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はじめに
この記事では、私たちが掲げているミッションがどのようなものか、なぜ取り組んでいるのか、そしてどのように実現するのかを整理していきたいと思います。
前提として、当社が実現しようとしている世界は壮大で、大きな社会的な意義と責任を伴うものです。どんなスタートアップ企業もそうですが、一歩間違えれば死が待ち受ける不安定な状態のなかで、いかに持続可能な形で金融の力を活用して高い付加価値を社会にもたらすことができるかに挑戦しています。
私たちの挑戦の先に、これまでになかった明るい未来があることを信じて、見方によっては無謀とも思えるこのミッションを達成することを目指しています。
創業の背景
当社のミッションや取り組みをご説明する前に、会社創業に至った背景をまずご説明します。
前職での経験とチャレンジャーバンク
当社は、代表が前職の証券会社時代の同僚と共同創業する形で設立されました。両名ともいわゆる投資銀行部門に所属し、M&AやIPOの実務にアドバイザーの立場で携わっていました。特に代表の安部は、金融法人グループと呼ばれる、銀行や保険会社のM&AやIPO等を支援するチームに所属し、メガバンクによる海外銀行の買収案件や国内地方銀行の統合案件などに従事していました。
その中で、国内の銀行においては、歴史的背景やカルチャー・組織の伝統などのために、時代の変化とともに出現してきている新しいセグメントへ十分な金融サービスを提供できていない可能性を感じるようになりました。
上述の一例としてよく取り上げられるのは、「担保」や「保証」に依存しすぎた融資姿勢などで、そのほかにも銀行にまつわる課題は多くの人が指摘しているところです。
私の経験から一つ間違いなく言えるのは、「リスクを避ける」という姿勢が銀行においては徹底しているということです。ある意味では、どのようなリスクも見逃さない厳格なリスク管理ともいえますが、「リスクを見逃さない」ことと「リスクを避ける」ことは別問題であると考えています。
そのような状況のなか、海外を見渡すと、「チャレンジャーバンク」と呼ばれるスタートアップが銀行免許を取得して新たな金融サービスを提供する企業が多く出現していました。
まさに、日本においてもそのような新しくゼロから今の時代に合わせて設計された新しい金融機関の必要性があるのではないかと考え、創業するのであればこのタイミングがベストと思い会社を立ち上げました。
何がしたかったのか
実は、創業のタイミングでは、既存の金融機関が十分なサービスを提供できていないと考えられる領域をいくつか想定しており、現在当社が事業を行っている「ベンチャーデット」や「目標貯金」などはそのうちの一つに過ぎませんでした。
しかし、創業当初から変わらないのは、銀行業という業の特殊性と、その社会的意義や責任に着目してきている点です。銀行は預金という形で社会の資金を預かり、それを貸付という形で運用することで、銀行が「もしなかったとしたら」、有効活用が困難であった資金を社会の中で融通し、経済の発展に資する役割を果たしています。
これは極めて重要であり、かつ実際にこれまでの日本の経済成長を支えてきました。自動車、電機、鉄鋼などをはじめとする過去の急成長産業に対し、成長に必要な資金を積極的に融資を通じて供給することで、経済の発展を助けてきた歴史があります。
現在の日本においても、このような機能が社会・経済において果たしている役割は極めて大きく、またそれゆえに強い金融規制を受ける所以でもあります。
私たちが創業をしたのは、このような極めて重要な役割を持つ銀行が、時代の流れの中で一部の領域においてその役割を十分に果たせなくなってきている可能性があり、テクノロジーを活用した「チャレンジャーバンク」によってその役割の一部をより効率的に果たすことができるのではないかという想いがあったからです。
前編では、安部の創業の背景をお届けしてきました。後編では、Fivotのミッションについて伺っていきたいと思います!
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