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「書くこと」を考える 現役広報が思う文章を書く楽しさと難しさ

みなさんこんにちは、株式会社LiNew広報です。
このアドベントカレンダーでは3回目の登場ですが、今回は特に締めを意識して「書くこと」について真面目に考えてみました。

少し長いので、今時間のない方は「いいね」から保存して後から読み返していただければと思います。


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「書くこと」とは

「書くこと」。
みなさんは普段文章を書いていますか? わたしはほぼ毎日書いています。文章を作らない日はほぼないでしょう。(高熱で体調を崩した時など以外は、という注釈のために「ほぼ」という副詞をつけさせていただきました)
「文章を作る」ことはわたしとは切り離せないものです。何かの感想だったり、まったくの創作だったりとジャンルはバラバラですが文章という大きなくくりでは、書かずにいられないからです。
しかし、何もわたしは「書くこと」の天才ではありません。

毎日200文字書こう! と練習を始めて、「200文字で収める」ということが難しすぎて挫折してしまった経験もありますし、一生懸命考えてコンクールに出した詩歌が箸にも棒にも掛からなかったこともあります。
それでも文章を書くことはわたしの生活の一部になっており、書かない人生が考えられません。

みなさんは、文章を書く、というと難しく感じるでしょうか? 簡単に感じるでしょうか?
わたしの思う結論。文章を書くことは簡単です。でも、文章を読んでもらうことは難しいです。


文章を書くのは簡単!

そもそも日本人は、幼いころから義務教育を通して文章を書く訓練を行っています。国語の文章題に夏休みの日記、読書感想文や小論文。もしかしたら、国語の授業で物語創作をしたことがある人もいるかもしれません。大学に通っていたなら卒業論文や卒業制作にくっつける副論文を書いた人もいるかもしれませんね。
その時は皆さん、何かしらを書いて提出したはずなんです。ほら簡単。
「書くだけ」なら日本人は大抵、誰でもできます。


文章を読んでもらうということ

では、読まれる、ということはどういうことでしょうか?
学校では必ず最後まで読んでくれます。どんなに面白くなくても読んで感想や点数をつけてくれます。しかし、この広大な世界に転がっている、どこの誰のものかもわからない文章はみなさん読む気になるでしょうか?
もちろん答えは、Noです。

どうやって読まれるようにするのか。
それは、研究して実行し、修正していくしかありません。読まれたい媒体で読まれている文章を読んで研究することです。

わたしも昔、ブログサイトのようなものを運営していたことがあります。その時はランキングを見に行き、上位のブログサイトの傾向、タイトルの付け方、サムネイルの作り方など多岐にわたり研究し、読まれるための傾向を探りました。
努力は実を結び、ランキングで1位を取ったことも何度かあります。
しかし、別のランキングに行った途端わたしのランキングは最下位に近くなってしまいました。
それは読者層が異なるため好まれる傾向が違ったのですが、それに気づかずそのまま運営していたからです。

ランキング上位を研究する生活に戻ったわたしはしばらくしてそれに気が付きました。
そこで、タイトルの付け方や文章の書き方をまた変えたのです。そうするとやはりランキングはみるみる上昇していきました。
本当は「そこで好まれるような」タイトルをつけるのは不本意でした。しかし、事実それで結果が出てしまったためわたしは不本意ながらその手法を続けることにしました。

これが「読まれることは難しい」ということです。
読まれるものになるためには、その媒体の読者層、好まれるタイトル、好まれるタイミング、内容。そういったものを総合して「読んでもらいやすい」ものに仕立てる必要があるからです。
それらは媒体ごとに異なり、媒体ごとの研究が欠かせません。
それが上手くいくとも限らず、数回様子を見る必要もあるでしょう。
しかも、ランキングがわかりやすくあるものならともかく可視化しにくい指標、例えば好感度や離脱率、そういったものは即時的に上げることはまず難しいです。
地道に何度も研究を重ねて、コツコツ誠実に言葉を重ねて数ヶ月、数年単位で築いていくしかないものだからです。
それがなかなか難しいところですし、面白いところでもあります。


