。
技術を作ることも大事ですが、お客様の業務をその後10年変えられるような仕組みに携われる、そこに誇りを感じますね。
未来への挑戦――「非エンジニアでも開発できる世界を」
ーー今後挑戦したいことについて教えてください。
白水:大きく2つの夢があります。1つ目は、生成AIを真の意味で使いこなして、お客様の事業価値を生み出す仕組みを作ること。単なるチャットボットではなく、お客様のビジネスの中核に埋め込む。
例えば製造業なら、「最適なコスト計画」と一言伝えるだけで、過去の履歴から最適な部品仕入れ計画とコスト構成を提案してくれる。そんな世界ができたら、お客様の事業が劇的に変わると思うんです。
ーー2つ目は何ですか?
白水:開発における考え方をアップデートしたいんです。AIツールを活用して開発プロセスを体系立てて、非エンジニアでも最低限の知識があれば、どんどん開発できる世界を作りたい。
私自身、元ビジネス側の人間だったからこそ思うんです。「もっと開発を標準化できれば、ビジネスの現場にいる人たちが直接システムを作れるようになる」って。標準化によって開発のハードルが下がれば、世界はもっと便利になっていくと本気で信じています。この想いを実現するための環境を、同じような立場の人たちと一緒に作っていきたいんです。
ーーかなり壮大なビジョンですね。
白水:でも、本気で実現できると思ってますし、今まさにその実現に向けて動いています。こんな世界の実現にワクワクする人、一緒に挑戦したいと考えてくれる人がいたら、ぜひ一緒に創っていきたいですね。
転職を迷う人へ――「選択を明確にした瞬間、世界が動き始める」
ーー最後に、転職を検討している方にメッセージをお願いします。
白水 「自分はどう成長したいのか」「何をしているときに一番楽しいと感じるのか」「自分の得意なことって何だろう」
――そういうことを、徹底的に自分に向き合って言葉にしてみてください。私も最初は不安だらけでした。でも、自分の軸を明確にした瞬間、周囲は想像以上のスピードで動き始めるんです。
私は店舗運営や経営企画というまったくITと関係ない畑から、半年で2つの業務システムを立ち上げる途上にいます。技術的な知識はほぼゼロからのスタートでしたが、「なぜやりたいのか」が明確であれば、周りが全力でサポートしてくれる環境がここにはあります。
ーー不安を感じている方も多いと思うのですが。
白水:不安は当然だと思います。私だって今でも「本当にこれで大丈夫かな」って思うことはありますから。でも、5年後にワクワクできる未来を描いて、その未来に向かって今日の行動を決めてみてください。
冒頭で話したように、しっかり自分と対話して、ビビっときたら一緒に創りましょう。一歩踏み出せば、想像以上に世界が動き始めますよ。
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