理系出身・元製造エンジニア。白衣に身を包み、化合物を扱っていた彼は、なぜWeb業界に飛び込み、マーケの最前線で活躍するようになったのか——。
今回ご紹介するのは、C&Pで活躍する筒井さんのストーリー。
自分の力を試したい。もっとユーザーの近くで価値を届けたい。そんな思いを胸に、全く異なる業界への挑戦を選んだ筒井さん。
前編では、理系の大学時代や研究職としての社会人スタートから、転職を決意した背景までをたっぷりとお届けします。
「未経験からWeb業界へ」という選択に、不安や悩みを抱える方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です!
社会人になる前は、どんな学生時代を送っていましたか?
大学は香川県にある大学の工学部に通っていて、がっつり有機化学を専攻してました。もう完全に“THE・理系”な生活で、毎日白衣着て実験室にこもって、スポイト片手に実験ばっかりしてました。化合物を合成したり、新しい有機物を作り出したり…っていう、いわゆる研究漬けの日々を過ごしてました。
なんで有機化学を選んだんですか?
昔から理系科目が好きで、中でも化学は特に面白いなって感じてたんですよね。論理的に考えるのも得意だったし、数字とかデータを分析するのも好きだったから、「これは理系の道まっしぐらだろ!」みたいな。高校の頃にはもう、将来は研究職に就くんだろうな〜って、なんとなく思ってました。死ぬまで白衣着てる人生かもな、って。
安定した大企業からベンチャーへ。スピードと裁量を求めた転職ストーリー
新卒で入社したのはどんな会社だったんですか?
大手の半導体メーカーで、製造エンジニアをしてました。これまた白衣を着て、実験や品質管理をメインでやる感じの仕事です。半導体って、製造工程が300くらいあるんですけど、その中で不良品が出たときに「どこでエラーが起きたのか」を突き止めて改善するっていう。もう本当に仮説立てて検証して…の繰り返しで、大学時代と変わらない生活をしていました。
そこから転職を考えた理由は何だったんでしょう?
前職での仕事自体は、学ぶことも多く非常にやりがいを感じていました。ただ、企業文化として、安定した環境の中で着実にステップアップしていくことを重視する側面がありました。働く中で、より早い段階から裁量を持って挑戦し、自身の成長スピードを早めたいという気持ちが次第に強くなっていきました。
また、前職では製品開発の上流工程に携わることが多かったのですが、大学時代の接客業の経験もあり、エンドユーザーの方々の反応をよりダイレクトに感じられる環境で自分の力を試したい、という思いも芽生えてきました。
こうした自身のキャリアプランや志向性を考えたときに、よりチャレンジングな環境で、かつユーザーに近い立場で貢献できる場所を求めて、転職を決意いたしました。
WEB業界を選んだのはなぜですか?
一番の理由は「PDCAを爆速で回せる業界」だからですね。
半導体の世界だと、PDCAを1周回すのに下手したら数ヶ月かかることもあって…これがWEBだと、データがリアルタイムで取れて、すぐに改善点が見つかる。ユーザーの反応もダイレクトだし、やればやるほど結果が数字で返ってくるのが面白そうだなって。
あとは「ユーザーとの距離が近い」っていうのも魅力的でしたね。自分の施策がどれだけ影響を与えたのか、すぐわかるのはやりがいがあります。
研究職からWeb業界へ。
ただキャリアチェンジをしただけでなく、"どうしてこの道を選んだのか"、"何を大切にしたいのか"という原動力が、筒井さんの言葉には込められていました。
未経験での挑戦、そして転職活動では何社も不採用だった自分を「拾ってくれた」会社での覚悟。
自分を信じ続けることの難しさと、それでも諦めなかったことの大切さが、ひしひしと伝わってきます。
後編では、C&Pに入社してからのリアルな経験や、伝説の“2億円プロジェクト”の裏側に迫ります。
「どうやって未経験からここまで来たのか?」その答えが、後編に詰まっています!