「読ませる」ための共通の工夫

どの媒体・場所に行っても変わらなかったことが一つだけあります。
「サムネイルがいいものは見てもらいやすい」。

これだけはどんな媒体に行っても変わりませんでした。(少なくともわたしが見てきた媒体については)
サムネイルの良し悪しについては様々な意見があることでしょう。
しかし、ジャケ買いという言葉にも代表されるようにジャケット・サムネイルが導入に大きな影響を及ぼすことは疑いようのない事実です。
読まれるようにするためにはサムネイルを効果的に利用することが大切ですね。ビジュアルは決してぞんざいに扱っていいものではありません。



文章を発信する前に

そして最後に。
書くのは簡単、と言いましたがもちろん書くだけなら誰だってできるし、楽しめます。
だからこそ気にかけていて欲しいことがあります。


その文章は正しいのか?
その文章は傷つけないのか?
その文章は面白いのか?


昨今、SNSの言葉遣いひとつ、ファクトチェックの誤りひとつで大炎上する企業や個人を見かけることがあると思います。
わたしは基本的に自分のことや他人のことを信じていないのでファクトチェックにかなり時間をかけています。
……信じていない、と聞いてあまりいい気分ではなかったかと思います。こういう言葉遣いひとつとっても、受ける印象は大きく変わるでしょう。


信じていない、と言うと語弊がありますね。
人は全能ではありませんから、誰が作った文章であっても何度もチェックをする必要があると思っています。
わたしは比較的ポンコツなのでどれだけ考えても、目を皿にしてチェックしても必ずやらかしますし、他の方だって疲れていて事実と異なることを誤って記載してしまうかもしれません。コピペする文章を間違えるかもしれません。自分の名前を間違える方もいるくらいですし、全てのことに対して過信はできません。
誰にだってミスは起こりえます。というかわたしは書くことが大好きではあるのですが、何も考えずに書くと文字でミスマッチを起こしがちです。
もちろん、そのまま外に出してしまっては良くない結果を引き起こすということは想像にかたくありません。


では、それを防ぐことができるのは誰でしょうか。


そうですね、その文章を外に出す人間です。
広報だったり、人事だったり、社長だったり。会社によっても違うかもしれません。
その人が少し時間を取って誤字を確認する。ファクトチェックをする。ファクトチェックとはいかないまでも、怪しいと思ったところを指摘する。
それでひとつ炎上が防げたかもしれないと思うと、安い時間じゃないでしょうか? ですが、必要な時間です。


書くということ、そしてそれを世に出すということはプラスの面を語られがちです。
会社に興味を持ってくれる人が増えた、取材が来た、応募者が来た。
しかしそれは地道な努力の結果であり、すぐに実を結ぶものではないこと、そして、マイナスの面があることも覚えておかなければなりません。
プラスになる前にマイナスを積み上げてしまっては元も子もありません。

大学生の時にサークルの企画広報部で「誤字チェック」を徹底させられて、最初は「本人がちゃんと確認すればいいのに……」と思っていました。しかし、どんなに気を付けていても複数人で確認するとほぼ確実に言葉遣いが変なところ、誤字脱字、なにかしら修正すべき点があるんです。

エラーの出ないプログラムが怖いのと同じく、修正のない記事は怖いんです。



最後に

さて、ここまで読んでみなさんはどう感じましたか?
やっぱり文章を書くのは難しいでしょうか? 最後に文章を読ませることの難しさについて語ったので、身構えてしまった人もいるかもしれません。
また、普段わたしはこんなことに気を付けて文章を書いています、という話なのでこれがすべて正しいとも限りません。
しかし、これらを知って意識するだけで昨日よりも良い文章が書けるのではないかなと信じています。



「書くこと」について深く掘り下げた今回の記事は、いかがでしたか?
この記事を読んで「自分も文章を書いてみたい」と思った方、あるいは「LiNewでどんな文章を書いているのか詳しく知りたい」と感じた方は、ぜひカジュアル面談でお話ししましょう!

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