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ドットゼロのワークショップ|『beの肩書き』で自分自身を再発見する



ドットゼロ 専務取締役でアートディレクターの比屋根です。
今回は、外部講師をお招きして2024年9月に行なったワークショップについてレポートします。参加者は弊社のスタッフ15名、場所はドットゼロのレセプションルーム。自分自身を再発見できるとても有意義なワークショップとなりました。

なぜワークショップを行うのか?

日々の業務に専念していると、「自分が何をしたかったのか」「なぜこの仕事を選んだのか」という大切なことを見失いがちです。繁忙期には働くことの本質が見えなくなってしまい、モチベーションの低下やキャリアの方向性の喪失につながるケースも少なくありません。
そこで、弊社では「自分の本質」を知る機会として、外部講師の方を招いて『beの肩書き』というワークショップを開催することにしました。

今回のワークショップのテーマ『beの肩書き』

今回のワークショップは、兼松佳宏氏の書籍『beの肩書き』の内容に沿って進行されました。ここで簡単に、その内容について触れておきます。

beの肩書きとは、自分自身の姿勢や「どう在りたいか」を言語化したものです。beの肩書きを説明するために、「doの肩書き」も合わせて紹介します。doの肩書きとbeの肩書きは、個人のアイデンティティと職業を表現します。
doの肩書きは一般的に使われる肩書きで、その人が「何をしているか」つまり職業や役職を表します。例えば、「デザイナー」や「運転手」「部長」などです。
一方でbeの肩書きは、その人が「どのような人であるか」を表現します。これは個人の本質的な特性や価値観を示す肩書きです。例として、「勉強家」や「気配り上手」「盛り上げ役」などが挙げられます。beの肩書きは個人の内面や本来の自分を表現するため、必ずしも職業と関係しません。

beの肩書きを見つけることで自分らしく生きることができ、キャリアの選択や人生の方向性を決める際にブレにくくなるとされています。人によっては、doの肩書きが複数あることもあります。しかし、beの肩書きは「自分の核心」を示す、ずっと変わらないものなのです。




ワークショップ開始「偏愛マップ|あなたの “好き” は何?」

早速ワークショップ開始です。まず、宿題としてそれぞれが事前に作成した「偏愛マップ(自分の好きなものや興味があるものを視覚化したもの) を3人一組のグループで共有しました。作成手段はあえて指定されなかったため、手描きの物、テキストベースの物、イラスト付きの物と、その表現方法にも個性が感じられました。

それぞれ作成した偏愛マップを見せ合い、グループ内の2人に説明します。書いたものをアウトプットするこの時間は、自己理解を深めるとても良いきっかけになりました。中には、時間をオーバーしてしまうほど熱心に語り合うチームも見られました。



ユーダイモニアとへドニア|自分のユーダイモニアを知る

次に、「ユーダイモニア」と「へドニア」という2つの幸せの概念について説明を受けました。ユーダイモニアとは、絵を描くことなど、時間を忘れるほど熱中してしまうような能動的な幸せを指します。
一方、へドニアは欲しかった商品を手に入れる、YouTubeを観るなどの受動的な幸せのことです。自分のbeの肩書きを見つけるためには、へドニアよりもユーダイモニアを追求することが大切とのことでした。


その説明を踏まえ、次は配られた肩書きや職業が羅列されたリストで、思い入れのあるものに丸を付けまていきます。リストが分類分けされていたので、自分が「国語的な人間なのか」「理科的な人間なのか」など、自分自身を客観的に捉えることにつながりました。
その後、チーム内で丸を付けた肩書き・職業について、なぜそれを選んだのかという理由を含めて説明、共有しました。


自分のヒストリーを書き出す|自身の半生の棚卸し

次に、「beの肩書きヒストリー」の作成に取り組みました。自分の人生を4つの章に分け、各章のタイトルと出来事を書き出します。章の分け方に決まりはなく、自身の人生の転機に合わせて作ってよいとのことでした。
私は、上京や価値観の変化などの転機を中心に章を組み立てたのですが、スタッフそれぞれ異なる区切り方をしていて興味深かったです。この作業は約15分間、1人で黙々と行いました。


その後、グループ内で1人ずつ自分のヒストリーを、それぞれの章に沿って説明しました。語り手以外の人は、聞き手とメモ係(質問係)に分かれて傾聴します。
聞き手は質問などはせず、ただ相槌を打って聴くことに集中し、メモはメモ係に任せました。8分間の語りと2分間の質問タイムを通じて、自分の人生を振り返り、他者と共有することはとても貴重な経験でした。


メッセージカード交換|自分の『beの肩書き』とは

最後に、お互いのヒストリーを聞いて感じたことをもとに、相手の『beの肩書き』をカードに書いて贈り合いました。
カードには肩書きだけではなく、人によってはサブコピーやメッセージも添えます。とくにサブコピーには実に個性豊かな表現が見られ、個々人の独特なセンスが光っていました。私が受け取ったカードには、意外な一面が指摘されていて、新たな自己発見につながりました。このカード交換を通じて「自分は人からこういう風に見られている」ということを知る機会となり、自分のbeの肩書きについて深く考えさせられました。

最後は全員分の贈られたカードを机に並べました。名前は書いてないにも関わらず「これは○○さんのカードかな?」「この表現は独創的!」などの意見が飛び交い、とても盛り上がりました。


自分自身の本質や使命感に気付く貴重な機会に

ワークショップの締めくくりとして、アンケートを行いました。
さまざまな感想がありましたが、共通していることとして「仕事のしやすさにつながると思う」や「人から言葉をもらえて嬉しかった」などの意見が見受けられました。

また、ワークショップを通して、普段の生活ではなかなか意識しない「be」の視点に触れ、自分自身の本質や使命感に気付くことができたことは、今後の仕事や人生に大きな影響を与えるものと感じました。スタッフの意外な一面を知れたことも嬉しかったですし、チームワークの向上につながると思いました。
ワークショップ『beの肩書き』は、日常を離れて自己と向き合う、大変貴重な機会となりました。


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