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東京タワーにて2025年1月24日にグランドオープンした「VR BASE TOKYO」。ダイナモアミューズメントとして、自社運営の施設を持つことは初めての試みでした。
実施に至るまで、どんな道のりだったのか?今回はVR BASE TOKYOの企画・運営メンバーにインタビューをしました!
2024年6月に株式会社VAR LIVE JAPANのVRゲーム事業を譲受する形でダイナモアミューズメントにジョイン。入社から半年でVR BASEを立ち上げ、企画・運営を行っている。
※VR BASEとは
東京タワーにて4月7日まで開催しているVRのテーマパーク。
ダイナモが企画・制作・運営をしており、4つのVRアトラクションが楽しめる。
東京タワーに誕生!VRテーマパーク『VR BASE TOKYO』
━━━今回、VR BASEをやろうと思ったきっかけはなんだったんですか?
杉野森:ダイナモは今まで既存の施設や遊園地にコンテンツを導入してきましたが、私はダイナモにジョインする前から、ダイナモはたくさんコンテンツを持っているんだからもっといろいろな機会があった方がいいんじゃないかなと思っていました。同じような話を小川さん(ダイナモアミューズメント代表取締役)からも自分たちのミッションとして伺っていて、ちょうど東京タワーさんとお話しするタイミングがあり、広いスペースを借りることができたので、いい機会だと思い実施に至りました。
久保:実は、今回日本初上陸になった『INFINITY WARS』は台湾へ出張した際に、たまたま体験したコンテンツだったんです。現地は目の前が真っ白になっているくらいの激しい豪雨だったのですが、台湾に着いてすぐ、現地の担当者に案内されるがまま大荷物でスーツケースを引きながら屋根のない道を走って、なにもわからないまま施設に到着しました。雨がすごくて、パスポートがぐしゃぐしゃになりました(笑)。
杉野森:予定になかった訪問でしたね(笑)。
久保:海外出張あるあるですが、スケジュールを作っても100%それ通りに行くことはないんですけど、でもその分おもしろい出会いもありますね(笑)。
杉野森:よくわからないまま案内された施設で『INFINITY WARS』の紹介をしてもらいましたが、体験してすぐにいいコンテンツだと思いました。VRサバゲーのようなコンテンツなのですが、普段サバゲーをしない人もベテランの人も一緒に楽しむことができたんです。
久保:一緒に行った小川さんは格闘ゲーム好きなのですが小川さんも楽しんでました。僕はFPSのプロゲーマーとしても活動をしていたのですが、FPSゲーマーとしても面白かった。なので日本でもやりたい!と思いました。なので『INFINITY WARS』を導入する前提でVR BASEの企画が進んでいきました。
久保:ただそれだけだとちょっとバトル感が強い場所になってしまうので、マイルドなコスモバルーンや逆バンジーも導入して、いいバランスになりました。
━━━VR BASE TOKYOはなんで『新時代の秘密基地』をコンセプトにしたんですか?
杉野森:まだ世の中的にVRって一回体験したら終わりのもので、一度は体験したいものかもしれないけど毎日やりたいものにはなってないなと思うのですが、VR BASEはふと行きたくなって、行ったら誰かがいるかもしれないワクワク感を持たせたいなと考えました。
久保:こどもの頃に友達とマンションのロビーで一緒にテレビゲームをした経験ってないですか?その場所に行ったら誰かがいて、気軽に一緒に遊べるような。こどもにとってはそこが秘密基地のような場所だと思ったんです。チームで話をしていく際に、ロケーションVRのマーケットを広げるにあたって、そういう場所が必要なんじゃないかと考えました。VR BASE TOKYOはこどもの頃の体験を現代に落とし込んだ、大人もこどもも関係なく何回でも遊びに行きたくなるような場所にしたかったので、『新時代の秘密基地』がコンセプトになっています。
杉野森:コロナ禍以降オンラインでのコミュニティが増えましたが、コロナが明けて逆にみんなで集まって一緒に楽しむことができるものが必要になってきていると感じています。VR BASEはまさに今の世の中の需要に合う場所になれるんじゃないかなって。
久保:特にロケーションベースVRとして、知らない人含めて誰かを巻き込んで一緒に遊べるようなものを目指しています。
杉野森:今回初めて実施しているのでまだまだ課題はありますが、自社運営だからこそ日々PDCAを回しながら、徐々に改善ができている実感があります。
久保:実施が決まって、次に施設名やキャッチコピーを作ろうとなりました。XRという言葉を使うという意見もあったのですが、まだちょっと掴めないところもあったので、VRというみんながイメージしやすいものは入れたいとは思っていました。会社にたまたまいたメンバーにちょっとアドバイスをもらいたいなと思って、施設のコンセプトとかを話していて、いろいろアイディアがでました。ダイナモランドとか(笑)。その時に、社員の高根さん(技術支援室室長)が突然、「砦だ!」って言って去っていったんですよ(笑)。
杉野森:砦からいろいろ膨らませていって、拠点、アジト、フォートレス、ベース…っていう言葉が出てきて、最終的にベースや秘密基地がしっくりくるねとなりました。VR BASEなら収まりも良かったので、VR BASEに決まりました。他の場所での展開も視野にいれて地名は最後にして、「VR BASE TOKYO」ということで落ち着きました。
久保:社員に聞いてみたことでいろいろ膨らんで、わりとすんなり決まりましたね。
━━━雑談みたいなところから決まっていったんですね。
━━━実際、運営してみてどうですか?
