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ヒガノは2021年の社長交代を機に第二創業を掲げ、上場企業のような高いレベルとスタートアップのようなスピード感のある経営を目指しています。能動的にスピード感を持って活動できる組織に変革するべく、積極的に中途採用も行っています。今回は、異例のポジション「特命係」・・・として2023年8月から入社した竹中さんにお話しを聞きました。
◆竹中雄大(社長室 特命係:ヒガノ営業・フジカケ経営支援)
ヒガノに入社する前の職務経歴を教えてください
学生時代のアルバイト等を除くと、ヒガノは3社目になります。大学卒業後、株式会社リクルートに入社し、住宅部門の営業職配属となりました。町の不動産屋さんから大手住宅デベロッパーまでを担当させて頂き、SUUMOを通じて業績貢献できるよう提案営業をしていました。営業チームリーダーや、リーダーの集まる組織でのリーダーを担わせて頂くなど組織内で様々な経験をさせて頂きながら、MVPやベストプラクティスの受賞に至るような顧客の業績貢献の機会も頂き、様々な経験をさせて頂く機会に恵まれました。
その後、バックパックを担いで世界一周旅に出かけるために同社を退社し、約3年間で70か国を回っていました。この旅は学生時代からのひとつの夢で、同じ時間軸を生きている世界の様々なローカルな場所をめぐれればと、テントとキャンプ道具を担ぎ、路線バスや鉄道、ヒッチハイクなどを活用し、各地で現地の方となるべく同じような手段で過ごしていました。
帰国後は、リクルート時代の先輩の創業した空間再生事業を行うQUMAに創業4期目入社。8期目までの間、社員全員を巻き込んだ経営理念策定・会社ホームページの改修/運用・集客活動・採用活動・to C空間再生案件担当・to B空間再生案件担当・新規事業立ち上げ・自社再生空間の運営責任者・経営企画などなど、多岐に渡る業務に携わらせて頂いておりました。
竹中さんのその言葉では表現しづらい独特の安定感は様々な経験から培ったものなのですね。キャリアの選択肢は幅広くあったかと思いますが、なぜヒガノを選んだのでしょうか?
QUMAの空間再生のひとつとして、ヒガノのオフィス改修プロジェクトを担当させて頂いたことがきっかけです。
リクルート在籍中、「リノベーション協議会東北支部」の立ち上げをサポートさせて頂くほどリノベが好きだったんですが、この立ち上げを一緒にやらせて頂いた方からの縁故で、ヒガノのオフィス改修の提案をさせて頂くことになったんです。実際にパートナーにお選び頂いた経緯などは別記事(”社員一人ひとりの声を集めて作り上げた、第二創業を迎えるヒガノのオフィスリニューアル‐前編‐”)に譲りますが、空間再生をしていくプロセスで、経営陣の想いに触れたことと、多くのヒガノ社員のみなさまとの会話の機会があったこと、このふたつが大きかったと思います。
これは一度も誰にも言ったことがないのですが、まだQUMAに在籍していた頃、顧客の実態を知らないと地に足の付いた提案はできないと考え、ヒガノで毎月行われる月初の全体朝礼に参加させて頂いていたのですが、その中で「70年培ってきた顧客との関係性、技術力、製造力は圧倒的な宝」という野尻氏の発言に、ヒガノの実力や経営層の姿勢が見え、一層好きになったという覚えがあります。
ヒガノを割と知った上で入社されていますが、入社してみて印象はいかがでしたか?
最初に持った印象は、「入社前に主に接していたメンバーの第二創業に対する意識と、他メンバーとのそれには、まだまだギャップがあるな」でした。
一般的に、経営的な視点を持つかどうかによってこうした意識には構造的に差が生まれやすかったり、また事業フェーズによってその差の度合いが変化することはあって然るべきだと思っています。その前提にも関わらず、なぜ自分がその印象を持ったかというと、シンプルに自身が予想していたよりもギャップが大きかったからなのかなと思っています。
ちなみに今もこの印象は持ち続けていますが、自分としてはより強い組織になっていくための伸びしろだなぁと捉えています。「ギャップ」「差」、もっと言うと「溝」のような言い回しになってくると『埋めないといけないネガティブなもの』という風に感じてしまうのですが、同じ集団に属している人たちが、一定同じ前提を共有/共感していながらもそれぞれが違う方面で力を発揮していく状態の強さを自分は経験から学んでいるので、『どう埋めるのか』ではなく『どう活かすのか』を常に考えています。
ヒガノの成長を楽しんでいるように感じますが、改めて竹中さんの思うヒガノの魅力はどんなところでしょうか?
