「マスは電博、WEBはサイバーエージェント、SNSはメディアエイド」への挑戦。じげんに事業売却した起業家がメディアエイドを選んだ理由
株式会社メディアエイドで執行役員 SNSソリューション事業本部長を務める青木と申します。2025年3月1日より入社しました。
前職の株式会社じげんに事業売却後、再度起業しようと考えていた私がメディアエイドへの入社を決意するまでの経緯を書かせて頂きました。少しでもスタートアップでのキャリアを検討されている方の参考になれば幸いです。
会社経営が幼い頃からの夢。とにかく成長機会を求めて全速力で走った20代
生い立ち
滋賀県と三重県の県境付近の田舎町で育ちました。非常に自然豊かな町で、日々自然と触れ合っていました。祖父が小さな建設会社を営んでいた影響もあり、幼少期~高校生に漠然と持っていた将来の夢は会社経営をすることでした。
大学では京都で1人暮らしを始め、後に起業を一緒にすることになる盟友の岩谷と出会い、一緒にサークルを立ち上げました。就職活動の際は、将来起業するためにも、「成長産業」×「とにかく若手から成長機会がある環境」という軸で探してました。
社会人:1社目〜2社目
新卒で入社した会社は株式会社シーエー・モバイル(現:サイバーエージェントグループ 株式会社CAM)。先ほどの軸に合致していたのがこの会社でした。実は最終面接で1度落ちたのですが、諦められず当時の取締役陣の方々に「もう一度チャンスください」とFacebookのMessagerでお願いをして、なんとか採用して頂きました(笑)。
そんな形で入社したシーエー・モバイルですが、新卒1年目は同期と比べても全然仕事が出来なく、毎日怒られながら終電まで仕事し続けてました。ただ、上司・先輩の皆さんが厳しくも優しく、尊敬できる人たちばかりで、今でも定期的に飲みにいってくださったりと感謝しかないです。
転機は、1年目くすぶっていた私を見兼ねてなのか、自身の部署に引き入れてくださった上司のおかげで、徐々に成果を出せるようになりました。2年目以降はプロダクトの売上ギネスを更新し、社長賞を頂けたり、最終的にはそのプロダクトの事業責任者を任せてもらえるほどにはなりました。
社員総会で表彰いただいた時の写真
社会人5年目の際に、シーエー・モバイルの広告事業部がサイバーエージェント広告事業本部に統合されるとなり、サイバーエージェントのインターネット広告事業本部第1本部の営業となりました。サイバーエージェントでは、主に金融系、仮想通貨系のクライアントを担当させて頂き、大型コンペにも参加させてもらったりと良い経験をさせてもらいました。
そして、28歳の時に30歳が近づいてきたということもあり、起業に向けてもっと経験を積みたいという考えで初めての転職をしました。株式会社リバースネットという会社で、エス・エム・エス創業者である諸藤さんのREAPRAから出資を受けており、代表の白土さんもゴールドマン・サックス出身で「なんでまたそんな方が産業廃棄物業界というニッチな業界に目を付けたんだ!おもしろそう!」という気持ちだけで入社の意思決定をしました。事業としては、産業廃棄物業界特化の人材紹介事業の立ち上げで、ここで初めてバーティカル×人材領域の事業に出会いました。
起業、そしてじげんグループへの参画
そして、2020年、大学時代からの盟友の岩谷と建設業界特化の人材サービス事業を運営する株式会社Structを創業しました。この期間が人生で1番肉体的にも精神的にもしんどかったです!ただそれ以上に、最高に楽しかったです。当初はお金無さすぎて夜〜深夜は2人で五反田の居酒屋で働いてお金を捻出してた時期もありました(笑)。
岩谷とのツーショット
半年後頃から色々仕組みが回りだして安定的に収益を作れるようになったのですが、創業1年目の終わりに色々トラブルがありキャッシュフロー的に倒産危機が訪れました。流石にこの時は体力的にも精神的にも負荷がかかり帯状疱疹になってしまいました。
仕事を休みたくはなかったので、この腫れた顔で商談していました。
ただ、本当に周りの大先輩や株主の皆さんのご厚意で繋ぎ、そこからは飛躍し社員もどんどん増やしていくことが出来ました。そんな上り調子の時に、共同創業者の岩谷と「自分達の経営レベルだとこの会社を圧倒的に成長させれないのではないか?」と話し合い、事業売却して優秀な経営者の元で経営を学んだほうが良いという結論になり、創業2年でじげんに売却を決意しました。
じげんに売却したきっかけとしては、同じく大学時代からの盟友の今井さん(いまっち)との飲みの場です。ちょうど当時じげんがバーティカル×人材領域でM&A先を探していたこともあり、トントン拍子で平尾さんとお会いさせて頂き、1ヶ月半ほどで売却というスピード売却となりました。
じげんへの決め手は、初めて平尾さんとお話させて頂いた時に、圧倒的に自分の経営者レベルが低いことを痛感できたからです。平尾さん、今井さんの元であれば自分は絶対成長出来ると確信出来たことが最大の意思決定ポイントでした。実際に売却後も、じげんに籍を置かしてもらい、自身の会社の継続経営だけではなく、じげんのM&A担当として数社のDD~PMIに携わり、非常に素晴らしい経験をさせて頂けたなと感謝しかないです。
この3年間を振り返って思うと、自分の当時の売却という決断は間違っていなかったなと思えるくらい、事業家として成長するなら、じげんは最高の成長環境だったと自信を持って言い切ることができます。みなさん本当にありがとうございました!
