ColereのSlackに入った瞬間から、なんて言うんでしょうか、いい香りがしたんです。私もリモートワークなのですが、初出社日にオフィスに来て、陽の差す明るいオフィスでみんなが笑顔でいきいきしていたのを見て安心した、というリアルな感覚になりました。そして今はB Corp認証を取得するためにいろいろ新しい活動を推進しているのですが、とてもやりやすいです。
なんででしょう?
そうです、Colereの目指す姿そのものがB Corpと合致しているからなのです。
B Corpは、その概念に多くの人は「いいね」と思うはず。
認証というと、取らなきゃいけない義務感とか、書類がめんどくさいというイメージがあって、B Corpも少なからずそういう側面があるかもしれません。しかしその旅を始めると、「そうそう、これうちの会社でやりたかったことなんだよね」とか、「B Corpの取り組みのおかげで、なんか会社が1つになっているな」とか、楽しいことが満載です。
そして、そう、これは「旅」なのです。
認証獲得がゴールで取得したら終わるものではありません。取得までに会社の根本的なところを問われていろいろ考えたり、取得後、企業も認証自体も常に進化を続けるし、取得した企業のコミュニティもしくはそれ以上を巻き込んで世の中を席巻するイニシアティブを起こしたりしています。
というわけでまだまだ道半ばですが、ColereでB Corpプロジェクトキックオフした時の様子をご紹介します。
キックオフ会は奇しくも「エイプリルフール」の日に1時間、ウソは無しで、プロジェクトメンバーが東京、壱岐島、オーストラリア、台湾、イギリスからオンラインで集まり開催しました。
0. 創業者の想い
まず、なぜB Corp取得を目指すのか、Colere創業者のSanuさん&Shunさんに聞くところからスタート。
認証の申請というのは作業があったり、社員みんなに協力を求めたりするので、「なぜ」は大事ですね。B Corpはいろんな捉え方があるし、「なんとなくコンセプトがいいと思う。やってみよう」でも良いと思います。
Colereのような創業からまだ浅い会社にとっては、いろいろと整っていないこともあるなかで、得点を稼ぐためにこの施策をやろう、あれもやらなきゃいけない、これも・・と積み重なっていくとき、「Colereはこういう会社になりたいからこれをやるんだ」というのがあると、前に進みやすいと思います。
1. 新しい資本主義のかたちを目指して
次に、B Corpについての疑問解消。事前にメンバーにB Corpについて少し予習してもらってきました。メンバーからは「なんで、取得企業に大企業が少ないんでしょうか?」といい質問が投げかけられました。とても本質的ですね。
テクニカルには、認証取得するために例えば社内規定の変更や追記が必要となると、大企業はその手続きになかなか時間がかかってハードルが高い、ということはよく聞かれます。また逆に中小企業が多いのは、まだ名が知られていない会社でも「B Corp取得企業だ」と言えば印籠のようにどんな会社か理解してもらえるというメリットもあります。
創業者のSanuさんからは、
「歴史があって既存のルールや仕組みがあると見えない既得権益や悪しき慣習が出来る。ガバナンスも自分たちのやり易い様に設計した方が楽だし、コミュニティとか言わないで自社の利益だけ考えて儲けたほうが楽だと思う経営者も現実にはいるわけで。大企業が取得出来ない、しようとしない理由の一つに株主価値の最大化はあるけど、それ以外にも大きいとなかなか変われない、変わりにくいというメカニズムもあるんだよね。巨艦がすぐには曲がれないのと同じかな。」
との説明がありました。
株主第一主義は長い時を経て人間の知恵で築いてきたもので、私たちもその恩恵を受けてきた。
でもだんだんそれではうまくいかないことがわかってきて、経済システム・仕組みを変えていこうとしているのがB Corp。大企業が悪いとか、株主が悪いとかじゃなくて、B Corpを通じて私たちも新たな資本主義のかたちを模索して、広げていって、だんだん良い方向に世界が変わっていったらいいなと考えています。
2. 出発式
B Corp認証取得を目指すなら、まず何よりB Impact Assessmentのツールにアカウントを作って、アセスメント内容を見ることから始まります。そこでアカウント作成ボタンをこの場で押して、出発式をしました。いよいよ!
3. 今後の流れ
まずSanuさん、Shunさん二人のファウンダーズを中心にアセスメントの問い1つ1つに対して、今Colereでできているか、できていないけどやりたいと考えているか、を答えてもらいます。
その後、今できていないけどやりたいと考えているものから実行に移し、点数を積み上げていきます。とっても素敵な仲間ばかりのColereなので、できるだけみんなを巻き込んでいきたいな~と妄想が膨らみます。
とにもかくにもまずアセスメントを受けてみる!
ということで次回は、アセスメントをやってみた結果をご紹介します。