【社員インタビュー】─世界に挑む仕事のリアル─チャレンジ精神と柔軟性で海外事業を切り拓く男が語る、挑戦を楽しむ働き方!
海外事業部 伊藤 英さん(Ito Akira)
スタートアップとして歩みを始めてから10年。今、Liberawareは"次のステージ"へ向けて進化の過程にあります。その中核を担うのが、グローバル市場に挑む海外事業部。本日は、同部署で事業開発をリードする伊藤 英さんに、これまでのご経験やLiberawareとの出会い、そしてこれからの展望までをお聞きしました!
ー英さん、本日はよろしくお願いします。
早速ですが英さんの所属している海外事業部とはどんなことをしている部署なのか教えてください。また英さんはどんな業務を担っているのでしょうか。
はい!海外事業部は、Liberawareが日本で培った技術やノウハウを海外市場に適用することで、会社のさらなる非線形的成長を実現することを目指す部署です。
私の担当業務は、考え得るすべての業務に及びます。自社内で新たなスタートアップを立ち上げるつもりで、事業企画・営業・制度設計・採用など、〝理想とする環境〟や仕事を自分自身で能動的に作り出しています。
ーまさに「海外事業部」の中の〝経営者〟のようですね!英さんの〝理想とする環境〟はどんな環境でしょうか。
私の理想は、どんどん事業企画を立ち上げて、たとえ小規模でもスピーディーに事業を進めていける環境です。現在は、主に自社商品・サービスの普及や受託での依頼対応などに注力していますが、会社として目指しているのは「誰もが安全に暮らせる社会をつくること」です。その実現のためには、特定の製品──たとえばIBISだけ──を普及させることが目的ではなく、必要であれば用途やニーズの異なるさまざまな製品やサービスを自社で取り入れ、柔軟に広げていくことが重要だと考えています。結果的にそれが自社の売上や事業成長にもつながると感じていますし、今はまさにその方向に力を入れています。
ーそもそも英さんがドローンに出会ったのはいつ頃からですか?学生時代からラジコンや空を飛ぶものなどに興味があったのでしょうか?
全然です!笑
学生時代の話を少しすると、私は若いころ、趣味は〝映画〟と胸を張って言えるほどの映画好きでした。大学も日本の大学にはあまり興味が持てず、ハリウッド映画を夢見て、本場アメリカの大学に進学することを決意し、渡米しました。大学の最初の2年間は、カンザス州の人口6,500人、牛3万頭という小さな町で過ごしました。当時は露骨な差別がある環境でしたが、反骨精神でサバイブしました。渡米前はほとんど英語を話せなかった私ですが、カンザスでの生活が英語力向上につながったと思います。
後半の2年はカリフォルニア州の大学に編入して「将来はハリウッドで映画監督になるんだ」という希望を胸に、Film & Digital Mediaという学部で映像やメディアの勉強に励みました。(大学で作品を作る過程で、自分はクリエイターではなく、それを束ねるプロデューサータイプだと自覚したので監督の夢は早々に諦めることになりましたが、、。)大学卒業後、OPT制度を利用してロサンゼルスにある映像関係の会社で1年間働きましたが、正式な就労許可がもらえず泣く泣く日本に戻ることとなりました。日本では映像技術関係の会社に入社しまして、そこで2014年にCM撮影で訪れたカナダのラスケッティ島で空撮用のドローンを使用したのが、私とドローンの最初の出会いです。
その後、ドローンの面白さや魅力にすっかりハマり、映像表現のツールとしてドローンと関わり続け、現在に至ります。
ーということは当時アメリカで労働許可が取得出来たり、カナダでのCM撮影をしていなかったら、もしかするとLiberawareとの出会いは無かったのかもしれないんですね!
そうですね!おそらく出会ってなかったと思います。
(↓カナダでのCM撮影時に使用したドローン)
ーそこからどうやってLiberawareを知ったのでしょうか?入社までの経緯を教えてください。
2019年の外資系ドローン企業の日本法人代表を務めていた時に、ドローンコミュニティで社長の集いがあり、その時に閔代表と知り合ったのが最初です。
それから私が役員を務めていた出資先のドローン・エアモビリティ分野のスタートアップがNASDAQに上場しましたが、US本社でファイナンスに失敗し、経営権を他社に譲渡することとなりました。その後、国交省OBの会社で産学連携をしながら政策提言の裏書やインフラ保全に活用できるAIの開発プロジェクトに携わりましたが、スタートアップ文化に慣れ親しんだ私にはスピード感と事業のダイナミズムに満足が行かず、閔代表を頼りに、2025年2月にLiberaware入社(体を投資!)に至りました。山あり谷ありの末の入社です。
ー入社前のイメージと入社後のギャップはありましたか?または入社してみての感想を教えてください。
ガバナンスが非常にしっかりしており、組織としての一体感と部門ごとの明確な役割分担が確立されています。現場では"気合と根性"を大切にする熱量の高い文化が根づいており、まさにフィジカルもメンタルも強いチームです。笑(エンジニア比率が50%ほどにもかかわらず、筋トレ好きが多いのも印象的で、活力に満ちた職場だと感じました。)
ー英さんは普段、業務はどのように進めてますか?
