株式会社CiiKにてライフスタイルブランド「RETOUCH」アパレルや、韓国事業の「WELCOME TO JUNCTION」をリードする取締役COOの江原輝。
大学在学中にCiiKと出会い、業務委託として関わり始めてから数年。「RETOUCH」のSNS運用から始まり、大人男性向けメディア「大人男子ラボ」の立ち上げ、韓国事業の「WELCOME TO JUNCTION」立ち上げなど、数々のプロジェクトを推進してきました。
華やかに見えるブランドや発信の裏側で、どんなことを考え、どんな壁を乗り越えてきたのか。
そして今、どんな組織をつくろうとしているのか。
江原の言葉から、CiiKという会社の輪郭を紐解いていきます。
社会人経験ゼロで、CiiKに飛び込んだ
ー 自己紹介も兼ねて、CiiKに入社するまでのことを教えてください。
江原:大学卒業と同時にCiiKに入ったので、いわゆる一般的な社会人経験はありませんでした。
大学3年生くらいから、友人と一緒にSNS運用の仕事を個人事業主としてやっていました。
その時期は就職活動中で、大手企業で「自分の人生がどこに転がるかを自分で決められないこと」にどこか引っかかっていて。
もちろん、自分でやる方が大変なのはわかっていました。でも、「誰かに人生の選択を委ねるより、自分で選んで、自分で積み上げていく方を選びたい」と思いました。
そのときに改めて考えたのが、「自分は人生をかけて何をやりたいんだろう」ということでした。
昔から身だしなみが好きだったり、文化をつくることに惹かれたり、大きな挑戦をしている人に魅力を感じたりしていて。このような自分の価値観を照らし合わせたときに、「身だしなみの文化を創る」ことを掲げていた、CiiK 代表の宮永の近くで何かに関わることが、自分にとってすごく自然な選択肢になっていました。
視聴者だった自分が、CiiKと出会うまで
ー CiiKや代表 宮永さんを知ったきっかけは何だったんですか?
江原:宮永のYouTubeです。イチ視聴者として見ていました。
もともと、身だしなみやスキンケアが好きだったので、RETOUCHも使っていましたし、髪型やスキンケアのハウツーも宮永のチャンネルを見て勉強していました。
ー そこから、どのようにして関わることになったのでしょう。
江原:InstagramのDMで、かなり長文のメッセージを送りました。
返信はすぐには返ってこなかったので「まあ、僕みたいな人はたくさんいるよな」と思っていたんですが、その後に宮永のストーリーズで「SNS関連できる人募集します」という投稿が上がったんです。
それを見た瞬間に「絶対自分がCiiKに必要じゃん」と思って(笑)、今度はGoogleスライドに自分のできることや、やりたい理由をまとめて、もう一度DMを送りました。
今思えばかなりしつこいんですけど、そのしつこさのおかげで一度話を聞いてもらえることになって。面談を重ねた結果、業務委託として関わることになりました。
最初の役割と、6人だった頃のCiiK
ー 当初どんな形で関わり始めたのでしょうか?
江原:最初は業務委託で、大人男子ラボ編集長の高橋とともに、RETOUCHのInstagram運用を担当していました。
当時はまだ大人男子ラボも立ち上がっていないタイミングで、会社全体で僕を含めてメンバーは6人くらい。渋谷のマンションの一室がオフィスでした。
ー 個人事業主として他の仕事も持ちながら、CiiKに関わっていたんですね。
江原:そうです。複数ある取引先のひとつがCiiK、という形でした。しかし、このような形態にも関わらず、宮永が「社会人経験も少ないだろうし、リモートだけじゃなくて週2〜3日は出社して一緒にやろう」と言ってくれたんです。
ずっと一人で仕事をしていて寂しさみたいなものもあったので、その提案はすごくありがたかったです。
当時のオフィス(スペースが限られており背中あわせで仕事をしていました笑)
SNS担当から、メディア、新規事業立ち上げへ
ー 入社から現在まで、どのように役割が変わっていったのでしょうか?
