1
/
5

ダブルダッチで世界一!情熱を次のフィールドへ活かす男の物語

こんにちは。株式会社LiNew広報です。

LiNewでは、スポーツ経験を持つ社員が多く在籍しており、スポーツに焦点を当てた特集企画をお届けしています。スポーツを通して培った経験やスキルをどのようにセカンドキャリアに活かしているのかを紹介しますので、現在スポーツに励む方や、スポーツ経験を今後のキャリアに役立てたいと考えている方々も、ぜひご覧ください。

第2回にご紹介するのは、「松下 綾太」さん(写真右)。実は、ある競技で世界一のタイトルを獲得した経験があるとのことです。そんな人物が、今はエンジニアとしてLiNewで活躍しているとは驚きですね。さっそく、彼のストーリーを伺いました。

■プロフィール
松下 綾太 (まつした りょうた)
2011年に大学院卒業後、ゼネコンで現場監督として4年間従事しシンガポールで港の建設などに携わる。その後六本木でバーテンダーを経験。2016年に未経験からエンジニアになる。
株式会社LiNew創業メンバーとして現在はリテンション事業を主とし、リスキリングサービスeducureプロダクト全般に関わっている。
座右の銘は「What is important is not what you do,but who you do it with.(大切なのは何をやるかではなく誰とやるかだ)」


早速ですが、松下さん。噂では「とある競技で世界一になった経験がある」とお聞きしましたが、まさか本当なのでしょうか? 身近にそんなすごい方がいるとは信じ難いのですが、私でも知っているスポーツですか?

松下:
本当ですよ。確かに、スポーツで世界一を経験して、現在エンジニアとして働いていると驚かれることが多いですが、実はLiNewには、私のように世界レベルで戦ったアスリートが多く在籍しています。また、私が取り組んでいた競技は日本国内でも競技人口が35万人を超えるスポーツで、世界でも60か国以上で楽しまれています。決して小規模な競技ではなく、誇れる記録だと思っています。


それほど親しまれている競技なのですね。どのようなスポーツをされていたのですか?

松下:
私が取り組んでいたのは「ダブルダッチ」という縄跳びの競技です。2本の縄を同時に回し、その中で飛ぶのですが、縄を回す2人と飛ぶ人を含め、3人以上で行うチーム競技です。


ああ! 高校生の時に文化祭で少し挑戦したことがあります。ダブルダッチの世界大会では何を競うのでしょうか?技の難易度を評価するフィギュアスケートのような形式ですか?

松下:
私が出場した大会は「World Jump Rope」という世界大会です。この大会ではスピード、フリースタイル、フュージョンの3種目で競いました。たとえば、スピードでは制限時間内での跳躍回数、フリースタイルではオリジナルの振付によるパフォーマンスを行い、その完成度やオリジナリティが評価されます。フィギュアスケートと似ている点もありますが、規定の技があるわけではなく、審査員がその場で善し悪しを判断するイメージです。また、種目によってはターナー(縄を回す人)とジャンパー(跳ぶ人)の交代が可能で、競技としての奥深さがありますね。


そうだったんですね!では、松下さんって本当にすごい方なんですね。では幼少期のころからダブルダッチに親しまれてきたんですか?

松下:
いえ、そんなことはありませんよ。実は、私がダブルダッチを始めたのは大学生になってからで、それまでは別のスポーツに打ち込んでいました。小学校の授業以来、縄跳びには全く触れていなかったんです。ダブルダッチは非常に間口が広いスポーツで、これまでに私が教えた方や知り合った方の年齢も実に様々です。2歳くらいの子どもから80代の方まで、幅広い年齢層が楽しんでいます。私が始めたきっかけも、大学時代に仲良くしてくれた先輩がダブルダッチサークルに入っていて、「楽しそうだな」という軽い気持ちで始めただけです。まさかここまで熱中するとは思いもしませんでした。最初の頃は動画を見ながら自己流で研究していたのですが、当時はまだYouTubeもそこまで発達しておらず、他の方から借りたビデオテープを何度も見て動きを真似していましたね(もしかしたら、ビデオテープという言葉が通じないかもしれませんが)。大学院を卒業するまでの6年間が、私にとってダブルダッチに最も熱を注いだ期間でした。ただ、世界大会で優勝したのはその頃ではなく、数年後のことなんです。

すごいですね。大学生から始め、ブランクを経て再び世界大会を目指すなんて、かなり珍しいと思いますが、きっかけがあったのでしょうか?