普段は子どもの送り迎えをしているので、朝はゆったり目にスタートし、夕方は早めに退社させてもらっています。フレックスタイムには本当に感謝しかありません。
一方で、海外にいるパートナーやポテンシャルカスタマーは、時差も祝日も異なるため、さまざまなコミュニケーションプラットフォームを通じて四方八方から常に連絡があります。少しでも手を緩めると仕事が積み上がってしまうので、極力即レスで対応し、仕事をためないようにしています。
ーフレックスタイム制をうまく活用されてるんですね!仕事時間と家事・育児やプライベートの用事などの時間を調整できるのは本当に有難いです。
ー休日の過ごし方も教えてください。
海外出張が多いので、できる限り家族と過ごすようにしています。自室にはホワイトボードがあるため、余暇があれば事業計画などを考えていることが多いです。これは自分が経営者だった影響か、良くも悪くも仕事人間の癖が抜けないのだと思います。最近では、会社の事業成長が趣味になってしまいました。笑
ー業務の中で、やりがいはどこに感じますか?
「IRに残る仕事」を個人的に掲げて取り組んでいますが、海外事業はその一挙手一投足が大きな可能性を秘めているため、IRバリューも高く、やりがいを感じています。
一方で、言語や文化を超えたコミュニケーションや、各国パートナーとのやり取りを日本語で社内共有し、コンセンサスを取る必要があるため、常にコミュニケーションの中心に立たされます。その結果、調整役としての負荷はそれなりに高いです。
ー「IRに残る仕事」や「海外事業」という点では他社でも経験できそうですが、ドローン事業に携わるにあたり、数ある選択肢の中で他社ではなくLiberawareを選んだ理由は何でしょうか?
まず世界中のドローンメーカーを見聞きする中で、国産ドローンという稀有な存在として挑戦を続けるLiberawareに、心からの情熱を感じたからです。ドローンビジネス市場調査報告書の海外動向編の執筆を通じて世界市場を熟知している立場から見ても、Liberawareの存在は際立っています。
さらに、エンジニア比率が高く、量産機を製造しながらも顧客の声に柔軟に応える開発体制は、海外メーカーにはない日本的な強みです。そして何より、「誰もが安全な社会を作る」という明確なミッションと高い視座に、私は深く共感しています。
だからこそ、私はLiberawareを日本のドローン企業として世界市場へと導き、世界の安全を支える存在にしたいです。この挑戦に自らの経験と情熱を注ぎ込み、世界のドローン史に新たな一頁を刻む一員になりたいと強く思っています。
ーこれまでの業務の中で1番印象に残っていることと、一番つらかったことは何でしょうか?
フランスで開催されたスタートアップの祭典【VIVA TECH】に出展した際、初日にブースを訪問してくださった方とLinkedInでつながりました。すると翌晩にDMが届き、「明日、社長をはじめボードメンバーを連れてブース訪問するので、15分のプレゼンを2回実施してね!」と言われたのが強烈な経験でした。LinkedInでつながった当時は会社名に馴染みがなかったのですが、調べてみたら売上うん兆円を超える超巨大企業で驚きました。当初は英語で3分ほどの説明しか準備していなかったため、慌てて夜なべして15分のプレゼンを用意しました。おかげさまで、先方の社長からも高評価をいただき、現在もその企業とは商談を重ねています。
ちなみに、つらかったことは特にありません!
ー同じ海外事業部のメンバーはどんな方がいますか?
同じ部署には、エンタープライズ領域での事業推進にとても長けたメンバーもいます。大手メーカーや先端テクノロジー企業で経験を積んできた方で、スタートアップ文化にどっぷりな私の勢いもうまく受け止めてくれる、頼れる存在です。
(↓パリ出張中の一幕)
ー海外事業部はどんな人が向いているでしょうか?
朝令暮改も上等で、柔軟でありながら、同時に深い思考ができるビジネスマンです。自分たちの事業だけでなく、海外パートナーの事業にも理解を示しつつ、常にシナジー創出や日本へのインバウンド戦略立案、さらに各国でのマーケットフィットも考えなければなりません。
また、パートナーの多くがスタートアップであるため、計画がころころと変わることも多く、強いリーダーシップと同時に柔軟性が求められます。
ー次は会社のことについてお聞きします。Liberawareを一言でいうとどんな会社でしょうか?
結成したばかりのセミプロのバンドです!ポテンシャルは高いものの、まだまだ粗削りな段階です。メンバーそれぞれが強い個性を放ち、今はそのエネルギーがぶつかり合っている状態ですが、まとまれば間違いなく大きな化学反応を起こす予感があります。
ー今のメンバーがまとまるには何が必要でしょうか?
必要なことは一つではありませんが、メンバー一人ひとりがビジョンというゴールを明確に持つことが大切だと思います。日々の業務では目の前の製品や数字に意識が向きがちで、ビジョンがぼやけてしまうこともあります。しかし、すべての業務において「誰もが安全な社会をつくる」というビジョンをもっと意識することができれば、チームはよりまとまると思います。
ー将来Liberawareがどんな会社になることを期待しますか?
会社のミッションにもある通り、「誰もが安全な社会をつくる」ことを目指し、IBISだけでなく、さまざまな安全に資するテクノロジーを開発・活用して、世界をより住みやすい場所に変えていく企業になってほしいです。
ーこれからどのような人に仲間に加わってほしいですか?
アントレプレナーシップ(起業家精神)を持った方に来てほしいですね。とことん貪欲で構いませんが、正直であってほしいです。また、将来起業を希望する若手も大歓迎です。
ー最後にLiberawareに興味を持ってくださっている方にメッセージをお願いします!
設立10年で上場企業ではありますが、中身はまだまだスタートアップです。しかし、世間から見れば脱スタートアップとなりつつあるため、このギャップがたまりません。スタートアップとエンタープライズ、両方の魅力を味わえる環境で、自らの企画を形にすることも、自分の力でキャリアを切り開くことも可能です。私と同様にスタートアップのCXO経験者も複数在籍しており、事業には猪突猛進しながらも、さまざまな異なる視点や考え方、マネジメントスタイルを学ぶことができると思います。
 
 