江原:かなり変化がありました。最初はRETOUCHのInstagram担当だったんですが、そこから「自分たちのコンテンツ力を活かしながらブランドも守っていくには、メディアが必要なんじゃないか」という話になって、そこから「大人男子ラボ」のメディア立ち上げが始まりました。
「大人男子ラボ」の初期のコンセプト設計や立ち上げに関わり、その後は自分も演者として出るようになりました。
さらに、美容室の展開をご一緒しているfifthさんのSNS立ち上げ、「RETOUCH」コスメの楽天のマーケティング、海外進出の検討、そして、韓国事業の「WELCOME TO JUNCTION」のメディア立ち上げまで。
さらには、メディア「それでも、美味いもん。」やフレグランス商品の「Tools8」のような新規プロジェクトまで、さまざまな仕事をさせてもらってきました。
今はCOOとして、各プロジェクトの推進や立ち上げ、売上最大化に向けた各事業の推進に関わっています。
華やかに見える仕事の裏で、常に緊張していた
ー さまざまなプロジェクトを経験する中で、当時はどんな想いで仕事に向き合っていましたか?
江原:最初は、社会人経験もない中で、とにかくがむしゃらにやるしかない、という気持ちでいっぱいでした。
外から見ると、僕らの仕事ってキラキラして見える側面もあると思うんですけど、自分ではそんな余裕は全然なくて。
朝起きても仕事のこと、昼はもちろん仕事のこと、夜も仕事のこと。
本当にずっと仕事のことを考えていて、友達や家族といるときも、頭の中は仕事のことでいっぱいでした。
考え抜く、やり抜く、それしかなかったです。
「成果さえ出せばいい」では通用しなかった
ー 個人で仕事をしていた頃と、会社で仲間と働くことの違いは感じましたか?
江原:めちゃくちゃ違いを感じました。
個人でやっていた頃は、正直どこかで「成果さえ出せればいいでしょ」と思っていた部分があったんです。
でもCiiKでみんなと働く中で、それだけではダメなんだと何度も気づかされました。
人と働くというのは、成果だけじゃなくて、相手の感情を汲み取ることや、どういうスタンスで向き合うか、思いやりを持つことがすごく大事なんだと学びました。仕事を通じて、人としての在り方を学びました。
ー ターニングポイントだった出来事はありますか?
江原:一番の変化のポイントは、数年前に宮永から受けたフィードバックです。
当時の自分はまだ“自分が成果を出せば良い”というスタンスで物事を見ていて、その視座に対して強く叱られました。
そのときは「なんでこんなに怒るんだろう」と思っていたんですが、ずっと考えていくうちに、問題は表面的なことじゃなくて、自分の考え方や仕事へのスタンスそのものなんだと気づきました。そこを変えないといけないと思ったんです。
その後、数ヶ月してから宮永に「あのときから変わったよね」と言ってもらえたことも含めて、自分にとって、視界が開けたような感覚がありました。
今の自分を動かしているもの
ー CiiKを通して仕事への向き合い方も変わってきて、今は何を軸に仕事をしていますか?
江原:取締役になってからは、自分が採用に関わったメンバーや、自分が声をかけて一緒に働くようになった仲間が増えてきたことで、考え方が大きく変わりました。
今は、自分のことだけじゃなくて、その人自身や、その人の周り、その人の家族も含めて、人生を預かる責任を感じるようになっています。
もちろん「守る」というだけではなくて、この会社で働くことで、その人が人としてもビジネスマンとしても成長して、また次の誰かに受け継いでいけるような状態をつくりたいと思っています。
自分がしてもらったことを、次の仲間に返していく。
それが今の自分にとって、とても大きなモチベーションです。
失敗しても、挑戦を諦めない会社
ー CiiKの文化として、大事だなと思うことはありますか?
