Liberawareでは2025年4月に新卒一期生となる社員2名が入社いたしました!
創業メンバーとの座談会を実施し、Liberaware創業の背景を聞きました。
【参加者】
創業メンバー:(写真左手前から)野平・小川・池田・和田
新入社員:(写真右奥から)岡澤・山本
一同:よろしくお願いします!
―当社は代表取締役の閔さんと今回参加いただく4名の計5名が創業の中心メンバーとなります。皆さんは元々何をやっていて、どのように閔さんと知り合い、なぜ当社に入社したのでしょうか?
「新しく会社をつくると聞いて、面白そうだなと」
野平:技術開発部の野平です。システム目線で、ものづくりの全体設計をしています。当社への入社自体は私が先なのですが、ドローン業界に誘ってくれたのは小川さんなんです。元々は造船会社にいました。当時は地方に住んでいたので近所に広大な土地があり、そこで時間があるときに自作のドローンを作って飛ばす様子をFacebookにアップしていたんです。それを見ていた小川さんが声をかけてくれました。
実際に転職するまで1年くらいかかったんですが、その間に閔さんや和田さんなど一緒に働く予定だったメンバーが辞めると言い出して、誘っておいてそれはないだろうと(笑) でも新しく会社を設立すると聞いて、それはもっと面白そうだなと思って、当社に入社しました。
「Liberaware設立を知って、すぐに前職を退職した」
小川:成長戦略部の小川です。アプリケーション開発から始まり、展示会運営や当社第二の柱であるDX事業部署の立ち上げなどを経験し、今はまた新しい事業の軸づくりをしています。野平さんと池田さんは大学の同級生、閔さんと和田さんは研究室の直属の先輩です。技術開発部や成長戦略部には同級生がたくさんいて、今一緒に仕事ができています。一時期、閔さんと一緒に千葉大学に入り浸る時期があり、よくビジネスコンテストに参加していましたね。
当時千葉大学の研究員をしていた閔さんが「大きな原発関連のプロジェクトがあるから一緒にやらないか」と誘ってくれたんです。そのプロジェクトのために大学時代の友人に声をかけ、前職で集まったのがこのメンバーです。
閔さんが当社を設立したのは2016年8月ですが、私がそれを知ったのは同年12月くらいだったんです。設立を知ってからすぐに連絡し、前職を退職して入社しました。
「創業当初から声はかけられていたが、断っていた」
池田:技術開発部の池田です。入社以来ドローンの開発に携わっていて、システムや制御周りを見ています。皆さんと研究室は違ったので一番繋がりがあったのは閔さんでした。閔さんがTAとして出ていた授業が私が所属していた研究室の先生の授業だったんです。そこでTAと学生という関係性でした。あとは小川さんの研究室の飲み会に参加したこともあったので、その辺りで繋がるようになりました。社会人になってからはITインフラの仕事をしていましたが、転職活動をしていた頃に声をかけていただき、小川さんの前職の会社に入社しました。
Liberawareからも設立当初から声はかけられていたんですが、前職でやり残していたこともあったので断っていたんです。それが一段落したのと、その頃Liberawareに遊びに行ったりもしていたので「今どうですか」と話をさせていただき、入社しました。入社したのは設立して1年後くらいなので、創業メンバーというより準創業メンバーだと思っています(笑)
「悶々としながら、夜通しミニ四駆で遊んだ」
和田:取締役技術開発部長の和田です。閔さんとは2007年に知り合い、もう20年近く経ちます。大学で受講する講座を決めるときに閔さんがメンターとしてついてくれて、いざゼミを決めて本配属だというときに先輩との顔合わせで再会し、それ以来の付き合いです。ゼミではロボットの自律制御の研究をしていました。就活の時期に、当時千葉大学で研究員をしていた閔さんに声をかけていただきました。
当時の会社でもドローンに携わっていたのですが、そこでは物流でやっていくのかインフラ点検をやっていくのか、という分かれ目のときに前者に決まりました。その頃からインフラ点検のドローンは社会に必要とされているものだという自信があったので、インフラ点検で活躍するドローンの開発ができなくなることに閔さんたちと悶々としていたんです。そんなある日、閔さんらと夜通しミニ四駆で遊んだんです。そのまま翌日一緒に実験を行う予定だった大学の先生を朝5時に迎えに行き、怒られながら実験を行い、そのまま会社を設立しました。
質問コーナー
岡澤:皆さん研究室は別で、交流があったんですか?