久保:VR BASEは遊んでいる人がいればいるほど、たまたま通りかかった人が「なんだろう?」と足を止めて興味を持ってくれるんですよ。VR映像を見なくてもリアルで遊んでいる人の楽しそうな反応が見られるので、そこが他のVRの施設にはない強みだなと思います。
杉野森:東京タワーにあるので観光客の方が多く、VRをやったことない人も遊んでくれているんです。リピーターの方もいるのですが、初体験の人とはじめましての状態でもコミュニケーションを取って一緒に楽しんでいるんですよ。VRゴーグルをつけるので、顔がわからなかったり相手の実際の姿が見えなかったりするので、初対面でもコミュニケーションが取りやすいのかなと思います。それが自然と発生したので、「新次元の秘密基地」を体現できるなと確信を得ました。
久保:まさに、オンラインゲームで起きているような初対面同志で一緒に遊ぶことが、現実世界でも起きているような感じです。
久保:まだまだこれからの部分はありますが、メディアに取り上げていただいたり、個人でブログやSNSに投稿してくれたりしているのを見て少しずつVR BASEが広がってきているなと実感しています。
杉野森:試行錯誤を重ねていますが、自社運営だからこそ現場の意見をすぐに反映させられるので、日々ブラッシュアップすることができています。コンセプトにより近づけるように、家くらいアットホームで、VR BASEに行ったら誰かがいて一緒に遊べて、大人もこどもも何回も来たくなる場所に近づけるようにしていきたいです!
━━━どんなところにやりがいを感じますか?
杉野森:直接お客さんからの声を聞けるところですね。お金払って体験してもらっているのに、ありがとうと言われたり、安すぎると言ってもらえたり。実は、ネガティブな反応を受けたことがないですね。
久保:確かに、嫌なことを言われたことはないかもしれないです。ここでやってなかったらVRを一生のうちにやらないだろうなという人にもアプローチできていて、新しい体験や価値を提供できている実感があります。
杉野森:東京タワーに観光にきて、たまたま体験していってくれた海外からのお客様が、また違う日にきてくれたことがありました。日本へ観光しに来ているならスケジュールもあるだろうに、わざわざまた来てくれたことに驚きました。
久保:いつ来てもいつ帰ってもいい場所になれてきているなら嬉しいですね。
━━━逆に、大変だったことは何ですか?
杉野森:オープンまで時間がなかったことですね。自社店舗を持つのも初めてでしたし、『INFINITY WARS』は日本でも初めての導入となるので手探りでした。システムがどんなものかもわからないし、料金形態もなかなか決まらなかったです。
久保:時間がない中でいろいろ決めないといけないのが難しかったですね。いろいろな人に迷惑もかけてしまい申し訳なかったです。
久保:あとは、オープン1週間前に視察で中国へ出張になって(笑)。タイミングがこの時しかなかったので、オープン準備もままならないまま中国に行きました。
杉野森:タイミングが悪すぎましたね(笑)。
久保:ただ、結論行ってよかったです。中国に行ったことで今後の展望が見えた気がしました。中国はVRコンテンツの企業が日本の比にならないくらい多くて規模も大きく、さらに会社の敷地内にVRゴーグルをつくる工場も併設されていたりして、中国のVR市場の大きさに驚きました。
杉野森:中国の製品と聞くと心配になるかもしれないですが、作り方や工程、サポートもしっかりしていて、そんな考えはもう古いと思いました。正直、優れていて技術力も高く質が良かったんです。あとは、女性が活躍しているのが印象的でしたね。
久保:様々なコンテンツを体験したので、良し悪しはありましたがいろいろと刺激になりました。なぜか宇宙に行くみたいなコンテンツが多かったですが(笑)。ちゃんと現地で体験することが大切だと思いました。
杉野森:今回の中国出張は、今後のVRへの展望にいいイメージを持って帰ることができました。また、改めて自社製品の良さを認識することもできたのでVR BASEに自信を持つこともできました。
杉野森:いろいろと不安なこともありましたが、なんでもやろうと思えばできる!って今回のVR BASEを通して思うことができました。自分たちでやるからこそ愛着が湧くなと感じたので、自社運営の施設をどんどん増やしていけたらいいなと思っています。
━━━最後に、今後どんな人と一緒に働きたいですか?
久保:自分の芯を持っている人ですね。不器用でも芯があって目標に向かって突き進める人がいいなと思います。何かを成し遂げそうだと思えるので。
杉野森:私は新しいことでも臆することなく挑戦できる人です。今回も様々な新しいことに取り組み、未知数すぎて無理だろうなと思ったこともありましたが、いろいろとチャレンジをすることができました。そういうことが一緒にできる人がいいなと思います。
━━━ありがとうございました!
海外出張で様々な刺激を受けつつ、自分たちの目指したいことをどう実現していくかが見えた今回のインタビュー。ダイナモのミッションには「誰も感じたことのない「驚き」をプロデュースする」というものがありますが、その「驚き」を創出するために、日々奮闘しているメンバーの意思や熱意が伝わっていれば嬉しいです!VR BASEの今後の展開にもぜひご期待ください!
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