江原:ひとつは、挑戦を簡単に諦めないところだと思います。
僕自身、韓国進出の事業に関わったときに大きな失敗をしました。当時、RETOUCHのコスメを韓国展開しようと動いていたのですが、確認の甘さからそもそも輸出できないことが、展開直前のタイミングで発覚したんです。
今思えばもっと早くしっかりと調べておくべきだった事項です。その時点ですでに仲間も巻き込んでいたし、専用アカウントも開設し運用していた。
韓国展開ができなくなったため、そこから事業をピボットしてIP事業にも挑戦したんですが、それも結果的にはうまくいきませんでした。
そのとき、宮永がずっと言ってくれていたのが「輝はどうしたいの?」という問いでした。
頭ごなしに「上手くいってないからこうしろ」と言うのではなく、自分がどうしたいのかを問い続けてくれて、その未来から逆算して今やるべきことを考えさせてくれたんです。
最終的に自分の口で「今回はやめて、こっちに集中します」と言えたのは、そういった宮永のコミュニケーションがあったからだと思っています。
だからこそ自分も、メンバーが本気でやりたいと思っているなら、すぐに止めるのではなく、どうすれば実現できるかを一緒に考えたい。
CiiKには、そういう挑戦を後押ししてくれる文化があると思います。
CiiKらしさとは何か
ー 働く中で、CiiKらしさを感じるのはどんなところですか?
江原:会社のミッションである「One Temperature」がちゃんと共通言語になっているところだと思います。
社内でも日常的に、「これってお客様の体温が上がるよね」「それはちょっと体温が下がるよね」みたいな会話が自然に出てきます。
それが、商品でも発信でも、イベントでも、意思決定の基準になっている。
これって簡単なことじゃないと思うんです。
言葉として掲げることはできても、その解像度をみんなが持って、判断にまで落とし込めている組織ってそんなに多くない。
CiiKは、一人ひとりが事業にちゃんと熱量を持っていて、その熱があるからこそ、お客様の体温も上がる。
この感覚は、人数が増えても絶対に失いたくないです。
CiiKのミッション「One Temperature」
仲間が輝く環境をつくりたい
ー これから個人として、そして会社として実現したいことを教えてください。
江原:個人としては、CiiKの熱量を保ったまま組織を大きくしていきたいと思っています。
組織を大きくすること自体が目的にはなりませんが、僕が入った頃は6人で、マンションの一室で働いていた会社が、今は15人になって、オフィスも変わって、ブランドもメディアも増えて、結果的に売上・利益も上がっている。
その景色が変わっていくこと自体に、すごくロマンを感じています。
未来を考えるときも、サービス単体のことというより、「CiiKらしい空気が詰まった場所で、生き生き働いている人が増えている状態」を想像することが多いです。
そういう場所から生まれるサービスやプロダクトは、絶対にいいものになると思っています。
そして社内外問わずに、仲間が輝く環境をつくりたいという気持ちが根底にあります。
HIPHOPから学んだ、自分が大事にしたいこと
ー “仲間が輝く環境をつくりたい”とはどういう感覚なのでしょうか。
江原:仲間が輝く環境をつくりたい、という想いは、僕が大好きなHIPHOPミュージックの影響が大きいです。
HIPHOPを好きな理由は、家族や友達・仲間とか、思想などを本気で大事にして、全員の想いを背負うだけでなく後輩たちをフックアップしていく文化がすごくかっこいいと思っているからです。
頑張っているけどやり方がわからない人や、いいものを作っているのにまだ評価されていない人、そういう人やものを、自分たちのノウハウを最大限に使って世の中に広げていけるようになりたい。
これは社内にも言えることで、社外の人やものだけでなく、社内メンバーのフックアップもどんどんできるように、僕自身が成長し続けていければと思っています。
RETOUCH studio | 大人男子を構築する、人生に欠かせない8つのモノ【8Essentials】
最後に | 変化を楽しむ仲間が輝く組織でありたい
ー 最後に、これからのCiiKの仲間たちに、どんなことを伝えたいですか?
江原:本当に、まだまだこれからの会社だと思っています。
だからこそ、自分たちで会社をつくっていく過程に関われる会社だと思います。
事業が成長して、人数が増えて、オフィスが移転していく。
そういう変化を一番近くで体験できるタイミングって、そんなに多くないと思うんです。
この過程を面白いと思える人、一緒にワクワクできる人にとっては、すごくいい環境だと思います。
短期で派手な成果を出したいというより、長期でコツコツ積み上げていくことを大事にできる人。
目の前のことを丁寧にやりながら、変化も楽しめる人。
そういう人と一緒に、これからのCiiKをつくっていけたら嬉しいです。