平尾さんとのワンショット
ワクワクで決めた、メディアエイドでのチャレンジ
メディアエイドへの転職のきっかけ
2024年6月にロックアップ期間が終了した際に、もう一度起業しようと考えてました。ただ、当時PMI責任者として携わっていたタイズの経営責任もあるため、半年間程悩む期間が続きました。その後タイズを過去最高益にまで伸ばす事が出来たため、一旦自身のやりたいことに突き進もうと決意し、再度、起業準備をすることにしました。
そんな起業準備期間の時に、とあるヘッドハンティング企業からメディアエイドの紹介を頂きまして、最初は「よくあるSNS運用代行の会社だな」という感想で、会うつもりも正直全くなかったのですが、「5分でもいいので、メディアエイド代表の九島さんと会ってほしい」と言って頂き、九島さんと会ったのが出会いのきっかけです。
メディアエイドへの転職の意思決定
結論からいくと、単純にワクワクしたからです。なぜワクワクしたのかと言うと魅力的な市場であり、価値観・熱量がマッチしたという2点です。
まず魅力的な市場に関しては、メディアエイドでは世界も含めた大きなTAMを見据えて3つの事業を展開しているところが魅力的でした。
事業の全体像詳細は代表の九島のnoteをご確認ください。
【引用】https://note.com/ripe_agapan7875/n/n5ea4b209cdb8
メディアエイドが捉えるマーケット
そして、3つの事業の内、私がまず最初に管掌するSNSソリューション事業の市場に関しても詳細にお話します。2024年のソーシャルメディアマーケティング市場は1兆2,038億円であり、2029年には2024年比約1.8倍の2兆1,313億円予測の非常に成長市場であることです。
出典 サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ
そんな成長市場の中で、メディアエイドが現在の事業領域であるインフルエンサーマーケティング+SNSアカウント運用支援関連領域も2029年2,335億円(2024年対比178%成長)と成長し続ける領域です。
日本における数少ない超成長市場であるSNSソリューション市場
では、なぜこんなにも市場が成長し続けるのかというと、SNSはWEBに取って代わる形で 生活上のヒントを探す場所 = 消費活動 として機能しているからです。私は今年35歳になりますが、何か調べる際は基本WEB検索してます。一方、現在の20代の方々がWEBでなくてSNSで検索をしていることに驚愕しました・・・
それほどまでにパラダイムシフトが加速しております。
Z世代はWEBではなく、SNSで調べる
次に価値観・熱量に関してですが、ここで言う価値観とは事業、組織に対する”在り方”を指します。九島さん筆頭に経営メンバーが、本当に「この業界をより良くするんだ」「お客様にとって良い仕事するんだ」と本気で思っており、圧倒的顧客思考であること。また、何よりも社員全員を大切にしているところです。
なぜ私が”在り方”を大切にしているかと言うと、”在り方”とは「本来のあるべき形。ある物事の、当然そうでなければならないような形や状態。物事の、正しい存在のしかた。」です。“やり方”は手段であるため、時代、市場、環境、技術等の変化によって柔軟に変化していくべきですが、”在り方”は目的であり、会社として「お客様のために」というのはブレてはいけないと思うからです。
もちろん、”在り方”だけが重要ではなく、倉本長治の商人学にもありますが、「いくら在り方が成熟していても、経営手法が革新性を失えば滅び、経営手法が革新的でも、在り方が未成熟であればやはり滅びる。唯一、永遠にして不滅たりうるのは、時代のニーズをとらえた革新的な経営手法と、正しさに裏打ちされた在り方の組み合わせのみ。」と説かれており、経営していく上で非常に大切にしている考えです。
商業界の草創期の指導者 新保民八
古くして古きもの滅び
新しくして新しきものまた滅ぶ
古くして新しきもののみ
永遠にして不滅なり
店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる
倉本長治の商人学 笹井 清範 (著), 柳井 正 (解説)
また、メディアエイドが本当に社員を大切にしていることに関しては、経営の神様と呼ばれるPanasonic創業者の松下幸之助氏が提唱していた「企業は人なり」や売上4,000億円だった頃のダイキン工業を売上2兆円まで成長させ空調機器の世界最大手へと飛躍させた井上礼之会長の「二流の戦略と一流の実行力。やっぱり人は大事にせなあかん。」など、日本を代表する企業の経営者の方々が言い方は違えど、口を揃えて「人の大切さ」を説かれています。私も企業の持続的な成長のためには、そこで働く人が何より大事であり、企業の最大の資産は人であると強く感じてます。
最後に熱量に関してですが、九島さんの熱量がとにかく高い・・・!