松下:
大学では土木を専攻しており、大学院を卒業後はゼネコンに入社し、日本国内はもちろんシンガポールでも現場監督として働いていました。シンガポール滞在中も趣味としてダブルダッチは続けていましたね。現地では言葉があまり通じませんでしたが、人の紹介を頼りに、ダブルダッチを練習できる場所や仲間を集めていました。身振り手振りで教えながら、一緒に練習を重ねる中で、友達をつくるのに必ずしも言葉は必要ないんだなと感じました。

2015年頃に日本へ戻った際、大学時代から交流のある友人と「またダブルダッチをやろう」という話になり、改めて本格的に再開することにしました。また、ダブルダッチを通して得た多くの経験や人とのつながりに恩返しがしたいと考え、仲間とともにスクールを開設し、会社も立ち上げました。その一環で「ROPEACE PROJECT(ローピースプロジェクト)」も2016年に始動しました。この活動をきっかけにダブルダッチへ再び本腰を入れるようになり、2018年には世界大会で優勝を果たすことができました。


ROPEACE PROJECTって、松下さんがスラックのアイコンにしているあのロゴのことでしょうか? どのような活動なのでしょうか?

松下:
ROPEACE PROJECTは、「なわとびで世界中を笑顔に」というミッションを掲げ、世界の子どもたちに縄跳びを直接届ける活動です。私たちは「縄跳びを通じて何か世界のためにできることはないか」と模索する中で、各国に縄跳びを届けるというアイデアにたどり着きました。

日本の小学生であれば、ほとんどの子どもが一度は縄跳びを体験したことがあると思います。それほど身近な存在であり、多少工夫すれば簡単に遊べるものです。しかし、発展途上国の子どもたちには、縄跳びをやったことがない、あるいは適した道具を持っていないことが少なくありません。縄跳びはルールがシンプルで、手軽にコミュニケーションを取りながら楽しめるスポーツである点に、私たちは大きな魅力を感じています。

特にダブルダッチは仲間とのつながりを育むスポーツです。呼吸が合わないと速く跳べないですし、ジャンパーの小さなミスもターナーが合わせることで続行できる場合もあります。このように、息を合わせることで自然と友人になれる、そんな絆を築けるスポーツでもあるんです。


松下さんも実際に発展途上国へ赴き、現地での活動を行ってきたと伺っていますが、具体的にはどのような形で実施されているのでしょうか?

松下:はい、いくつかの国を実際に訪れて活動してきました。現在も活動には様々な形で関わり続けています。
私たちは、縄跳びを「直接手渡す」ことに強いこだわりを持っています。寄付で集めた縄跳びを、自分たちの荷物の半分ほどに詰めて現地に持ち込み、直接手渡しすることで、思いがより深く伝わると信じています。参加者の人数によって縄の数は調整しますが、最も大切にしているのは「想い」を込めて届けることです。

初めてネパールに行ったのは震災支援の一環としてで、日本国内でも同じタイミングで熊本地震が発生していたため、共に赴く予定だった団体が同行できなくなり、私たちだけで行くことになりました。初めての経験で準備も試行錯誤でしたが、現地の人々と触れ合いながら活動を実施できたことは大変意義深いものでした。日本では少し薄れた下町の温かさのような、人々の温かい歓迎に感動しました。実際に縄跳びを手渡したときの笑顔や楽しそうな姿を見て、「言葉が通じなくても仲良くなれる」ことを改めて実感しました。
私たちは「縄跳びで世界を平和にしたい」という願いを持っています。ダブルダッチには2本の縄を両手で持つ必要があるため、手がふさがり、他の物を持つことができません。銃も持つことができないんです。

ダブルダッチは年齢や言葉を超えて楽しめる競技であり、自然と笑顔が生まれます。もし世界中の人々が武器ではなく縄を手に取れば、そこには平和が訪れるかもしれないと信じているんです。このスポーツを通じて、そんな未来を目指したいと思っています。

私自身、現役を退いた今もなお、ダブルダッチへの情熱と「世界に恩返しをしたい」という気持ちを胸に、この活動を続けています。



そうだったんですね。ダブルダッチや、世界平和に対するお話が聞けて良かったです! 

LiNewには、松下さんのように情熱を持って活躍するメンバーが多数在籍しています。これまでの経験や熱意を生かし、新たなステージに挑戦したいと考えている方には、ここで新しい可能性が広がっているかもしれません。

興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度カジュアル面談にお越しください。



If this story triggered your interest, why don't you come and visit us?
新しい採用戦略を創造しよう!人事として会社の未来を創る仲間を募集!
株式会社LiNew's job postings
12 Likes
12 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Arisa Inoue's Story
Let Arisa Inoue's company know you're interested in their content