株式会社straya
株式会社strayaは警備会社・警備員がもっと輝けるように、 警備業界を取り巻く様々な不自由から解放していきます。
https://straya.jp/
はじめまして、株式会社straya代表の渡辺です。
いつも応援してくださっている皆さま、そしてこの記事で初めて僕やstrayaを知ってくださった方、本当にありがとうございます。
簡単な自己紹介ですが、
前職のIndeed Japanではエンタープライズセールスとして、採用の最前線に身を置いてました。
その中で「警備業界の人材課題」と出会い、2023年6月にstrayaを創業しました。
僕たちは、まだ社員9名の小さなスタートアップです。
それでも「テクノロジーの力で、警備を若者が憧れる職業にする」ことを本気で掲げ、
この業界の当たり前を変える挑戦をしています。
今回のnoteは、累計1億円の資金調達に合わせて、僕たちの原点や今後の挑戦を改めてお伝えするものです。 そして同時に、この挑戦を一緒に背負ってくれる仲間に出会いたい、そんな想いで書いています。
👇資金調達に関するプレスや取材記事もぜひご覧ください👇
▼プレスリリース
▼kepple
▼日本経済新聞
▼DNXの投資報告
▼FASTGROW
1. 今回の資金調達に込めた想い
2. 警備業界とはどんな業界か
3. 警備業界が直面する根深い課題
4. 私の原点 ― Indeed時代に見た光景
5. 創業初期の泥臭い日々
6. 今回の調達で実現したいこと
7. 一緒に挑戦したい仲間を募集してます!
株式会社strayaは、このたび累計1億円の資金調達を実施いたしました。
出資いただいたのはDNX Ventures、DG Daiwa Ventures、そして複数のエンジェル投資家の皆様です。
今回の資金調達は、単なる事業拡大のための資金確保ではありません。
私たちが挑むのは、長年誰も解決できなかった「人材課題の三重苦」です。
その構造を根本から変えていくために、この調達を実施しました。
特にエンジェル投資家の方々や起業家/前職の先輩には、事業相談や経営の壁打ち、営業の紹介など、以前からたくさん助けていただいています。
改めてこの場を借りて心から感謝をお伝えしたいです。
いつもありがとうございます!
左からDNX新田さん、CTO伊藤、そして渡辺です。
警備業界は、国内3.5兆円規模、約59万人が従事する巨大産業です。交通誘導、施設警備、イベント警備などを通じて、街の安心・安全を守り、治安維持という社会インフラを担っています。
実際に警備員数が増えるのに比例して、刑法犯の認知件数は減少しています。数字が示す通り、
警備員は「安全の担い手」として社会に欠かせない存在です。
ビジネスモデルはシンプルで、人が稼働することによって収益が生まれます。
だからこそ、人材の確保と定着が産業のすべての源泉なのです。
しかし現場では、人材不足が最大の課題となっています。
そしてそれは、一時的な人手不足ではなく、業界の持続可能性を揺るがす“根深い三重苦”です。
さらに、内勤スタッフと現場の警備員の間にも溝があります。「内勤は俺たちのことを奴隷だと思っている」「警備員はわがままばかりで嫌になったらすぐ辞める」
——そんな声をお互いから聞くこともありました。すれ違いが積み重なり、現場の空気が悪循環を生んでいるのです。
結果として、「採用が難しい」「採用してもすぐ辞める」「人がいないから案件を断る」という三重苦が、
警備業界の未来を閉ざしているのです。
私がこの課題に出会ったのは、Indeed Japanでエンタープライズ領域の営業を担当していた頃でした。
ある警備会社は毎月数千万円の採用費を投下して100人を採用しても、1年経ったら在籍人数はほぼ横ばい。別の会社は年間5億円を投じても純増ゼロ。
なかには「1000人採用しても1000人退職、むしろ純減している」なんてケースも。
年間採用数≒年間退職数となっており、採用が掛け捨てな状態に
(本来であれば毎年蓄積して、採用が資産となるのが理想的な状態です)
そんな光景を目の当たりにしていて、広告の人間としては、「人材不足=需要がなくならない」という意味で、嬉しいことかもしれません。でも、それは結局、限られたパイを取り合っているだけで、現場の疲弊や離職の加速には歯止めがかからない。
採用と退職を数字で見れば、ただの増減にしか映らない。
しかし、その一つひとつは、人の人生そのものです。
それでも現場では、入っては辞める光景が繰り返されている。
この流れを止めなければ、警備業界そのものが崩れてしまうのではないか。
その現実を前に、僕は黙って見ているだけでいいのか。
その危機感こそが、私の起業の原点です。
警備会社さんの自社ビルの一室が最初のオフィスです。
リアルにお金もなかったので、賃料も格安にしていただきました。
本当に感謝してますし、あの時があるから今のstrayaがあると思っています。
会社を立ち上げた当初は、順風満帆とは程遠いものでした。
顧客の表層的な課題(僕が課題と勝手に決めていた)を切り取り、大したヒアリングもせずに
「これで行ける!」と盲目的になっていた結果、
これまでトップセールスとして成果を出してきた自信があったからこそ、現実とのギャップに強く打ちのめされ、悩み、眠れない日が続きました。
その中で前職の先輩からFBとしてもらった、
「顧客解像度が売上を作り、オペレーションが利益を作る」という言葉にハッとし、
「顧客のことを知らない自分が、何を“営業力”で売ろうとしていたんだ」
そう反省して、とにかく顧客解像度を上げることに邁進しました。
思い返すと、XTech Venturesの手嶋さんにも創業前に「渡辺くんが売れるのわかった。でも営業力で売っちゃダメだよ」って言われてましたw
当時は意味が理解できてなかったですが、やっと理解できました!
そこからは現場に足を運び、警備員と直接話し、警備会社と接点を持ち続ける。
ひたすら顧客解像度を高めていく中で、いま私たちが進んでいる道筋が見えてきました。
その結果、ローンチから1年で約5,000人以上の警備員さんに日常的にお使いいただくとこまで成長してきました。
※エンジニアも含め、全員が入社後に警備員として働いた経験があります
👇上場企業のトスネット様とも共同研究をしてます👇
私たちが目指すのは、単なる業務効率化=デジタライゼーションではありません。
DX=人材確保のあり方そのものを変えることです。
顧客企業の売上や利益が上がり、その結果として警備員が長く、多く活躍できる。
つまりワーカーサクセスを実現すること。
「採用・定着・稼働」という業界の根っこの課題を、総合的に解決していきます。
私たちは今、ビジネスサイド5名、エンジニア4名の計9名という小さなチームです。
戦略コンサル出身でも、連続起業家でも、新規事業を次々と立ち上げてきた人材でもありません。
全員が雑草育ちで、名もなきメンバーです。
秘めた野心、顧客/課題と直向きに向き合うことしかできない。
でも、だからこそ業界の当たり前を変えることができる。
泥臭い地上戦を大切にしている私たちなら、必ずやり切れると信じています。
「誰も解決できなかった課題に挑む」なんて無謀に聞こえるかもしれません。でも、私たちは本気です。
名もなき私たちだからこそ、変えられる当たり前がある。こんなに面白いチャレンジは他にはありません。
「テクノロジーの力で、警備を若者が憧れる職業にする。」
このビジョンを本気で実現していきます。
一緒に「何者かになる」という野心を持ち、業界を変える手触りを感じ、社会的意義に直結する挑戦を自分の力で成し遂げたい。そんな仲間を求めています。
少しでも「面白そうだ」と思ってくれた方、ぜひ一度お話ししましょう。
仲間になってくれる人との出会いを心から楽しみにしております。