『中小企業とベンチャーそれぞれの強みを活かせる環境』ですかね。
大企業、ベンチャーと経験してきたからこそ思うことかもしれないのですが、今までヒガノに携わってきた人たちが大切に積み上げてきた土台がありながら、そこを未来に即したカタチにブラッシュアップしていくチャレンジをしていける環境というのは、とても恵まれていると感じています。
竹中さん自身について教えてください
—仕事をする上で大切にしていることは?
『自分自身を成長させること』『自分の属している組織が成長すること』『組織が貢献する社会をよりよくしていくこと』、この3つの視点を大切にしています。
その中で直近の自分自身のテーマは、「メタ認知とリアルを行き来する頻度を高く保ち、双方の精度を上げ、自身の行動改善に繋げること」です。
ヒガノに入り、経営的な視点で物事を考えることを日々学ばせて頂いているんですが、これには「メタ認知」が肝になってくるなと感じています。一方で、「事象」そのものをみることがどうしても好きで、抽象度を上げ再現性があるように・・・というような思考を置いていってしまうことが度々あるんです。例えば「営業部の新人の●●さんに、電話の取り方を教えてあげた」というのって、「売上のトップラインを上げるため業務フローをインプットした」ということになると思うんですが、こうしてメタ認知した時にシャープになった目的以外の、人対人の会話が楽しくなっちゃう、みたいなことも人が社会に出て仕事をすることの一つの楽しみだなって思ったりして。経営的な視点から全社をさらに良い方向に進めていく立場として、“メタ認知“も”リアル“も大切にしながら、もっと精度上げていきたいなと考えています。
—今やっている業務は何ですか?
主に行っている業務は、私が入社して3日後から新たにグループ会社となったフジカケとの経営支援にまつわる業務全般になります。
私自身、経営に関わる業務を行ったことはありながらも、体系的に学んだ経験はないため、中小企業診断士の勉強もしながら実務に携わらせてもらっています。これと並行しながら、今までの営業経験を活かした業績貢献ができる場として、FS(フィールドセールス)も兼務させて頂き、設計者への提案営業も担当させて頂いております。
—特命係という特殊なポジションの採用ですが、今取り組もうとしているヒガノの課題について教えてください
どの企業もそうだと思うんですが、現状から理想へ進もうとすると、足りていないなと思うことが目に付くようになりますよね。ヒガノは今、早く大きく躍進しようとしている過程なので、いろんな足りていないことが発生していると思っています。特命係としては、この足りていないこと全般を我が事として捉えて取り組んでいこうと思っているので、具体的なアクションも都度変化していっているなと思います。
ただひとつ言えることとしては、自分ひとりの力ではどんな仕事も成し遂げることは不可能ですので、常にフラットなコミュニケーションを大切にしていきたいなと考えています。
ー入社して半年が過ぎましたが成長している実感はありますか?
経営に携わる側面からは、財務諸表の読み方考え方などのテクニカルなことはもちろん、上のメタ認知の癖付けに加えて、日々自身のアクションがどう財務諸表に表れるのかという視点を日々学んでいます。もうひとつ、今まで営業には多く携わってきたのですが、自社で製造を行うメーカーでの営業の経験がなかったため、自社を背負っているというプライドと謙虚さのバランスだったり、実際に手を動かしている社員に対して感じている責任感、そこを踏まえた球際の鬩ぎあいみたいな瞬間に学びが多く、成長できる白地を実感させて頂いています。
結論、自分まだまだだな、と日々思い知らされています(笑)。
ー竹中さんはこれからどうなりたいですか?
会社を通して社会課題に取り組んでいけるようになりたいと思っています。
求職者へ向けてメッセージをお願いします
ーどんな人に加わってほしいですか?
一緒に大きな夢を語りながら美味しいお酒を飲めるひと!
ー興味がある方へ向けてのメッセージ
ここまで読んで頂いてありがとうございます。少しでも何か参考になることがあれば嬉しく思います。
こうしてお読みくださっているみなさまは、それぞれ状況は違えど、今置かれている環境から一歩踏み出してみようかな、とお考えになられていることと思います。ヒガノの選考プロセスは、そんなみなさんがこれからどの方向を向いてどう踏み出していくことが幸せにつながるのか、ということを考えて頂くヒントが多く転がっている場ではないかな、と思います。完全にお試しで!という方ばかりですと困るのですが、ちょっと背中を押して欲しいなぁという方の背中は確実に押せますので、行動を起こしてみて頂けたらいいなと思います。