こんにちは!シテラスの広報チームです。
今回ご紹介するのは、Salesforce領域で活躍するエンジニア・高橋優人さん。未経験からの中途入社、葛藤を抱えた若手時代、そして自分の“武器”を見つけて一気に加速していった現在に至るまでの道のりを語っていただきました。
Salesforceの魅力と限界、SESから直契約への展望、そして「会話力」を武器にした提案スタイル——。技術と人間らしさのバランスを大切にする高橋さんのリアルなインタビュー、ぜひ最後まで読んでみてください。
01|Salesforceとの出会いが「武器のなかった自分」に光をくれた
Q. IT業界未経験からのスタートとのことですが、Salesforceに惹かれたきっかけは何だったんですか?
高橋:最初は本当にゼロからのスタートでした。
2017年に、シテラスの前身であるRootshipに未経験で中途入社して、最初の数年間はいろんな現場を経験しました。正直、その頃は「どんな現場にも馴染めるけど、特筆すべき強みがない」という“器用貧乏”な立ち位置でした。
そんな中で出会ったのがSalesforceです。現場で少しずつ触れるようになって、「これは面白い」「自分でも使いこなせるかも」と感じるようになりました。
特に印象的だったのが、GUIベースで操作できる開発環境です。プログラミングが得意じゃなくても、フローを組むだけで業務の自動化ができる。開発スピードも早いし、お客様にもすぐにプロトタイプを見せられるので、その場でフィードバックをもらって改善できる。これは自分のスタイルにすごく合っていると感じました。
そこからSalesforceをもっと知りたいと思い、資格にも挑戦しました。学べば学ぶほど面白くなっていって、コンサルタント資格も2つ取得しました。これが、自分にとっての「武器」になっています。
02|Salesforceの限界を見据えた、次の展望
Q. Salesforceの活用に力を入れてきた一方で、最近はその限界も感じているそうですね。
高橋:そうなんです。もちろんSalesforceは非常に強力なツールなんですが、標準機能が豊富な分、逆に制限も多い。特に日本の大企業との相性に関しては、ガバナ制限や柔軟性のなさに課題を感じています。
最近は、社内でも「この業務フローならSalesforceよりNotionのほうが合ってるんじゃないか?」なんて話になることもあります。つまり、Salesforceを深く知ったからこそ、他の選択肢も見えるようになってきたという感じですね。
最終的には「お客さんのやりたいことを、最短距離で叶えられる提案」ができるエンジニアになりたい。そのためには、Salesforceの外も含めて、提案できる選択肢を広げていく必要があると思っています。
03|直契約による提案力強化と、働きやすさの両立
Q. 将来的には、受託案件や直契約にも力を入れていきたいと聞きました。
高橋:はい、間に他社が入るSESのような形だと、やっぱり制約が多いと感じています。作業時間や場所、方法にまで細かくルールがあって、柔軟に対応できないこともあります。
お客さんとの対応も、直接やり取りできないので提案や調整も一歩遠くなってしまう。受託や直契約なら、お客さんとダイレクトに会話できて、コミュニケーションの中で提案もできるので自分の強みを活かすことができると考えています。
04|「会話力」を武器に──強みは“言葉にできないニーズ”の言語化
Q. 高橋さんがシテラスで活躍されている中で、ご自身の強みはどんなところにあると感じていますか?
高橋:一番は「会話力」だと思っています。お客さんとの対話の中で、ふわっとした要望から「じゃあこういうのはどうですか?」ってその場で提案して形にしていくのが得意なんです。
たとえば、「もっと業務効率を上げたいんだけど、何から手をつけたらいいかわからない」という相談をいただいたとき。話を掘り下げていくと、現場のオペレーションに無駄が多かったり、データの入力方法にばらつきがあったり。そういう“気づかれていない問題”を一緒に可視化して、それに対して具体的な改善策を提示するようにしています。
印象に残っているのは、あるクライアントから「日報の入力が面倒だから自動化したい」という依頼を受けたときのこと。話を聞いていくと、実は本当の課題は“日報を書く文化が現場に根付いていないこと”だったんです。そこで、「自動化」ではなく「入力の目的と価値を再定義する仕組み」を提案し、運用改善と教育施策を併せて実装しました。
こうした会話の中から本質的な課題を見つけて、一緒に考えていくプロセスこそが、自分のやりがいでもあります。技術力や知識だけでなく、「相手とどう向き合うか」もエンジニアの大事な力だと思っています。
05|社内交流制度の整備──「一緒に働く仲間」を育てたい
Q. 社内をよりよくするための取り組みも進めているそうですね。
高橋:はい、今「社内交流手当」という制度を整備しています。リモート勤務が基本なので、オフラインで顔を合わせる機会が減ってしまっていて。だから、メンバー同士がもっと気軽に集まれるように、会社として費用をサポートできたらいいなと。
実はこれ、入社してくれた方の歓迎会を自分が主導してやっていた経験から生まれたアイデアなんです。「制度がなくてもやる人」が最初に火をつけて、「社員全体に制度として機能させる」ことで継続できるようにしたい。
自分の他にも社内の勉強会やゲーム会の企画をする社員がいたりで、こういう動きが自然に出てくることがシテラスらしいなと思っていますし、自分もそういう雰囲気を守っていきたいですね。
06|これから目指すエンジニア像とキャリアの広がり
Q. 最後に、今後目指していきたいキャリアについて教えてください。
高橋:目指したいのは、ただシステムを作るだけではなく、お客さんの課題に真摯に向き合い、最適な方法を一緒に考えられるエンジニアです。
Salesforceを軸にしながらも、それだけにとらわれず、他の技術やサービスも柔軟に取り入れていけるような。ときには「Salesforceじゃなくてこっちの方が合っていますよ」と言えるような存在になりたいです。
そのためにも、もっと上流工程の経験を積みたいですし、ビジネス側の視点も広げていきたい。お客様から「この人に相談すれば何とかなる」と思ってもらえるような、頼られる存在になれたら嬉しいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
未経験からスタートし、自分の得意領域を見つけて着実にキャリアを広げてきた高橋さん。Salesforceという武器を持ちながらも、その枠にとらわれず、柔軟な思考と行動力で“提案型エンジニア”として進化し続けています。
「自分の強みがまだ見つかっていない」「もっと自由に動ける環境で成長したい」——そんな方にとって、きっとヒントになる言葉が詰まっているはず。
これからも、シテラスでは高橋さんのように“自分らしく働きながら成長できる”仲間を募集中です!