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【代表インタビュー】塾講師を子どもが将来なりたい職業に。「個別指導のone塾」が大切にする教育観とは?

私たちは、学習塾運営事業やIT・インフラ事業を通じて、社会の発展に貢献することを目指しています。当社が展開する「個別指導のone塾」は、日本の教育の変化とお客様のニーズに合わせて自立型の個別指導塾を突きつめ、現在は国内外で30教室を展開しています。子どもたちが「自ら学ぶ力を育む」独自のプログラムを展開しながら、未来の社会を創る仕事に挑戦しつづけています。


今回は代表取締役の西形社長にインタビューを実施。「個別指導のone塾」が掲げる理念や求める人物像などをうかがいました。

【プロフィール】

西形 信一郎:代表取締役。IT業界におけるシステム開発エンジニアを経て、前代表とともにイーブレインを創業。2020年1月より現職。





生徒たちの自律自走を促す指導法が強み


――イーブレインでは、主に学習塾運営事業とIT・インフラ事業を展開しています。双方にはどのような関連性があるのでしょうか?


まず、私自身も前職でエンジニアを務めていましたし、当社自体がそもそもIT関連事業からスタートした会社です。学習塾運営事業に取り組みはじめたのは、学習塾業界出身のある立ち上げメンバーからの提案がきっかけでした。かつては売上構成も50:50程度でしたが、現在は学習塾運営事業が大きく伸びている状況です。


そのうえで、私個人としては「教育×IT」の領域でシナジーを生みだしていくことを目標としています。例えば、一昨年には学習塾で使うシステムを自社開発しました。各教室における生徒とのコミュニケーションや成績管理、保護者とのやりとりや契約関連の情報などをすべて一元管理できるシステムですが、ゆくゆくは他の塾にも展開していきたいと考えています。


――各事業の強みをかけ合わせたサービスを展開していく予定なのですね。今回は特に、学習塾運営事業についてお話を伺えればと思います。イーブレインが展開する「個別指導のone塾」の特徴を教えてください。


最大の特徴が、全教室の講師が正社員である点です。多くの個別指導塾では、通常の授業は学生のアルバイトに任せています。一方で、当社の場合は正社員の校舎長が、通常の授業から進路相談、三者面談、教室運営に至るまで、すべてワンオペで行っています。つまり、1人の生徒が卒業するまで、責任を持って担任の先生が伴走をしていくイメージです。


また、講師は教科の内容や問題自体の解法を教えるのではなく、学習に対する姿勢や勉強の進め方の指導を中心に行っています。解けない問題があったときに、どうすれば自分の力で解けるようになるのか。まさにティーチングではなく「コーチング」のイメージで、生徒たちの主体性ややる気を引き出すアドバイスを行う役割です。


――なるほど。生徒たちの自律を促すために、勉強への向き合い方を教えているのですね。


そうですね。例えば、当社では「4:2:1学習法」というオリジナルのメソッドを取り入れていますが、これは1週間の学習習慣をルーティン化させるためのものです。簡単に言うと、4日間ですべての問題を解き、2日間で復習や解き直しをし、1日間で学習塾で小テストを行うというサイクルです。このサイクルに慣れてくると、生徒たちは自らテキストを開き、自学自習を進めるようになります。昨今の社会では「自走できる人材」に対するニーズが高まっていますが、当社が目指すのはまさに「自ら学ぶ力を育む」指導です。


相手の状況を汲み取り、適切なコミュニケーションを図れる人材が活躍する会社

――一方で、期待される役割が多い分、校舎長が行う業務の難易度も高いのではないでしょうか?


たしかにハードルが高いと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、当社の場合は入社後の教育にかなり力を入れています。例えば、入社後3か月間は先輩社員の校舎で研修を行います。また、研修を担当する先輩とは別に、メンター的な役割の先輩がつく「ペア制度」があり、年齢の近い社員が1年間相談役としてフォローします。また、直属の管理職もいますので、多方面からサポートを受けられる環境が特徴的かと思います。ワンオペとはいえ、さまざまな人たちに相談できる体制があるため、業界未経験で入社された方もたくさん活躍してくれていますね。


――イーブレインで活躍する人材に共通する特徴はありますか?


サービス業界出身の方など、これまでの社会人経験のなかで、さまざまな人たちとコミュニケーションを取ってきた方が活躍しやすい会社だと思います。当社のバリューに「トリプルWINを意識する」という言葉がありますが、まさに生徒と保護者、そして自分たちの目標をすり合わせながら、最良のサービスを提供する必要があります。その過程では、ときに保護者様に対して意見を伝えなければいけない場面もありますし、何よりも子どもたちの思いをしっかりと汲み取ることが求められます。ですから、相手の状況を理解したうえで、自分の考えや感情をしっかりと伝えられる人が、当社でも高い成果をあげていますね。


――コミュニケーションの側面以外に、新しく入社される方に求める素養はありますか?


主体性や自律性の高い方を求めています。当社の場合は各校舎長が1人ですべての校舎運営業務を行いますので、必要な相談はしつつも、自律的に判断できる方のほうが向いているかと思います。


当社は「社会の発展に貢献できる仕事を通して利益を追求し、社員一人ひとりの自己実現のために最大限の努力をする」という創業理念を掲げています。創業当初から社員一人ひとりが主体的に発信していく姿勢を大切にしていますし、今後も社会情勢や教育環境などを踏まえながら、新たな提案をしていただける方に来ていただきたいと考えています。組織づくりのエンジンとして、新しい風を吹かせていただくことを期待していますね。


塾講師の職業的な地位を高めたい

――社員一人ひとりの「自己実現」を後押しするために、どのような制度や仕組みを設けていますか?


キャリア開発に対する取り組みがあげられるかと思います。例えば当社では、年に3回人事企画室によるキャリア面談を実施しています。また、年に2回上長との面談を通じて、目標設定や評価のフィードバックなどを行っています。


ほかにも、2023年度からは外部講師を招き、各自の「WILL」「CAN」「 MUST」などを考えるキャリアビジョンに関する研修を実施しています。日々の日報で振り返りをするなど仕組み化しつつ進めている段階ですが、その際の指標としても自己実現が1つのポイントとなっています。


――イーブレインだからこそ経験できる事柄や、身につけられる能力は?


私たちはビジネスモデル上、校舎単位の収支をすべて公開したうえで校舎長のみなさんに校舎運営を任せています。かなり細かな会計情報もオープンにしていますので、それらを意識しながら取り組めば、経営者感覚や財務視点を身につけられるはずです。将来的に独立して「個別指導のone塾」を展開したいと考えた場合も、日々の業務で培った経験が十分に活かせるのではないかと思います。


――今後の展望を教えてください。


お陰様で、5名のメンバーで立ち上げたイーブレインは、同じ志を持った仲間がたくさん集まる企業へと成長しました。今後は「2030年までに仲間を100名にする」ことを目標に、さらなる事業の拡大と、「個別指導のone塾」の教室数を増やす活動に取り組んでいきたいと考えます。


子どもの教育に携わる仕事は、子どもたちの未来を創る仕事であり、未来の社会を創る仕事だと思います。だからこそ、塾講師の職業的な地位を上げていきたい。最終的には、子どもたちのなりたい職業に「塾講師」がランクインするような世の中を目指して、当社ならではの教育スタイルを発信していきたいですね。


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