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創業ストーリー|日本経済のリスクから個人を守る金融インフラを目指して

15年前から変わらない想いとブルーモの創業

ブルーモ・インベストメント創業のルーツは、私が15年前に東大のゼミ仲間で日銀の金融政策コンテストに提出し、最優秀賞をいただいた「貯蓄から投資へを促進する教育投資口座」にあります。

実家がバブル崩壊で急速に貧しくなっていくのを見ながら小中高時代を送り、大学に入学した2007年にはリーマンショックを目撃したことから、「”専門家”の作り上げた経済・金融システム」に対して自然と疑問を抱くようになりました。

その後も、15年前に日銀の論文で書いた問題意識はそのまま、大学院での経済学研究・財務省での政策立案・マッキンゼーでの金融機関向けコンサルティングと、アングルは変えつつも一貫して「どうしたらより良い経済・金融システムを作れるか」を考えてきました。


大組織をリードするポジションからスタートアップ創業を決める大きな転機になったのは、スタンフォード大学のMBAに留学していた2017−19年当時、シリコンバレーの自由な空気(特にスタンフォードの”What matters most to you”を大事にする空気)に触れたことです。同級生が自分の好奇心や大事なことのある領域で起業するのが当たり前の世界(ある種スタートアップの理想系の世界)で時間を過ごすうちに、「大組織で誰かに依存して物事が変わるのを待つより、草の根で世の中に対して提案してみよう」と決意しました。

そこから財務省を退職し、独立を念頭に日本のマッキンゼーで3年ほど過ごし、最終的に15年前の大きな問題意識(これが私にとっての"What matters most to you"でした)に戻って金融領域にコミットすることを決め、ブルーモ・インベストメントを立ち上げました。


創業にあたっては、マッキンゼーで一緒だった吉岡を事業担当として、大学時代からの先輩に紹介してもらった元Takramの三島をデザイン担当として、2000名以上のLinkedInプロファイルから出会って意気投合した小林をCTOとして集め、事業を立ち上げるのに必要な最小最強のチームを組んで走り出しました。



日本経済のリスクから個人を守る金融インフラを作りたい

ブルーモは「投資をみんなのものに」をミッションに、「米国株・ETF特化の資産形成アプリ」をサービス提供する「証券会社」を作ることを目指しています(事業カテゴリとしては「長期資産形成向けの独立系スマホ証券」になります)。

この事業領域を選んだのは、「日本人がグローバル投資で資産管理する時代」が今後大きな社会の流れとして到来すると想定しており、その移行・順応をよりスムーズにする新しい時代の金融インフラが必要になると考えたからです。


前提として、日本の個人金融資産に占める投資の割合は欧米と比べて低く、過去30年の超低金利下で預金主体の個人金融資産は大きな機会損失を生んできました。そして、将来を見据えると、日本はどこかのタイミングでハイパーインフレ(超円安)・経済危機に陥るリスクがあり、現在の若年層世代(=危機のタイミングまで生きる可能性の高い世代)はそのリスクを念頭に置いた資産管理・人生設計が求められます。

仮に日本がハイパーインフレ(超円安)になった場合、個人金融資産の大半を占める現預金の価値はほぼなくなります。しかし、投資資産はその経済価値が変わらなければ、物価上昇とともにその価格も上がるので、ダメージは小さいと想定されます(そしてそのダメージ軽減効果は日本経済と経済価値の連動性が低い海外金融資産がより高いことになります)。

日本経済自体にリスクがあるとすれば、海外金融資産で投資資産を保有するのがそのリスクヘッジとして効果的なので、若年層がグローバル投資に金融資産を転換する傾向はマクロトレンドとして強く続いていくと考えています。これは一過性の流行り廃りではなく、経済構造からくる強いトレンドだと言えます。


この大きなトレンドを背景に、日本社会における個人投資家の姿も変わっていくと考えています。「これまでの個人投資家」は、デイトレーダーのようなイメージを持たれることが多かった存在ですが、「新しい個人投資家」は、もっと長期目線で投資に使う時間も少ない存在になっていくと考えられます。

こうした日本における「新しい個人投資家」を受け入れるのに必要なのは、「使い易いインターフェース」と「金融リテラシー」だと考えています。デイトレーダーにとって使い易かったツールと、もっと長期目線でライトな「新しい個人投資家」の求めるツールは違うはずですし、新たに投資を始めた人も無理なく金融リテラシーを上げる機会が提供されるべきだと思っています。


こうした課題意識から、ブルーモはこれまで「政府のもの」「金融専門家のもの」だと思われていた投資を、「みんなのものに」することをミッションに掲げていますし、プロダクトでもインターフェースと金融リテラシーの課題を解決するグローバル投資プロダクトを提供する予定です。

さらに先の話をすると、我々は投資機能だけで「日本人のグローバル投資による資産管理」ニーズを満たせるとは思っていません。将来的には、グローバル投資を軸に決済・貸金の機能も統合した金融スーパーアプリ・デジタルバンクを作り上げることを目指しており、今この時代を代表するような金融機関を生み出したいと考えています。



顧客体験と自由を尊重するFintechの創業メンバー募集中

ブルーモはまだ走り出したばかりのシード期スタートアップですが、このフェーズとしてはしっかりとミッション・バリューや信託SOといった幹になる制度を備えており、優秀なコアチームと自由度高く働ける環境が整っていると思います。

現在は、スムーズな体験と洗練されたビジュアルにこだわるデザイナー陣、IPA未踏クリエーターを複数人抱えて手堅い技術で機能を実現できるエンジニア陣、膨大な規制関連作業と金融事業開発を爆速で進める経験と馬力勝負のビジネスサイドと、専門性・年齢層の異なるチームメンバーが連携し、日々「投資をみんなのものに」するために奮闘しています。

「顧客体験への執着」や「自由と責任」など、大事にする価値観に沿って自律的に個人が動くスピード感あるチームですが、まだまだフルタイムは少なく創業メンバーを引き続き募集しているので、ご興味ある方はまずはカジュアル面談からでもお知り合いになれたら嬉しいです。

人生は長いようで短いです。一度きりの人生で、世の中のために意味ある挑戦を一緒にしてくれる仲間と出会えることを心待ちにしています。

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