ここで言う熱量とは”やりきる力”を指します。初めてお話したのがオンラインでしたが、PCが燃えてしまうんじゃないかと思うぐらいの熱量で、これは何をしても事業成長させられる経営者だと感じました。
入社の意思を伝えた直後の一枚
もちろんただの若さ故の熱量ではなく、素晴らしい経営戦略、事業戦略、組織戦略上に成り立つ自信と何がなんでもやり遂げるんだという九島さんの人間性から形成される熱量の高さが魅力的でした。
最近特にこの熱量の大切さを感じたのはニデックの永守重信会長が1年前の2024年1月24日の決算説明会で「若い人の体制でやっていく。ハードワークで勝つまでやる。ワークライフバランスなんていっていると戦いに負ける。そういうことを言うと批判されますが。一番にこだわる。もともと精密小型モーターが祖業で、そこで負けたらダメだ。永守軍団の祖業はそこにある」と話されていて、株主もいる決算説明会で「ハードワークで勝つまでやる。」と言い切るんだと感動しました。そして結果としても1年後の2024年4〜12月期の連結決算で最高益を更新となっております。
つくづく、やり切るために、努力し続けないといけないと思います。世界はものすごいスピードで成長しており、自分たちがその成長スピードよりも遅いと劣化し続けることになります。「なんとかなる」という言葉は大好きですし、実際自身が会社経営した時も倒産しかけたことも何回もありました。ただ、なんとかなってきました。それは「何がなんでも、なんとかするんだと死に物狂いで努力しやり切り続けてきた」結果として、「なんとかなった」だけです。
メディアエイドは、現在最高の市場にいます。先日公開された市場規模も2024対比で2029年には2兆円の市場になります、つまり180%成長市場です。そんな市場で勝つにはメディアエイドとして代表の九島を筆頭に全員で180%以上成長しないといけないと思ってます。
骨を埋める覚悟で、パラダイムシフトを牽引する
メディアエイドで何をするのか
メディアエイドの祖業であるSNSソリューション事業部を管掌させて頂きます。九島さんからバトンパス頂いたからには、PMVV実現のために骨を埋める覚悟です。
現在、メディアエイドには、SNSソリューション事業部、SNSプラットフォーム事業部、SNSタレント事業部の3つの事業部があります。その中で、SNSソリューション事業部は顧客の課題解決のためのSNS制作~運用まですべてを担っている部署となります。
SNSソリューション事業は創業事業であり、基幹事業
上記転職の意思決定のパートで市場に関して触れましたが、2029年には2兆円市場になる成長市場です。また、10年単位でオールドメディア→SNSというメディアのパラダイムシフトが起きていく成長市場の中で、顧客へ最大の価値を提供出来るように邁進する所存です。
中期的には、ソーシャルメディアをビジネスインフラにすべく、3つの事業でシナジーを生み出し、より一層顧客への提供価値を最大化していきます。
どんな思いを持った方に入ってきて欲しいか
正しく考え、熱量に溢れている方です。私が大好きな考えに、京セラや第二電電(現KDDI)などを創業し、日本航空(JAL)を再建した稲盛和夫氏の「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」という考えがあります。どれだけ能力が高くても、考え方がマイナスだったり熱量が低ければ成果が出ないということです。メディアエイドは、確かにベンチャーであり、まだまだ社としての能力は低いかもしれません。ただ、素晴らしい考え方と、とんでもない熱量を持っている会社なので素晴らしい可能性しかないと感じてます!
人生や仕事の結果は、考え方と熱意と能力の3つの要素の掛け算で決まります。このうち能力と熱意は、それぞれ0点から100点まであり、これが積で掛かるので、能力を鼻にかけ努力を怠った人よりは、自分には普通の能力しかないと思って誰よりも努力した人の方が、はるかにすばらしい結果を残すことができます。これに考え方が掛かります。考え方とは生きる姿勢でありマイナス100点からプラス100点まであります。考え方次第で人生や仕事の結果は180度変わってくるのです。
参照:稲盛和夫 オフィシャルサイト
https://www.kyocera.co.jp/inamori/about/thinker/philosophy/words43.html
そこで能力や熱意とともに、人間としての正しい考え方をもつことが何よりも大切になるのです。
最後に
今回ストーリーでメーカー企業の偉大なる創業者・経営者の、考えを引用多くしているのは、単純に偉人達の書籍が好きだからです!
理由としては、彼らも当時はベンチャー企業であり、それが今や日本を代表する会社となってます。そんな企業の創業者・経営者の歴史は重みがとんでもなく、彼らからは経営・社会・人としての原理原則を学べるので、非常におすすめです!
最後まで読んでくださってありがとうございました!