小川:出身の研究室は4つくらいに分かれてますね。同級生なので授業が一緒だったりはしました。
野平:1つの研究室の集まりというわけではないです。学年全体で100人程度だったので、何を学んでいる仲間がいるのかというのは把握していました。
小川:ぜひ同級生をLiberawareに誘ってきてください(笑)
岡澤:研究室でもドローンに携わっていたんですか?
小川:やっている人はいましたが、我々はやっていませんでした。簡単に飛ばせて、しかも開発もできるドローンが出たという情報を当時聞いたときは衝撃でした。
野平:当時はまだドローンが一般的ではなかったんです。開発者向けの製品はありましたけど、使い勝手のいいものはなかったですね。私が趣味で作っていた時もパーツを集めるのが大変でした。それに当時はまだドローンを小型化できていなかったですね。
創業当初のエピソード
和田:創業メンバーは全員エンジニアだったので、そもそも会社ってどうやって経営するんだというのを誰もわかっていませんでした。どうやら会社には税金を納める義務があるらしいぞ、法人税というものがあるらしいぞと(笑) 誰がそのあたりを見るかという話になったときに、代表はリーダーシップのある閔さんで決まりましたが、次はバックオフィス周りです。当時、私は株式投資をしていてお金の動きを見るのが好きだったので、管理部長とCFOを担当しました。
和田:本当に無知だったので、最初8月決算で登記したんですが、設立も8月だったので「もうあと数週間で決算ですけど」と税務署で言われました。「支出も利益もないまま第1期が終わるの?」となってその場で7月決算に書き直しました(笑)
“選択と集中”
小川:設立当初、ドローンを大型にするか小型にするかという会議があったんです。そこで閔さんだけが大型を、他の皆は小型をやろうと言っていたんです。
野平:最初はインフラ点検用の大型ドローンも作ったんですが、残った材料で小型ドローンを作ったんです。なぜかというと、大型だと練習中にミスをすると大破してしまうし、そもそも練習するために屋外に行かないといけなかったからです。それは大変なので、屋内で練習できてぶつかっても平気なガード付の小型をつくりました。その機体にカメラをつけたら、「これどこでも入れるじゃん」となったんです。
―そのドローンが今の事業に至るきっかけだったんですね。
野平:その小型ドローンが趣味で終わらなかったのは、とある企業の施設の内部調査の案件があったからです。その施設は危険性が高く、今までなかなか人が入れなかったんです。その案件が一番最初の狭小空間点検でした。そこから「インフラ点検」「狭小空間」というのがキーワードになりました。
野平:小川さんが「選択と集中」と言っていたのが印象的でしたね。リソースもお金も限られているので、同業他社が出てくる中で真っ向勝負をしても勝てる相手ではないとわかっていたので、他社とは別のフィールド「屋内」で勝負する、という戦略を立てました。
小川:前職で閔さんが言っていた言葉です。
野平:歴史は繰り返すんですね。
ゆるがなかったコンセプト
野平:屋外向けのドローンの話をいただいたこともあるんですが、きっぱりと断っていたんです。尖ったところを伸ばしていく、というコンセプトを全員で共有できていたので、Liberawareの誰に相談しても同じ回答で断られることに感心する営業担当者もいました。一枚岩となって意思を統一できていたことで、社内だけではなく社外に発信する際にも説得力を持たせられました。他社製品とは明確に異なる特徴を持ち、「大企業の現場でも導入されている」という実績を設立後早い段階でつくることができた。これはLiberawareの取り組みが認められて、ここまで成長できたことの重要なポイントだったと思います。
野平:例えば点検業務でいえば、今は単価や難易度の高い仕事に精鋭を送り込んで仕事を成立させていますが、今後はよりハードルの低い仕事も取りにいけたらいいなと思います。それを実現するには、例えば操縦が簡単にできるといった、もっとIBISを手軽に導入できる仕組みが必要と考えています。IBIS2-Aのリリースは裾野を広げる足がかりになると思いますし、今後、そのような仕組作りみやプロダクト開発を引っ張ってくれるのはお二人だと期待しています!
山本・岡澤:がんばります!
最後に
小山:Liberawareのようなスタートアップ企業には学生時代のバックグラウンドや前職と全然違う仕事をしている方もいます。せっかくそのような会社に入社してくれたので、ご自身の強みを伸ばしつつも自分の仕事を限定しすぎずに色々なことに挑戦して、できることの幅を広げていっていただければなと思います!
本日は貴重なお話をありがとうございました!