株式会社リアライズ創業ヒストリー第5話「自分の時間を生き自分の人生を手にいれるコツ」をお届けします。
2009年3月、WEBサイト経由での缶バッジの製作依頼が数件入ったおかげで数万円の売上をたてることができ、最初に立てた、
なんとかして月に2万くらいは稼がなくては!
という目標を達成することができました★事業開始から4ヵ月経ったの頃のことでした。
入ってきたお金をそのまま別サイズの機材購入費用に
当時は前金制で製作を請け負っていましたので、数件入ってきた依頼の製作代金の6万数千円はすぐに手元に入ってきました。
その金とバイト代(当時はフリーターでしたので)、をちょっと無理して足して、僕は別サイズの製作機材を買うことにしました。
缶バッジの機材は各サイズ毎に機材が分かれていて最初にかったのは直径25mmサイズの缶バッジがつくれる機材でした。
せっかく目標を達成したんだからプチ贅沢を・・・・なんてこと全く思いませんでした。
すぐにその上のサイズ、32mmの機材が欲しくなったんです。
というかむしろ新しい機材を買うことが自分へのご褒美のように感じられていたのです。
自分で起こした商売で成果をあげる、ということの魅力にハマりつつありました。
人に必要とされてることをあまり実感できなかった青春時代
少しだけ青春時代からの自分を振り返ると・・・
高校生の時に勉強では落ちこぼれてしまって、バンド活動に自分のアイデンティティを求めた。
大学には行かず(行けず)、俺には音楽しかないと音楽の専門学校に入学したはいいが1学期で退学、以降バンドをやりながらのフリーター生活。
お金を稼ぐ、ということはバンド活動の合間だったのでプライドも自覚も当然もてなかったし、都合が悪くなるとすぐに辞めてしまっていました。
バンドは一生懸命やってるつもりでした。
ただ、やってる側はいつでも満塁ホームランを打ってるつもりでも周りからは三振してるようにしか見えない。
バンド活動ってそういうことの連続でした。
バイト先でもバンドでも怒られたりダメ出しされたりすることの方が多かった。
以前の記事でも触れましたけど、僕は集団の中にあっても真ん中にいるタイプではなくみんなの行くところについていく、そんなタイプの人間でした。
商売の面白さを感じ始めた
そんな自分がゼロから起こした商売。
自分がいなければ全く世の中に存在しなかったもの。
全てを自分一人でまかなっていて全責任は自分だけにあるもの。
それで数万円も売上ちゃった。
感動的な出来事でした。
しかも
お金もらってるのに「ありがとう」って言ってもらえるんですよ。
キレイに仕上げてくれてありがとうございます!
ってメールを納品後にもらえた時は衝撃的でした。
苦労も喜びも全て自分1人で受け止める。
そんな初めての極めて刺激的な体験に対して明らかに興奮をしていました。
こちらの真心には真心が返ってくる、こちらの未熟さには叱咤が返ってくる。自分の在り方次第でこんなにも結果が変わるなんて・・・
商売ってなんて面白いんだ。
2009年春頃から僕はどんどん商売というものにハマっていきました。
忙しい中でも自分の時間を生きているという実感がもてる生活の始まり
月曜~金曜まで日中はバイトをし、夜は自宅で缶バッジ製作の副業をし、土日はライブをする。
少しずつ忙しい日々が始まりだしたのですが、忙しくてもただ缶バッジを製作するだけじゃなく、もっともっと忙しくなるように毎日宣伝することも必ずしました。WEBのこともデザインのこともお客様に叱られながらw勉強し続けました。
あとにして気付くのですが、その時僕はただ単に商売そのものに魅力を感じたというよりも、当事者意識を持ってものごとにあたること、そしてその結果得られるものがうれしくて刺激的で、とにかく楽しかったんですね。
僕は自分で商売を始めたことで当事者意識を持たざるを得ない状況に置かれたからこの感覚に気付くことができた。
この、当事者意識を持ってものごとにあたるということが仕事でもそれ以外の時間でも共通して最も重要なことだと今では自覚して生活をしています。
これが自分の時間を生き、本当の意味で自分の人生を手にいれる為の唯一の方法だと僕はこれらの経験で学びました。
それではこの「当事者意識を持ってものごとにあたること」は起業をした人しか持てないことなのか、というとそんなことはないと思います。
自分の時間を生きるためのコツとは
ちょっとしたコツをつかんで意識をすること、それだけで全てのものごとに対して当事者意識を持ち自分の時間を生きられるようにはなります。
そのコツというのは、
自分の意志で決めて行動をする(体を動かす)回数を増やす
ということです。たったこれだけのことです。
拍子抜けかもしれませんが、そのくらい簡単で誰にでもできることでいいんです。
例えば、
資料整理を11時までにやって欲しい
と上司から指示された時、それをそのまま遂行したのでは当然当事者意識はもてません。
ただ、
上司は11時と言ったけど絶対に10時45分までに終わらせよう。
こう思って仕事にあたっている時、人は自分の時間を生きることができています。当事者意識を持てている思います。
11時までにやる
この内容は上司に指示をされた受動的な命令と言えますが、10時45分までにやるという内容は自分が自分自身に課した能動的な命令と言えます。
世の中の多くの出来事は受動的なものがきっかけであることが多いです。その受動的な出来事を能動的にシフトした時に人は当事者意識をもてるようになります。
当事者意識をもって仕事にあたった結果として、
仕事早くて助かったよ!
なんて言葉をかけられたりしたら、当事者意識なくやっていて褒められることの何倍もうれしく感じられるはずです。
僕が商売を始めた時にお客さんから言われたお礼の言葉と同じくきっと自分に刺激を与えてくれる言葉となるはずです。
仕事でもプライベートでもこういうちょっとした心がけを増やしていくことでやらされてる時間が減っていき当事者意識を持てている時間が増えていきます。
人は、自分の意志で決めて行動をする回数を増やしていくことによって自分の時間を生きられるようになり、自分の人生を手に入れることができる。
これはきっとどんな人の身にも起せることだと思います。
少しビジネス本的な話になってしまいましたが・・・・。
そんなこんなで事業開始から半年くらい経った2009年春頃から、バイト・バンド・缶バッジ製作事業と、3足のわらじを履き自らをもっともっと忙しくなるように追い込んでいく日々が始まりました。
忙しくなるように、つまりもっともっと製作依頼をもらえるようになる為にどんなことをしていったか、そのあたりは次回の更新で。
乞うご期待!